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Sunday, August 29, 2021

騙されたと思って

【8月29日 記】 子供の頃、僕は食べ物の好き嫌いが激しかったのだが、そんな僕に「まあ、騙されたと思って食べてみ」と言う大人は多かった。僕はこれが嫌で仕方がなかった。

だって、騙されるのは屈辱ではないか。なのにまず騙されたと思ってからスタートするなんてまっぴら御免である。Hunger413685_640

まあ、子供だったから上記のような表現ではなかっただろうが、思ったのは概ねそんな感じのことである。

騙されたと思うのが嫌なのだから、騙されたと思って食べてみるなんてことは全くなかった。

そんなことを言われると、口に入れた瞬間に「おえっ、騙された!」と思って噛みかけの食物をべーっと吐き出している自分の姿が脳裏に浮かんだ。そうなるとまず食えない。

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Saturday, August 28, 2021

映画『子供はわかってあげない』

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【8月28日 記】 映画『子供はわかってあげない』を観てきた。沖田修一監督。

もう、めちゃくちゃ面白かった!

何が面白いって、まず画が面白い!

映画はいきなり意表をついて、劇中アニメである『魔法左官少女バッファローKOTEKO』から始まる。しかも、かなり本格的に作りこんである。

それをテレビで観て涙を流している高校2年生の朔田美波(上白石萌歌)。そこへ父親(母の再婚相手)の清(古舘寛治)が帰ってきて、ソファの背に腰掛けてテレビに釘付けになり、なんとエンディング・ダンスは娘と一緒に歌って踊っている。

その後、固定カメラの奥行きのある構図になって、手前にテレビとソファのあるリビング、その後ろに食卓のあるダイニング、右奥には廊下に続く扉があり、左奥にはキッチンが見える。

その構図で、手前ではかなり斜めになったテレビ画面を見ながら父娘が踊っているかと思うと、奥では風呂上がりで走り回っている弟と母(斉藤由貴)がワーワー騒いでいる。

台詞やらテレビの音やらが入り乱れて、一体どちらを見せたいのか分からないシーンになっており、本来ドラマでこんな場面はあってはいけないのだが、逆にその入り乱れ方が如何にも幸せな家庭っぽくて、微笑ましくて素敵なのだ。

アニメが終わり父はお風呂に行き、あとの3人もどこかへ行ってカメラの前が無人になったところへ、お掃除ロボットが静かに入ってくるなんてのも秀逸な画作りだった。

そのあとも、屋上から美波と門司くん(細田佳央太)が超オタクっぽいアニメ談義をしながら、1回まで階段を螺旋状に降りてくるところを正面から押さえた長回し。

美波と自転車を押す門司くんが並んで歩いているのだが、美波は等間隔で植えてある木を避けるために時々車道に降りてまた歩道に戻るのを斜め前から押さえた、これまた長回し。

そして、門司の家で書道部の門司の指導の下、美波が習字を1枚書き始めてから書き終わるまで丸々見せる長回し。しかも、上からの画ではないので何の字を書いているかは分からない(流れから想像はつくし、想像がついてしまうと筆使いから何の字だか確かめられるのだが)。

──と、もう初めの20分ぐらいだけでもこれだけ面白い長回しがある。ちなみに撮影は芦澤明子だ。

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Thursday, August 26, 2021

「マスクをしてください」と言う人

【8月26日 記】 地下鉄の車内で座っていたら、僕の左隣に座っていた上品そうな老婦人がいきなり毅然とした大きな声で「マスクをしてください」と言った。

僕はマスクを着用しているので僕のことではない。では誰なのか?

