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Sunday, January 30, 2022

ビートルズ考

【1月30日 記】 最近ビートルズについていろいろ考える。ビートルズについての分析的な動画もよく見る。

例えば、この動画

や、この動画である。

この辺りを見ると、如何にビートルズが独創的ですごいバンドだったかが分かる。

僕らの世代には割とあったことだと思うのだが、ビートルズが出てきたとき、彼らは僕らの親たちによって否定された。僕の場合は父親が鼻で嗤いながら、「下手くそやなあ」などと言っていた。

僕らはその頃まだ小学生で、「ミュージックシーンに登場する前」だったので、ついつい親たちのそんな評価を鵜呑みにしてしまっていた。

僕らの親たちは、その時代、まだ音大出の歌手が少なくなかった日本の歌謡曲よりも程度の低いものとしてビートルズを見ていたのである。

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Saturday, January 29, 2022

Pokémon GO 考

【1月29日 記】 Pokémon GO というゲームをプレイしている人がどれくらいいるのかは知らない。一時期のブームに始めて今はもうやめてしまった人もたくさんいるだろう。それでも今なおアクティブなユーザが大勢いるのも確かで、ネット上には結構記事が出ている。Pokemongogd19cc0d32_640

その中には百戦錬磨を誇るような人もいて、「これはこうするのが王道、あれはああやるのが常識」みたいに独善的に指南してくる人もいて、僕はちょっと嫌悪感を覚えていた。遠道であれ邪道であれ、好きなようにやりたいのである。

しかし、あまり人と交わらず我流でやっていると、どうしてもうまく進まないポイントがある。例えば、「フレンドとポケモンを交換する」というフィールド・リサーチ(=ミッション)を達成するのに四苦八苦するのである。

それで去年の11月、ロケットニュースによく Pokémon GO の記事を書いている P.K.サンジュンさんが主催した「フレンドを作る会」に意を決して参加してきたのである。

意を決した割には短時間で帰ってきてしまって3人しかフレンドを作れなかったけれど(笑)

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Friday, January 28, 2022

note 感

【1月28日 記】 note で映画感想文のお題募集があったので、このブログに載せた映画評から4つほど選んで上げてみた。ほんの少しだけ手を入れた部分もあるが、ほとんどここに書いた文章と同じなので URL もここには書かないけれど。

あちこちに文章を書いていると、どう差別化するかという問題がある。もっとも、世の中にはそういうことを全く考えずに、あっちにもこっちにも同じ文章を、しかもシステムを用いて自動的に投稿している人もいるにはいるが。

僕は一応差別化したいほうだ。でも、それほどこだわってもいない。あっちとこっちとを全く同じにする気はないが、あっちとこっちと同じ記事があっても良いと思っている。

note という場は、よく言われるように「書きたい人ばかりが集まっていて、読みたい人がいない」ところである。だから、広く読んでほしいと思って書いても、何か外的な要因が突然ラッキーに働いて爆発しない限りは、そんなには広がらないようだ。

それは自分で書き始めて初めて分かった。

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Tuesday, January 25, 2022

【note】オミクロンとクレージーキャッツ

【1月25日 埋】 音楽の話に見せかけて実は時事ネタっぽい話が、途中からやっぱり音楽の話に戻っちゃってますが。

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Monday, January 24, 2022

Netflix 『浅草キッド』

【1月23日 記】 遅まきながら Netflix で『浅草キッド』を観た。これを観るために3度目の入会をしたのである。

脚本と演出は劇団ひとりが手掛けている。何をやらせてもこの人のセンスは好きだ。この作品も良い仕上がりだと思う。

柳楽優弥が若い頃のビートたけしに扮している。たけしの特徴をものの見事に掴んでおり、観ている者の思いにすっと馴染んでくる感じがある。こういうのを観ると、どうしても先日観たCX『志村けんとドリフの大爆笑物語』と比較してしまう。

扮している対象が違うので比較するのは酷だが、どうして柳楽優弥のたけしがこんなにリアルで、山田裕貴の志村けんがあんなに空々しかったのか、その差が大きすぎる気がする。山田裕貴もかなり器用な役者である。そこは俳優だけの責任ではなく、脚本や演出の失敗が響いたということもあるんじゃないだろうか。

