235日間の結石の長い旅
【8月14日 記】 結石が外に出た。腎臓から尿管に出て動き出したのが昨年の 12/22。そこからなんと 235日かけての長い道程だった。
2020/12/22 左腰痛。内蔵エコー検査でずっと左の腎臓にあると言われていた石が動き出した。同時に良性発作性頭位めまい症を起こして救急搬送された。強烈なめまいのほうは点滴で快癒。一方、CT で結石が尿管に出てきたことを確認。
2020/12/24 救急病院に紹介してもらった近所の泌尿器科で診察を受ける。長さが 9mm あり、自然に出てくるギリギリの大きさだと言う。石を流しやすくする薬などをもらう。
2021/1/26 上記泌尿器科で2度目の診察。薬の効果もなく、石は2~3cm しか落ちておらず、2/13 にレーザーで破砕することにした。薬は「あんまり効いてないみたいだから、もう飲まなくていいです」とのこと。
2021/2/13 人生初入院して、左腰に体外衝撃波を 3000回当てた。1秒1回なので所要時間 50分。結構痛い。しかも、だんだん強くなるのが分かった。看護師によると僕は「痛みに強い患者さん」らしく、今回のようにレベル4まで行く患者さんはめったにいないとのこと。
2021/2/14 退院前の検査では、レントゲン写真を見た主治医は「うーん、ちょっと縦長になったかなあ」などと心細いことを言う。つまり、粉々どころか、バキッと割れてさえいなかったみたい。3000回も痛みに耐えたのに。
2021/3/2 退院後初診察。石は前の位置から2~3cm しか動いていないとのこと。さらに1か月様子見。場合によってはもう一回破砕施術をする。
「1回目で割れなかったのが2回目の破砕で割れるってことはあるんですか?」と訊いたら、「それはあります。ただし、2回失敗して3回目でうまくいくことは滅多にありません」と主治医。その場合は外科手術かも、とのこと。
2021/4/6 今回のレントゲンでは石がはっきり見えなくなってしまった。主治医は「うーん、これかなあ」などと言っている。1か月様子見。
2021/5/11 石が動いた。レントゲン写真でだいぶ降りてきたことが確認された。「出てくるかもしれません」と主治医。僕が「出るときにまた痛むんでしょうか?」と訊いたら、「流れに乗って出たら全く痛みません」とのこと。
2021/7/13 膀胱の手前3~4cm のところまで降りてきた。「出ると思いますよ」と主治医。2ヶ月後にまた診察。
なお、4月の診察から8月までに、腰痛や下腹部痛は何度かあった。わりと便意と区別がつかなかったりもするのだが、トイレでしゃがんでも何も出ないことがある。僕はそのたびに、あ、石が動いたか、と思っていた。痛みに強弱はあったが、激痛というところまでは行かなかった。
やはり僕は痛みに強いんだろうか?
僕が通っている内科医によると尿管には3箇所通りにくいところがあって、石が高い位置にあるときは腰痛、下がってくると横っ腹痛、最後に下腹部痛があって、そのあと石が出て来るとのこと。しかし、泌尿器科の主治医は、石が動いたかどうか、今どこにあるかとは関係なく痛みはやって来ますと言う。
でも、痛みの場所は着実に上から下に移動してきているとともに、確かに背面から前面に移ってきている気がする。
2021/8/14 夕方おしっこしてたら、まったく痛みはなく、固形物が通ったという感覚もなかったが、なんか一定量のおしっこが尿道を通っていたのが、一瞬突然大量にドバっと出たみたいな変な感覚があり、これは出たな!と思ったらやっぱり出ていた。割り箸で拾いあげる。
確かに長さは8~9mm ある。幅は5mm ぐらい。厚さは2mm強という感じか。全体に黒っぽいが茶色いところ、白いところもあり、まだらで、さらによく見ると細かい斑点もある。
【8月17日 記】 拾い上げた結石を泌尿器科に持って行く。
僕としてはどんなものかつぶさに見てみたいという興味から、そして、もちろん拾うことが可能な状況だったから拾ったのであり、先生に見せたくて持って行ったみたいなところもあった。
でも、医者に行くとどうやら排出した結石を持ってくることは暗黙のルールというか、定められたルーティンになっているようで、受付で「石が出ました」と言ったら「持ってきました?」と訊かれて、「あ、今ここで渡しちゃうの?」と思いながら提出した。
もちろん拾えない状況だったので諦めた人も中にはいるだろう。だから、「持ってきました?」と疑問文になっていたのだろうし、「いえ、拾えませんでした」と答えても、多分怒られはしないのだろうけれど。
待合室で座っていると、看護師が排出した日にちを訊きに来て、「結構大きいの、出ましたね」と言っていた。
診察室に入ると、主治医もまた同様に、開口一番「出ましたね」と言った。これって多分誕生日の人におめでとうと言うような定型句なのだろう。
「レントゲンに写っていたのと同じ形ですので間違いありません」と主治医は言った。なるほど、そういう照合の仕方をするのか。
で、検体を検査に回すので2週間後にまた来るように言われた。言われなくても検査の結果は聞きたいと思っていたのでちょうど良い。
以下に写真を載せる。最初はかなり黒っぽかったのが、乾いて茶色くなってきた。見たくない人は見ないでください。
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