その老婦人の前後左右を見回したが全員マスクをしている。あまり間を空けずにまたその老婦人が「マスクをしてください」と繰り返したので、もう一度見渡したら、僕の真正面に立っている老人(ま、僕も老人だがw)がマスクをずらして電話をしていた。

「あなた、どうしてマスクを外して電話をなさるの?
喋るのであればマスクをしたまま喋ればいいんですよ」

と老婦人は畳み掛ける。

そういうことなのだ。老婦人は老人が車内で電話をかけていることに苦言を呈しているのではなく、電話で喋るためにマスクをずらしていることを指弾していたのである。

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Wednesday, August 25, 2021

PC電源コード

【8月25日 記】 会社の PC が新しくなった。前より少し小さく、軽くなったが、画面が見にくくなったりはしていない。

今はテレワーク中心で週に1~2回出勤しており、その都度 PC を持ち運びしているので、小さく軽くなるのは大変ありがたい。

ただし、問題がひとつある。今までは自分の家の(つまり個人所有の)PC と 会社の PC が同じメーカーだったので、会社の PC の電源コードは会社に置きっぱなしにして、家では家の PC 用のコードで電源につないでいた。

家で両方の PC を同時に長時間開くことはまずないので、それで充分だったのである。

ところが、今回会社からあてがわれたのは違うメーカーの機器である。それでも端子が同じなら家の PC の電源コードを使い回せる可能性もあるのだが、こちらは新しい機械で、ご多分に漏れず USB Type-C 接続なのである。

となると、その PC に付属している電源コードを持ち歩くしかない。USB-C接続になった分だけ少しだけ軽くなったが、しかし、これを持ち歩くのはやっぱり気が進まない。

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Monday, August 23, 2021

映画『かぐや様は告らせたい ──天才たちの恋愛頭脳戦── ファイナル』

【8月23日 記】 映画『かぐや様は告らせたい ──天才たちの恋愛頭脳戦── ファイナル』を観てきた。

いや、もう、ほんまにバカバカしくって面白い。僕は原作漫画は読んだことないが、テレビアニメ版には見事に嵌って、2シーズン 24話を欠かさず見た。

前作の映画のときには主演の2人が白銀とかぐやのイメージと違いすぎるとディスる人もいたけれど、当代の人気者2人の主演で大ヒットして、続編制作となった。

自分から告白することがそんなにプライドが許さないことだったり恥ずかしいことだったりするのかw、というただその一点に立脚したワン・コンセプト・コメディなのだが、決してそれだけではない。それぞれの登場人物がめちゃくちゃキャラが立っているから面白いのである。

秀知院学園高校にあっては珍しく家が貧乏だが、努力家で勉強家で他人に優しく、でも恋のこととなると途端におろおろしてしまう白銀御行。大財閥の令嬢で才色兼備でプライドが高いが気弱で可愛いところもある四宮かぐや。

その生徒会会長・副会長コンビを囲むのが詮索好きで脳天気で超天然の藤原千花書紀、ネクラで陰キャで青春ヘイトの石上優会計、そして、前作の映画ではまだ登場していなかったが、今回は杓子定規な理想主義者・伊井野ミコ会計監査が加わっている。

さらに、四宮家でかぐやに仕える、クールで、ある意味残酷な近侍にして、かぐやの同級生でもある早坂愛。

──これだけ個性豊かな面々をそれぞれ平野紫耀、橋本環奈、浅川梨奈、佐野勇斗、影山優佳、堀田真由が演じており、アニメ版とはまた違ったはじけ方をしていて面白い。

前作の配役を聞いたときに一番違うと思った藤原書紀(浅川梨奈)が、見れば見るほど一番アニメに近いぶっ飛び方なのがおかしい。

原作が緻密に考案して配置した人物相関図を、劇場版がアップグレードしている感じがある。

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Saturday, August 21, 2021

映画『ドライブ・マイ・カー』

【8月21日 記】 映画『ドライブ・マイ・カー』を観てきた。

村上春樹の原作は読んだが、もう6年以上も前だし、そうでなくてもすぐ忘れてしまうので、どんな話だったか全く憶えていない。ただ、こんなに長くて複雑な話でなかったことは確かだ。