しかし、この作品で最も注目すべきはたけしの師匠であり、幻の浅草芸人と呼ばれた深見千三郎を演じた大泉洋ではないだろうか。

このドラマは柳楽優弥主演みたいな宣伝の仕方になっていたと思うのだが、中身を見ると主役は明らかにビートたけしではなく深見千三郎である。

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Sunday, January 23, 2022

多異常につき放心状態

【1月23日 記】 昨年 12月の中旬から体調がずっと悪かったのだが、漸く回復してきたので少しまとめ記事を書いてみたい。

心臓の痛みと、背中の左半分と左腰にかけての痛みについては前にも書いた。

心臓のほうはやがて治まり、心臓の造影CT検査の結果も異常なしだった。その後痛みは一切再発していない。

それに対して、背中から腰にかけての痛みだが、自分ではてっきり「ああ、一度やっているから、この痛みは知っている。これは尿路結石に違いない」と確信して泌尿器科に行ったのだが、レントゲンと CT を撮った結果、石はないとのこと。

──と、ここまでは前に書いた通り。

しかし、こちらの痛みは引かない。痛い場所は微妙に移動する。左の下腹部まで痛みが回って来た。呻吟するほどの痛みではないが、日常生活に支障を来す程度には痛い。

それで辛抱できなくなって、泌尿器科に電話して紹介状を書いてもらって大学附属病院の総合診療センターに行った。

問診、触診、血液検査などのあと、診てくれた女医さんが出した結論は、「帯状疱疹の疑いがある」とのこと。

た、帯状疱疹か!

「帯状疱疹です」という断定的なものではなかった。「帯状疱疹が自己免疫力によって治りかけているのではないか」とのこと。

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Saturday, January 22, 2022

映画『真夜中乙女戦争』

【1月22日 記】 映画『真夜中乙女戦争』を観てきた。二宮健監督。前々作『チワワちゃん』の映像センスが素晴らしかったから。前作『とんかつDJアゲ太郎』は見逃したので、今回は是非観ておきたかった。

客席には女の子たちがいっぱい。10代、20代に圧倒的な支持がある作家Fの小説が原作ということもあるのかもしれないが、ほとんどの子たちは主演を務めたキンプリの永瀬廉が目当てだろう。今回は舞台挨拶中継もあったことだし。

多くは女の子同士の2人連れで、見渡したところ男性の観客は僕を含めて4~5人というところだろう。

出だしから映像が面白い。大学の教室でカメラが“私”(永瀬廉)の背後から頭上を通って前に回ってくる。まるで永瀬が回転しているように見える。『インセプション』を思い出した。

大体新しいシーンの冒頭で、カメラの動きに面白い工夫がある。縦のものが横になったり、ぐるんと回ってみたり、逆光のシルエットだったり──こんな風に文字にしてしまうと、それのどこが面白いの?という感じになるが、観ていると結構意表を突かれて面白い。

“私”が透明アクリル板越しに“先輩”(池田エライザ)の面接を受けるシーンでは、永瀬の左肩越しに池田の正面からのアップを撮り、池田の顔の右横にはアクリル板に映った永瀬の顔が、表情が分かるぐらいにはっきり映っている。

概ねどのシーンでも被写界深度を極端に浅く取って、狙った人物より後ろのものは悉くぼけている。とりわけ“私”がスクリーンに映った“黒服”(柄本佑)の映像を観ているシーンでは、“私”の後頭部にピントを合せていて、スクリーン上でこちらを向いて喋っている柄本は完全にぼかしてあった。こんな撮り方をする映画も珍しい。

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Thursday, January 20, 2022

床暖房と食洗機

【1月20日 記】 冬は本当に床暖房がありがたい。

今入っているマンションには標準で付いていた。まだ関西にいたとき、1999年に生まれてはじめてマンションを買ったときには床暖房はオプションだった。で、僕ら夫婦はそのオプションを選ばなかった。

