演技に関して気づいたこと
【8月20日 記】 以前、演技経験のない歌手が突然俳優になってなんで成功するのか分からない、みたいなことを書いた(→ 『ミュージシャンから俳優』)が、ひとつ気づいたことがある。
演技の経験がなくても上手に演技ができたりするのは、我々が普段の生活の中でも不断に演技を続けているからではないか、ということだ。
映画スターが突然音楽CD を出しても巧く歌えるとは限らないのは、普段の生活の中で歌を歌っていないからではないか?
もちろん、鼻歌ぐらいは誰でも歌うだろう。でも、日常生活の中で真剣に歌を歌うことは稀である。
それと比べると、日常生活の中で、我々は真剣に演技をしている。
誰かに気に入られるために、誰かに怒られないために、誰かをかばうために、自分をよく見せるために、自分に関わってもらいたくないので、ちょっとした冗談で…。
演技経験のない人間はいないのだ。
だから、そのままプロの演技者になってもうまいこと行く人はうまいこと行く──そういうことではないかな。
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