WOWOW『ザ・ヒット・ソング・メーカー 筒美京平の世界 in コンサート』(途中経過)
【10月24日 記】 10/3(日)に WOWOW から録画しておいた『ザ・ヒット・ソング・メーカー 筒美京平の世界 in コンサート』をぼつぼつ見始めました。3時間半もあって一気に観られないので、暇を見て何曲かずつ。
ちなみにこれは今年の 4月17、18日の東京国際フォーラムでのコンサートを収録したもの。宣伝文句には「筒美京平 オフィシャル・トリビュート・プロジェクト」とあります。
多くは当時その曲を歌って大ヒットさせた歌手本人が出てきて歌うわけですが、当然古い作品を歌った歌手は年老いているわけで、まあ僕も含めて人間誰でも年を取るので仕方がないんですが、どうも醜悪な感じに老けてしまっている人もいて、ちょっとなあ、ということもあります。
見た目が老けたのは自分も同じなので偉そうなことは言えないのですが、歌うことを本業としている人たちだけに、「歌唱力が少し落ちたな」「声が出なくなったな」と感じてしまうのはちょっと無残な思いもします。
で、その歌手が既に死んでたり、あるいは引退してしまっているような場合は他の人が歌います(あるいは単に出演交渉に応じてくれなかったとか、そもそも出演交渉しなかった人もいるのでしょう)。
このコンサートのトップは『ブルー・ライト・ヨコハマ』で、いしだあゆみは存命ですが、歌ったのは伊東ゆかりでした。そして、彼女は続けて名曲『誰も知らない』を歌って、次の歌手に代わりました。大体がこんな感じで1~2曲で引っ込みます。
往年の歌謡曲歌手ばかりではなく、野宮真貴や ROLLY、あるいは最近のアイドルやシンガーソングラターなども混じっているのがいい感じです。歌謡曲に造詣の深い藤井隆を引っ張り出したのも良いキャスティングでした。
野宮真貴の『東京ららばい』は却々悪くなかったし、淳子ちゃんファンには悪いのだけれど、『リップスティック』なんて今回の森口博子のほうが圧倒的に良かったような気がします。
でも、どんなに婆さんになっても『真夏の出来事』は平山三紀(平山みき)本人の声で聴きたいのも確かで、彼女がちゃんと出てきたのは嬉しかった、みたいなケースもありますし、夏木マリのようにここ 10年以上見た目がほとんど変わっていない人もいます(笑)
男性では大友康平が桑名正博を2曲やったのですが、これはオーソドックスで良かったです。
ブレッド&バターが、なんかそこら辺の老人ホームから出てきたみたいな老兄弟になっていたのには驚きましたが、やっぱりいいですよね、この人たちは。
で、何よりもびっくりしたのは浅田美代子が歌がうまくなっていたこと。もう完全にフツーの下手な人のレベルです(笑)
さすがに 82年組の松本伊代や早見優ぐらいまで時代を下ってくると歌唱力の低下はなく、安心して聴けます。早見優がミニのタイトスカートで出てきたのには驚きましたが。
このコンサートの一番嬉しいのはアレンジがほとんどレコーディングそのままだということ。
イントロやエンディングはもちろん、オブリガート、フィルイン、間奏のギター・ソロに至るまで、見事に原曲を再現していました。楽器を置き換えたものもあるとは思いますが、終始細かなフレーズが脳裏に甦るんですよね。
アレンジは指揮者として登壇していた船山基紀なんでしょうか? 指揮者としてはほとんど要らないんじゃないかと思うような、幼稚園のお遊戯みたいな指揮でしたが、これを採譜したのが船山氏であるなら、大いに労いたいところ。
バンドはストリングスやブラスもいる大所帯。斎藤ノブがラテン・パーカッションを叩いていました。女性3人のコーラスグループ Amazons (結成35年!)は、バック・コーラスに終始するのではなく、時折舞台中央に出て何曲か歌いました。また、番組では新しい歌手が登場する前にその人のインタビューを挟んであるケースもたくさんありました。
小泉今日子は出てこなくて(そう言えば最近歌ってませんもんねえ)、『なんてったってアイドル』が乃木坂46 の伊藤純奈と樋口日奈だったのはちょっと淋しかったし、郷ひろみが2曲で引っ込んだ(どの2曲かについては、筒美京平ファンなら多分当てられると思います)のはもったいないと思ったりもしましたが、全体的に楽しいコンサートです。
いずれにしてもまだ観ている途中です。まだ半分を少し超えた辺りかな。松本伊代、早見優ら再登場した歌手もいたので、郷ひろみもまた現れて何かを歌うかもしれません。
さて、続きを見ることにします。この続きについては多分書かないと思いますが(笑)
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