同じ短編集に収められていた『シエラザード』と『木野』のエピソードも織り込んであるとのことだが、もちろんその2作についても何も憶えていない。

原作小説にもチェーホフの『ワーニャ伯父さん』は引用されているとのことだが、小説ではタイトルだけだったらしい。

それをこんな風に、妻の語る物語、妻の裏切り、その妻の死と喪失感、自分の車を代行運転してくれる若い女性ドライバー、チェーホフの多国語演劇のオーディション/稽古/公演、手話、広島から北海道まで延々と走るサーブ。

──そんなもろもろをてんこ盛りに重ねたこの作品は、濱口竜介監督がどれだけ上手に原作のエッセンスを残していたとしても、良い意味でも悪い意味でも、もはや村上春樹の映画化ではなく、これは濱口竜介作品以外の何ものでもない。3時間に迫る労作である。

事実、村上春樹にプロットを書き送った際には、制作の許可は下りたが、リアクションは何もなかったと言う。そりゃあそうだろうと思う。と言うか、これだけの大作家の作品によくぞここまで臆することもなく手を入れたもんだと思う。

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Friday, August 20, 2021

演技に関して気づいたこと

【8月20日 記】 以前、演技経験のない歌手が突然俳優になってなんで成功するのか分からない、みたいなことを書いた(→ 『ミュージシャンから俳優』)が、ひとつ気づいたことがある。

演技の経験がなくても上手に演技ができたりするのは、我々が普段の生活の中でも不断に演技を続けているからではないか、ということだ。

映画スターが突然音楽CD を出しても巧く歌えるとは限らないのは、普段の生活の中で歌を歌っていないからではないか?

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Tuesday, August 17, 2021

235日間の結石の長い旅

【8月14日 記】 結石が外に出た。腎臓から尿管に出て動き出したのが昨年の 12/22。そこからなんと 235日かけての長い道程だった。

2020/12/22 左腰痛。内蔵エコー検査でずっと左の腎臓にあると言われていた石が動き出した。同時に良性発作性頭位めまい症を起こして救急搬送された。強烈なめまいのほうは点滴で快癒。一方、CT で結石が尿管に出てきたことを確認。

2020/12/24 救急病院に紹介してもらった近所の泌尿器科で診察を受ける。長さが 9mm あり、自然に出てくるギリギリの大きさだと言う。石を流しやすくする薬などをもらう。

2021/1/26 上記泌尿器科で2度目の診察。薬の効果もなく、石は2~3cm しか落ちておらず、2/13 にレーザーで破砕することにした。薬は「あんまり効いてないみたいだから、もう飲まなくていいです」とのこと。

2021/2/13 人生初入院して、左腰に体外衝撃波を 3000回当てた。1秒1回なので所要時間 50分。結構痛い。しかも、だんだん強くなるのが分かった。看護師によると僕は「痛みに強い患者さん」らしく、今回のようにレベル4まで行く患者さんはめったにいないとのこと。

2021/2/14 退院前の検査では、レントゲン写真を見た主治医は「うーん、ちょっと縦長になったかなあ」などと心細いことを言う。つまり、粉々どころか、バキッと割れてさえいなかったみたい。3000回も痛みに耐えたのに。

2021/3/2 退院後初診察。石は前の位置から2~3cm しか動いていないとのこと。さらに1か月様子見。場合によってはもう一回破砕施術をする。

「1回目で割れなかったのが2回目の破砕で割れるってことはあるんですか?」と訊いたら、「それはあります。ただし、2回失敗して3回目でうまくいくことは滅多にありません」と主治医。その場合は外科手術かも、とのこと。

2021/4/6 今回のレントゲンでは石がはっきり見えなくなってしまった。主治医は「うーん、これかなあ」などと言っている。1か月様子見。

2021/5/11 石が動いた。レントゲン写真でだいぶ降りてきたことが確認された。「出てくるかもしれません」と主治医。僕が「出るときにまた痛むんでしょうか?」と訊いたら、「流れに乗って出たら全く痛みません」とのこと。

2021/7/13 膀胱の手前3~4cm のところまで降りてきた。「出ると思いますよ」と主治医。2ヶ月後にまた診察。

なお、4月の診察から8月までに、腰痛や下腹部痛は何度かあった。わりと便意と区別がつかなかったりもするのだが、トイレでしゃがんでも何も出ないことがある。僕はそのたびに、あ、石が動いたか、と思っていた。痛みに強弱はあったが、激痛というところまでは行かなかった。

やはり僕は痛みに強いんだろうか?

