映画『コンフィデンスマンJP 英雄編』
【1月16日 記】 映画『コンフィデンスマンJP 英雄編』を見てきた。
毎回同じことを書いているが、テレビドラマのときには初回だけ見て、「大体どんなドラマか分かった。これを毎週見ても仕方ないだろう」と思って、それっきりになった。
古沢良太という脚本家は、初めて見た作品がすこぶる印象が悪く、以来名前を見ると反射的に避けるようになっていた。
しかし、にも拘らず、この映画シリーズは好きなのである。結局3本とも映画館で観ている。前にも書いたが、この騙し騙されのややこしいストーリーは1時間で完結するテレビドラマより、2時間使える映画のほうが向いているのではないだろうか。
今回も豪華海外ロケ+ちょい役を含めて総動員の豪華キャストであるが、レギュラー・メンバーでスタア役の竹内結子とジェシー役の三浦春馬がすでにこの世にいない(ので当然映画にも出ていない)のは大変淋しく、残念だった。
しかし、映画の終盤ではこの2人に触れる台詞があり、映像こそないが、この2人がしっかりダー子(長澤まさみ)たちに協力していたというストーリーになっており、そういう気遣いはなんか嬉しかった。
今回はダー子、ボクちゃん(東出昌大)、リチャード(小日向文世)の3人が、いつものように大掛かりなチームを組んで協力するのではなく、マルタ共和国で信用詐欺の成果を競い合うという設定である。
そして、この3人とインターポールのマルセル真梨邑(瀬戸康史)や日本から追ってきた丹波刑事(松重豊)らとの知恵比べみたいなものが前面に出ており、いつものように横からお宝を掠め取ろうとする他の詐欺師たちとの丁々発止の争いみたいなところがないのがちょっと淋しくはある。
話はいつものように二転三転、もちろん設定の甘いところや進行のおかしいところもないではないのだが、僕がそういうところにあまり興味がないこともあって、最初からおバカなエンタメだと思って観ていると別に気にならない。
いつものメンバーである五十嵐(小手伸也)や韮山(広末涼子)、モナコ(織田梨沙)、コックリ(関水渚)らに加えて、当然毎回彼らにやられている赤星(江口洋介)と城ヶ崎(石黒賢)も出てくるし、それに加えて3人の師匠である3代目ツチノコを角野卓造が演じており、却々楽しかった。
さらに、今回お宝を狙われるのが城田優演ずるゴンザレス、その妻に生田絵梨花、他にも厚切りジェイソンやらダンテ・カーヴァー、高嶋政宏に徳永えり、梶原善、さらには真木よう子という超豪華キャスト。
最後のほうにほんの短いシーンで出てきた山田孝之が、まともな台詞もないのにめちゃくちゃ面白かった。
で、エンドロールを観ていて、「あれ? 生瀬勝久なんか出てたっけ?」と思ったら、しっかりエピローグで登場してきた──って、これ毎回やってるんですね。僕は3回連続同じことを書いています(笑)
パンフレットに載っていた見開きのキャラクター名鑑を観ていると、テレビシリーズは #1 しか観ていないのに、楽しくて仕方がない。そうか、山田孝之は #5 にこのキャラで出てたのね。
言うまでもないが最後に結構手の込んだどんでん返しがある。あー、楽しかった。この先まだ続編作る気なんかな?
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