オプション購入の資金の有無の問題ではなくて、2人とも「床暖房なんて贅沢」「入れなくていいよね」という思いだったからだ。

そのマンションを買ったとき、不動産業者が「サービスで食洗機付けておきました」と言ってくれた。ま、マンションが出来上がりかけてから床暖房にするのは大変だが、食洗機ぐらいだったら簡単につけられるということもあったのだろう。

僕らは食洗機についてはそれほど贅沢だという思いはなくて、これは家事が楽になるぞ!と思ったのだが、1~2回使ってみて、その汚れの取れ具合、食器の傷み具合を確認してからは2度と使わなくなった。

機種にもよるし、それを使う人にもよるのだろうけれど、我が家では全く重宝されない設備だった。そこで17年住んだ。

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Monday, January 17, 2022

【note】婚約指輪のケースの蓋をパカッと開けてプロポーズするっていうアレ

【1月17日 埋】 やるって書いておきながら忘れてました。note に投稿した記事をここに貼り付けておきます。読み終わったら、好きでなくても「スキ」押しといてね、淋しいから(笑)

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Sunday, January 16, 2022

映画『コンフィデンスマンJP 英雄編』

【1月16日 記】 映画『コンフィデンスマンJP 英雄編』を見てきた。

毎回同じことを書いているが、テレビドラマのときには初回だけ見て、「大体どんなドラマか分かった。これを毎週見ても仕方ないだろう」と思って、それっきりになった。

古沢良太という脚本家は、初めて見た作品がすこぶる印象が悪く、以来名前を見ると反射的に避けるようになっていた。

しかし、にも拘らず、この映画シリーズは好きなのである。結局3本とも映画館で観ている。前にも書いたが、この騙し騙されのややこしいストーリーは1時間で完結するテレビドラマより、2時間使える映画のほうが向いているのではないだろうか。

今回も豪華海外ロケ+ちょい役を含めて総動員の豪華キャストであるが、レギュラー・メンバーでスタア役の竹内結子とジェシー役の三浦春馬がすでにこの世にいない(ので当然映画にも出ていない)のは大変淋しく、残念だった。

しかし、映画の終盤ではこの2人に触れる台詞があり、映像こそないが、この2人がしっかりダー子(長澤まさみ)たちに協力していたというストーリーになっており、そういう気遣いはなんか嬉しかった。

今回はダー子、ボクちゃん(東出昌大)、リチャード(小日向文世)の3人が、いつものように大掛かりなチームを組んで協力するのではなく、マルタ共和国で信用詐欺の成果を競い合うという設定である。

そして、この3人とインターポールのマルセル真梨邑(瀬戸康史)や日本から追ってきた丹波刑事(松重豊)らとの知恵比べみたいなものが前面に出ており、いつものように横からお宝を掠め取ろうとする他の詐欺師たちとの丁々発止の争いみたいなところがないのがちょっと淋しくはある。

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Saturday, January 15, 2022

我が家に WOWOW4K がやってきた

【1月15日 記】 BS4K放送は NHK を除くと、いつ見てもどの局もろくなことやってなくて、別にどうでも良いのだけれど、ひとつだけ残念なのは WOWOW4K が見られないことだった。

僕は WOWOW にはほぼ開局当初から加入していて、これまで一度もやめようと思ったことがない。その WOWOW が高画質の 4K放送を始め、しかもそれが追加料金なく見られるというのであれば是非とも観たいところである。

ところがこれが他の BS と違って左旋なので、我が家の環境では映らないのである。

左旋って何?と言う人もいるかもしれない。BS の電波はクルクル回りながらやってくるという話を聞いたときには僕も仰天したが、要するに、NHK や キー局がやっている右回りの 4K と違って WOWOW は左回りの電波なのである。だから我が家では見られない。

テレビ自体は去年買ったものなので左旋に対応しているのだが、その電波を受けてテレビに届ける設備がないのだ。

その設備を揃えたら見られるのは確かだが、ウチは集合住宅なので、左旋用のアンテナ工事をして、場合によっては構内配線のやり直しも必要となると、これはとてもマンションの理事会や総会を通らないだろうなと諦めていたのである。