僕が通っている内科医によると尿管には3箇所通りにくいところがあって、石が高い位置にあるときは腰痛、下がってくると横っ腹痛、最後に下腹部痛があって、そのあと石が出て来るとのこと。しかし、泌尿器科の主治医は、石が動いたかどうか、今どこにあるかとは関係なく痛みはやって来ますと言う。

でも、痛みの場所は着実に上から下に移動してきているとともに、確かに背面から前面に移ってきている気がする。

2021/8/14 夕方おしっこしてたら、まったく痛みはなく、固形物が通ったという感覚もなかったが、なんか一定量のおしっこが尿道を通っていたのが、一瞬突然大量にドバっと出たみたいな変な感覚があり、これは出たな!と思ったらやっぱり出ていた。割り箸で拾いあげる。

確かに長さは8~9mm ある。幅は5mm ぐらい。厚さは2mm強という感じか。全体に黒っぽいが茶色いところ、白いところもあり、まだらで、さらによく見ると細かい斑点もある。

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Sunday, August 15, 2021

映画『妖怪大戦争ガーディアンズ』

【8月15日 記】 映画『妖怪大戦争ガーディアンズ』を観てきた。

三池崇史という人は当たり外れの大きい映画監督だと思う。でも、この映画はそんなことどうでも良くて、何が何でも観るのである。

過去、ゲゲゲの鬼太郎の実写映画も2本観ているが、別に鬼太郎ファンというわけでもない。ただ、妖怪大戦争が好きなのだ。16年前の『妖怪大戦争』(同じく三池崇史監督)も観ている。

何十年も前のテレビアニメ版の『ゲゲゲの鬼太郎』でも妖怪大戦争の回があった。西洋の妖怪たち(もう定かな記憶はないが、多分魔女とか吸血鬼とか狼男とかだったと思う)が日本に攻めてくる話である。

迎え撃つ日本側は子泣き爺、砂かけ婆、ぬりかべ、一反もめん+鬼太郎という面々で、西洋陣に比べるとめちゃくちゃ弱いのである。敵におぶさって泣いてみたり(だんだん重くはなるのだが)、敵に砂をかけたり、敵の前に立ちはだかったり、ぐるぐる巻にして締め付けたりしてもほとんどダメージを与えられない。

あゝ、このままでは負けてしまう。もう頼りは鬼太郎だけだ!とハラハラしながら観た。

そもそも日本の民話などに出て来る妖怪たちはせいぜい人を驚かせるぐらいで、それほど暴れるということがない。前作『妖怪大戦争』にも今回の映画にも出てきた小豆洗いなどはその最たるものである。で、前作でも今作でもこの小豆洗いをナインティナインの岡村隆史が好演している(笑)

前作もそうだったのだが、なにしろ特殊メイクがきつすぎて、誰が誰だがほとんど分からない。すぐに分かるのは頭部以外はすっぴんに近い岡村ぐらいである。

前作では忌野清志郎がぬらりひょんを演じていたのははっきり覚えているのだが、亡くなってしまったこともあって、今回は大森南朋だ。そしてもうひとりの大物妖怪・隠神刑部に扮しているのは大沢たかおだ。

ここまでは事前に知っていたから分かったが、他は皆目見当がつかない。九尾の狐は声が絶対杉咲花だと思ったが、顔のアップを見ても確信が持てない。天邪鬼は EXIT のりんたろーかと思ったら赤楚衛二だと後から知ってびっくり。あの甘いマスクの2枚目がこんな顔になるのか!

