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Monday, November 15, 2021

大阪観光 | 細野観光

【11月15日 記】 細野晴臣デビュー50周年記念展「細野観光」を観に行ってきた。Img_1026

東京で開催していたのを全く知らなかったのだが、今大阪で開催していると聞いて、大阪出張のついでに行ってきた。グランフロント大阪北館B1 のナレッジキャピタル・イベントラボ。

展示会だからそれほど派手なものではない。細野さんの小さい頃からの写真や年譜、自分で描いた漫画や、音楽的な資料や、使ってきた様々な楽器などが展示されているだけ。とは言え、ファンにとっては却々のものである。

展示されている楽器は多くがギターであり、あるいはシンセサイザー系の電子楽器や世界各国の珍しい弦楽器や打楽器などで、ベースがほとんどなかった(ひょっとしたら全くなかったかも)のが意外だった。ま、結局のところベーシストに留まる人ではなかったということだけれど。

楽しかったのは音声解説である。入り口で QRコードを読んでサイトにアクセスして、自分のスマホ等で聞く。鞄の中に AirPods を入れておいて良かった。

昔は展覧会の音声解説などというものはそれ専用のハードで聴いたものだが、これだけスマホが普及すると、もう Web で音声を再生できれば充分なのだ。Web においてあるからこそ、展示会場を出て帰宅してからでももう一度、と言うか何度でも聴けるし。

で、このナビゲーター(語り手)が年代ごとに変わる。

  1. 冒頭~デビュー前:細野晴臣
  2. 1969~1973 | 憧憬の音楽:塙宣之(ナイツ)
  3. 1974~1978 | 楽園の音楽:星野源
  4. 1979~1983 | 東京の音楽:高橋幸宏
  5. 1984~2004 | 彼岸の音楽:水原希子
  6. 2005~現在 | 記憶の音楽:原田郁子(クラムボン)
  7. 最後のご挨拶:細野晴臣

星野源や高橋幸宏が出てくるのは当然であり、水原希子やクラムボンなんかとも交流あったのね、という感じなのだが、ナイツの塙にはちょっと驚いた。細野さんと面識があるのかどうかは知らないが、彼はかなりの YMO ファンらしくて、YMO のピコピコ言うテクノのリズムをボケとツッコミに見立てて作り上げたのが彼らの“言い間違い”の漫才なのだそうだ。

最初と最後を細野さん自身が押えているのは当たり前と言えば当たり前ではあるが、これが何とも言えず良い。Eテレの『大科学実験』のレギュラーでやっているナレーションを聴いても判るように、細野さん、歌だけじゃなく、いや、歌以上に語りも非常に良い声なのである。

短い時間ではあったが堪能した。

ちなみに、他のところにも何度か書いたが、僕が一番好きな細野さんはトロピカル3部作の時代である。

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