しかし、ある時ようやく気がついた。

ウチはアンテナ受信してテレビを見ているのではないのだ。マンションに光回線が入ってきており、そこにスカパー!が載っているのである。そのスカパー!で地上波と BS の同時再放送(昔の用語で言えば、同時再送信)を見ているのだ。

さらに、スカパー!は有料サービスのひとつとして WOWOW4K も提供している。

ならば何か見る手立てがあるのではないかと調べてみたら、あった。

スカパー!が販売している新4K8K用のアダプタを購入して接続すれば BS左旋も見られるのである。

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Thursday, January 13, 2022

『じっと手を見る』窪美澄(書評)

【1月13日 記】 あまりの巧さに驚いた。こんなに巧いのに直木賞候補止まりだったとは、直木賞のレベルがめちゃくちゃ高いか、審査員の目が曇っていたかのどちらかだ。

これまでこの作家のことを全く知らなかった。何が直接のきっかけでこの本を選んだのかは定かではない(恐らく誰かの書評か何かを読んだのだと思う)が、タナダユキが監督した映画を観て感銘を受けた『不甲斐ない僕は空を見た』の原作者だということが決め手になったのだと思う。

ああいう話を書く作家なら信頼できるのではないか、と。

主人公は富士山が見える街で介護士をしている日奈──だと思ったら、日奈の一人称で語られていた物語が、次の章では日奈の職場の同僚の海斗の一人称に変わる。

その次の章では海斗と同僚の畑中の関係が畑中の目線で語られる。畑中は夫と別れ、子供は夫に取られてしまった。最初の章で日奈と暮らしていた海斗は今は畑中とくっついている。

そして、次の章では最初の章の話に戻る。

東京から介護士の取材に来ていた宮澤を日奈が好きになってしまい、やがて体の関係ができ、それをきっかけに日奈が海斗と別れたいと言い出したところまでは最初に書かれていたとおりだが、今は別の街で暮らしている宮澤のところに日奈がおしかける形で同棲している。

宮澤自身は会社の共同経営者である妻とまだ離婚はしていない。ただ、会社が傾いて仕事が嫌になり、この街にひとり逃げてきてコピー機のセールスマンをしている。

そして、その次の章を語るのは宮澤…。

──という風に、語り手がリレー式に変わって行く。連作短編の醍醐味がそこにある。

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Tuesday, January 11, 2022

Amazon Prime Video『ある夜、彼女は明け方を想う』

【1月10日 追記】 映画『明け方の若者たち』を観て、帰宅してパンフレットを読んでいたら、同じスタッフ/キャストで撮ったこの映画のアナザー・ストーリー『ある夜、彼女は明け方を想う』が Amazon Prime Video で観られると知り、即観てみた。

原作者のカツセマサヒコが書き下ろしたスピンオフである。45分の掌編。

これは『明け方の若者たち』を観た人は断然観たほうが良いと思う。

『明け方の若者たち』を観ていない人は先にこっちのほうを観てはいけない。あまりに薄くてワケが分からないと思う。

そして、まだ『明け方の若者たち』を観ていなくて、これから観ようと思っている人は、この文章を読むのはここでやめたほうが良い。

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Monday, January 10, 2022

映画『明け方の若者たち』

【1月10日 記】 映画『明け方の若者たち』を観てきた。そのあまりに地味な、と言うかキャッチーさに欠けるタイトルのために見過ごしてしまっていたのだが、周りに褒めている人が何人かいたので。

松本花奈監督は『情熱大陸』でも取り上げられていたり、全話を観た深夜ドラマ『ホリミヤ』の演出をしていたりで、僕にとってはそこそこ馴染みがある。まだ23歳。慶應義塾大学に在学中である。

主人公の<僕>(北村匠海)と<彼女>(黒島結菜)の恋愛がメイン。2人きりのシーンが多い。まず黒島結菜が大人っぽくなっていたのに驚いた。彼女も今年25歳。北村匠海も同い年だ。

大学の就職内定者のコンパで知り合い、半ば彼女が誘うような形でつきあい始める。彼女は院生だったので僕より2歳年上だった。恋愛の初めのぎこちない感じ、そして、彼女が年上であるという感じががよく出ている。

