マンションのインターネット断絶
【9月12日 記】 先日、我が家の PC が突然インターネットに繋がらなくなった。夜の 10時台である。直感的に「多分これはマンションごとやられたな」と思ったのだが、原因の切り分けには手間がかかる。
まずは特定のサイトの問題ではないかどうか調べるために、いくつか他のサイトも見てみる。紛らわしいのは、ちゃんと表示してくれるサイトもたまにあるということ。でも、それはキャッシュを読んで表示しているだけなので、そこから先には飛べないし、読み直したら消えてしまう。
DNSエラーの表示が出たサイトもあったが、それだけでここで断定してしまわずに、もう少し調べる。
次にブラウザの問題かどうか、メーラーを立ち上げてみる。ふむ、繋がらない。
続いて、自分の PC の問題ではないかどうかを確かめるために妻にも訊いてみる。妻の PC も同じ症状。同じく iPhone も Wi-Fi には繋がらない。
続いてルータの不具合ではないか、一旦電源を落としてみたりする。再起動すると何故か再設定を促されるが、途中で止まってぐるぐる回っている。
ルータからイーサネット・ケーブルを抜いて PC に直挿ししてみるが、やっぱり繋がらない。どうやらルータの故障ではないらしい。
別の部屋の端子に別のケーブルを挿して同じことを確かめるが結果は変わらない。ケーブルや端子の問題でもない。
──以上で少なくとも我が家の内部の問題ではないことが分かった。
そこから先は少し面倒だ。マンションが契約しているプロバイダ側の問題なら良いのだが、万一マンション内の配線の問題だったら嫌だなあと思う。
次に確かめるべきは同じマンション内の他の住居でも同じことが起きているかどうか。残念ながらメールや電話番号を知っている人はいない。LINE のアカウントとかを知っていると一番便利なのだが、残念ながらそういうつきあいはない。
エレベータや廊下で会ったら「こんにちは」と挨拶はするが、せいぜいそれぐらいだ。名字を知っている世帯も同じ階のいくつかの部屋に限られる。それもお互い教え合ったのではなく偶然に知っているだけである。
時間も遅いこともあるし、ピンポンして「こんばんは。済みません、お宅のインターネット繋がってますか?」と訊くわけにも行かないだろう。
マンションが契約しているプロバイダに電話をする。ただ今混み合っているので、しばらくしてかけ直せとのメッセージが流れている。このメッセージを信じて良いのかどうか? 本当は誰もいないだけなのではないか?
プロバイダの障害レポートのページがあるのを見つけて iPhone で見てみる。現在障害はないとのこと。しかし、よく見ると最終チェックは 21:00。それ以降はサービス外の時間帯となっている。それでは何の意味もない。
ここでしばし途方に暮れてしまったのだが、突然思いついて twitter でウチのマンションが契約しているプロバイダ名を検索してみる。
すると、あるある。最初からこれをやれば良かった。
案の定、プロバイダの DNSエラーとのこと。呟いている人はどこからこの情報を仕入れたのだろう? でも複数の人が複数の情報源で呟いている感がある。かなり詳しく原因を分析している人もいる。
怒っている人もいる。「DNS障害が起きてから1時間経っているのに、まだ障害情報が更新されない」「9時までしかサポートしないのなら9時以降に障害起こすなよ」みたいな書き込みも多数。
「お、繋がった」と書いている人もいるが、どうやらそれはキャッシュを表示していただけで、その人の勘違いであったみたいだ。「DNS を他のサーバに指定し直したら繋がった。前より速くなってラッキー」などと書いているツワモノもいる。
ま、なんであれ、こういうときに頼りになるのは twitter のような集合知である。今後は早めに twitter を調べてみることにする。
「スマホ持ってて良かった。twitter 見てなかったら、原因解らずにずっと格闘してたよ」などと書いている人もいた。
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