Play Log File on my Walkman #148
【5月22日 記】 2ヶ月ぶりにプレイログを披露します。と言っても、今回も5曲だけ。
- ふたりは若かった(小山ルミ)
- 私の家(六文銭)
- ロックンロール・ナイト(佐野元春)
- いいじゃない(渡辺美奈代)
- MIDNIGHT(甲斐バンド)
1)これは1972年の尾崎紀世彦によるオリジナルではなく、小山ルミの幻の名盤『小山ルミ&ドラム・ドラム・ドラム』に収められていたもの。同じ1972年にアポロンから8トラックのカートリッジ・テープとしてのみリリースされ、2008年に CD で復刻された。
阿久悠・筒美京平コンビ。尾崎紀世彦のヒット曲の中では目立たない存在だが、僕は名曲だと思っている。ずっと好き。で、この小山ルミのバージョンも良い。全体にリズム・セクションが際立った感じがあるアルバムだが、そんな中にあって、まさに正調ロック歌謡である。
2)こんな曲を WALKMAN に入れていたことをすっかり忘れていた。シングルカットされていなかったことを今知ったのだが、しかし当時はよく聴いた。アルバム名は『キングサーモンのいる島』。1972年ベルウッドレコードだ(懐かしい)。
ファンには言うまでもないが詞は及川恒平、曲は小室等である。ゆっくりとしたエイトビートをドラムが刻む。そう、当時こんな感じの歌多かったね。ザ・ディランⅡとかね。何と言うか、詞も曲も編曲も、当時の歌謡曲には絶対なかったタイプの歌で、僕らはそこに惹かれた。
3)佐野元春には僕の人生を随分救ってもらった。辛くて挫けていたときに、彼の歌を聞いて勇気を奮い起したことが何度もある。この曲もそのひとつ。シングルカットはされていない。1982年の大ヒットアルバム『SOMEDAY』所収。
♪ ロックンロール・ナイト ロックンロール・ナイト
おお、今夜こそ
ロックロール・ナイト たどり着きたい
そう、ロックの魂だ。そして夜を超えて行く。僕もそうやって心の中で声を張り上げながら、なんとか今日にたどり着いている。ストリングス編曲は大村雅朗。
4)渡辺美奈代10枚目のシングル。1988年、最高位13位。詞は滋田美佳世、曲は鈴木慶一と渚十吾の合作で、今日初めて知ったのだがアレンジは鈴木慶一の元妻である鈴木さえ子が手がけていた。
ガールズ・ポップ路線まっしぐらだった渡辺美奈代。多くの曲を鈴木慶一/渚十吾のコンビが提供しているのだが、いずれも本当に正しいポップスだと、僕はいつもいつも、どの曲を聴いても惚れ惚れするのである。
5) そうそう、甲斐バンドにも助けられたなあ。こうやって振り返ると、自分の人生において音楽が如何に大きな役割を果たしていたかがよく分かる。この歌にも力づけられた。そして僕の背中を押してくれた。もちろん甲斐よしひろの作品である。編曲は石川鷹彦。
これも当時めちゃくちゃよく聴いたが、シングルカットはされていなかったらしい。1983年の大ヒット・アルバム『黄金(GOLD)』の B面1曲目だ。
♪ Midnight 男が泣いてる声が聞こえるか
Midnight 真夜中に声も出さず泣く声が
「声出してないねんから、そんなもん聞こえるかっ!」とツッコミ入れながら、胸を熱くして聴いていた。そう、僕も真夜中に声も出さず泣いていたのだ。今聞いても胸がジーンとしびれてくる。
今回は70年代と80年代。かなり古い曲ばかりになった。
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