僕は印刷出版関連の会社に就職し、優秀な同期・古賀(井上祐貴)と意気投合する。2人とも企画部志望だったが、僕は総務、古賀は営業で、次第に「こんなはずじゃなかった」感が募ってくる。この辺りもよく分かる。

そんな気持ちを抱えたまま、僕は彼女と過ごす時間だけが充実した時間だった。2人のシーンが割合延々と続く。僕が暮らすマンションの狭いバスタブに2人で入っているシーンなど、とても良かった。

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Sunday, January 09, 2022

note の記事をサイトに貼るテスト

【1月9日 記】 今まで見落としていたのだが、note には「記事をサイトに貼る」ボタンがついていた。これで貼り付けるとどんな感じになるのか、ちょっとテストしてみる。

問題はレイアウトが崩れないかどうか。

いい感じであれば、今後 note に投稿したものをこちらにも貼って行こうと思う。

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Saturday, January 08, 2022

年賀状に思う

【1月8日 記】 コロナもあって籠りがちの毎日ではあるが、ちょっと近所まで買い物に行ったり、ゴミ捨てに1階まで降りたりするごとに一応郵便受けをチェックするくせがついている。

それで気づいたのだが、さすがに去年、今年辺りは、何日になっても1枚、2枚とぽつぽつ年賀状が届くことはなくなったような気がする。昔は10日ぐらいまではまだ来ていたし、最後の1枚は10日を過ぎてから来たりしたものだ。

あれは一体何日に出したのだろう?と今になって思う。

あれはなんかしょうことなしに書いた年賀状だったんだろうなと今になって思う。

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Wednesday, January 05, 2022

CX『志村けんとドリフの大爆笑物語』

【1月5日 記】 録画しておいた CX『志村けんとドリフの大爆笑物語』を漸く観た。福田雄一の脚本・演出だし、僕の周囲では結構評判が良かったし、配信もものすごく回っているので、もっと面白いかと思ったが、僕にはちょっと期待外れだった。

まず、構成がひどい。CM明けで何度か振り返りのダイジェスト映像を見せられて早く先が観たいとイライラするし、逆に CM渡しでこれから観るシーンの一部を先出しされて、本編で観た時の感動がなくなるし…。

CM も多いし提供チェンジも多かった――これはテレビ番組としてどうだったのか調べてみないと分からないが、テレビとしては普通であっても今や SVOD に慣れてしまった視聴者には多く感じてしまうのかもしれない。

要素としてコントを入れ込まなければならないのは当たり前なのだが、その入れ方が稚拙で、ドラマとしてあまりにまとまりがない感じになったのは残念。例えば去年の4月クールに日テレが放送した『コントが始まる』と比較すると、そのまとめ方の巧拙がよく解るだろう。

志村けんを演じた山田裕貴は本当はもっともっと巧い役者だと思うが、自分と外見的にあまりにかけ離れた役柄でちょっと気の毒だった(じゃあ、誰がやれば良かったかと言われると全く思いつかないのだが…)。

どんなに巧い役者であったとしても、こういうケースは自分として最高の演技をすればそれで良いというものではない。どうしてもある程度は志村けん本人に似せなければという思いもあるはずで、そこら辺がうまく噛み合わなかったという印象を持った。

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Monday, January 03, 2022

BS日テレ 笑点ドラマスペシャル

【1月3日 記】 昨夜、BS日テレの笑点ドラマスペシャル『笑点を作った男 立川談志』を観た。

12/30 に妻が見つけてきて「これ観よう」と言うので、なるほど面白そうだと録画しようと思ったら、「第4弾」と書いてある。それはどういうことかと調べてみたら、このシリーズは以下のような構成になっていた。

  1. 桂歌丸(尾上松也)
  2. 五代目三遊亭圓楽(谷原章介)
  3. 初代林家木久蔵(柄本時生)
  4. 立川談志(駿河太郎)

4人とも長寿番組『笑点』のレギュラーを務めていたメンバーである。括弧内はそれを演じた役者名である。第1弾が放送されたのは 2017年だ。第2弾は 2019年の民間放送連盟賞の優秀賞を受賞している。

ならば、この3本を観てから 1/2 放送の第4弾を観たいところだが、どっかでやってないか?と思って探したら、果たせるかな、よく採られる手法なのだが、第4弾の番宣を兼ねて TVer で配信していた。当然視聴期限は第4弾の放送が始まる 1/2 19:00 である。

それで 12/30 日から毎日1本ずつ、1/2 の第4弾本放送まで4日連続で一気見してしまった。非常に面白かった。

中身を見ると、これは第1弾の評判が良かったから第2弾を作り、それがまた受けたから第3弾をというような形で制作されたものではなく、恐らく最初からこの4部構成で考えていたのだろうと思う。これは却々良いアイデアだった。

4人の群像劇として時系列で描くことも可能だが、そうすると第1弾では誰一人まだ真打ちになっておらず、『笑点』の放送開始ははるか先である。視聴者は飽きてしまって見るのをやめるかもしれない。

その点このように、誰か一人に焦点を絞って一気に描いてしまうことで各話のダイナミズムは保たれる。

当然この4人のうちの誰かと誰かが絡むシーンは、それぞれの話の中で繰り返し出てくる。しかし、視聴者にとっては回想シーンのような位置づけになって、抵抗なく観られるのだ。

そして、それぞれの話で巧みに部分的に抜いてきて部分的に描いているので、各話が進み一度観たシーンがもう一度出てくるたびに、「あ、それはそういうわけだったのか」「その後こんなことになってたんだ」「ああ、そこに繋がっていくのか」と、点と点が結ばれてくる。巧い構成だ。

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Sunday, January 02, 2022

『中学の知識でオイラーの公式がわかる』鈴木貫太郎(書評)

【1月1日 記】 大学受験の時には最大の苦手科目だったが、その前もその後もずっと数学は僕の好きな科目だった。そういうこともあって僕はちょくちょく数学関係の本も読んでいるが、この本はちょっと残念だった。

いや、この本がダメだとかひどいとかいう話ではない。

このタイトルを見て、「中学レベルの数学だけのベースに、例えば図形を使うみたいな工夫で、なんか魔法みたいにオイラーの公式が理解できてしまう本なのではないか」と勝手に思ってしまった僕が悪いのである。

この本はそういう本ではない。いや、そもそも、オイラーの公式を理解する魔法みたいなものは存在しないのである。

この本でやっていることは、まず、いろんな公式を証明する。そして、その公式を使って数式を解く。特別な値を代入したり、両辺に何かを掛けたり、あるいは両辺を微分したりしてきれいな形に整理して新しい公式を導く──という、高校の数学の時間にやったことと同じだ。

そういうことなら、僕は多分他の本やネット上のコンテンツで一度や二度は読んだ話だ。

そういうわけで、数式はいっぱい出てくる。ひょっとして数式を使わずにオイラーの公式を証明しているのでは?などと思ったら大間違い。そんなことはできるはずがない。だって、オイラーの公式自体が数式なのだから(読み始めてからそう気づいたw)。

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Saturday, January 01, 2022

ミュージック・ライフ随想

【1月1日 記】 去年の年末も NHK『紅白歌合戦』はほとんど観なかった(4~5組かな、観たのは)。もう紅白に興味が持てなくなって長くなる。

やっぱりあれは多様性の時代が始まる以前の産物だったのではないかという気がする。

いや、番組自体は最近の歌も古い歌も、演歌もロックもアイドルも、いろいろ取り揃えて多様性を打ち出そうとしている。でも、あの番組は日本人の価値観が皆似通っていた時代だったからこそ盛り上がったんじゃないだろうかと思う。

最近の歌はどうも響かない、などと年寄りはよく言う。人間はそもそも青少年期に聞いた歌しか聴きたいと思わないのだという非常に科学的な説がある。確かにそうかもしれない。

最近の作品でもサザンオールスターズなんかには心動くのではあるが、あれは最近のリリースであってもやはり昔の歌なのかもしれない。

でも、「青少年期に聞いた歌しか」と言うのはちょっと誇張で、もう少し後、40代前半ぐらいまでには好きな歌がもっともっとあった気がする。それよりも何よりも、最近の歌は(難しいという表現はちょっと違うが)複雑で憶えられないのである。

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