髪の毛とお歯黒だけのメイクで姑獲鳥を演じた安藤サクラ(こんな映画でもやっぱり抜群に巧い)はさすがに分かったが、雪女の大島優子が分からない。天狗なんぞはパンフで三浦貴大と知って仰天した。

あと猩々の大倉孝二は途中で気がついたが、ちょろっとしか映らない遠藤憲一や石橋蓮司、HIKAKINらを見破るのはとても無理だ。

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Saturday, August 14, 2021

私が選んだ邦楽カバーアルバムの傑作

【8月14日 記】 note に大著を物したので、ここにも転載しておきます。

と言っても、これは昔自分のホームページ(このブログではありません。すでに閉鎖しています)に掲載していた記事に(その後の年代分を)書き足して、その他ちょこちょこ推敲しなおした文章です。

ブログ記事の形ではなく、ブログ内ホームページの形を採りました。左カラムの「旧HPからの移行」欄にもリンクがあります。

『私が選んだ邦楽カバーアルバムの傑作』

1977年から 2020年までの長い期間に渡る記事なので、かなりお暇なときでなければ読みきれないと思いますが、ま、ご興味があればどうぞお読みください。

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Tuesday, August 10, 2021

『NHK 100分 de 名著 カール・マルクス「資本論」 』(NHKテキスト)斎藤幸平(書評)

【8月10日 記】 今年の1月に NHK が放送した『NHK 100分 de 名著』(25分×4回)のテキストブックである(と言っても、僕は Kindle で読んだのだが)。

番組のレギュラー司会は伊集院光と安部みちこアナウンサー、この4回の講師は大阪市立大学准教授の斎藤幸平氏だった。

僕はそのうちの何回かをたまたま見た。先に妻が見ていて、この人は若いけれど世界的に有名な学者らしいと教えてくれた。全部を見たわけではないのだが、とても面白かったので、見た回は途中からだったが最後まで見た。

へえ、面白いな、こういう学者がいるのか、と思った。ちょっと端折りすぎて乱暴な解説になっているなと思ったところもあったが、肝心のところはちゃんと踏まえた上で、新しい視点もあり、それを現代社会に当てはめて、例えばブラック企業を語ったりもしていた。

そのアプローチがとても興味深かったので、改めて活字で読んでみようと思った次第である。

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Monday, August 09, 2021

Play Log File on my Walkman #143

【8月9日 記】 このところ2か月おきぐらいになっているけれど、別にスケジュールは決めていないプレイログ披露。Walkman を買い替えてから2回目。今回も5曲。

  1. やさしい気持ち(Chara)
  2. 鉄骨娘(鷲尾いさ子と鉄骨娘)
  3. ニコラ(バニラビーンズ)
  4. 街角トワイライト(シャネルズ)
  5. a song dedicated (PUSHIM)

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Saturday, August 07, 2021

映画『キネマの神様』

【8月7日 記】 映画『キネマの神様』を観てきた。

山田洋次と言えば、今の日本では名匠の類なのだろうが、残念ながら僕の好きな監督ではない。もっと正確に言うと、彼は僕が観たいと思う映画を作ってくれる人ではない。

完成した映画を何本観てもまるで評価できないというようなことではなく、単に『男はつらいよ』を何十本も撮り続けたという態度が気に入らないのかもしれない。

で、この映画、始まってすぐの父母娘の家庭のシーンからなんとも芝居がたるい。だるいんじゃなくてたるい。

あまりに芝居じみた芝居だ。安物の舞台のような大げさ感。ああ、この監督は今はこんな演出しかできないんだろうか? 沢田研二も宮本信子も寺島しのぶも、本当はもっともっと上手い役者なんだけどな、と思う。

特に沢田研二は、本来この役を演るはずだった志村けんを意識しすぎて、時々完全な志村けんの物真似になってしまっている(だから大げさになっても仕方がない)。

まあ、脚本自体が志村けんへのあて書きっぽかったのかもしれないし、あんな形で亡くなってしまった志村、その志村と何度も一緒にコントをした経験のある沢田という組合せを考えると、そうなっても仕方がないのかもしれないが。

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Thursday, August 05, 2021

ポケット・ティッシュがありません!

【8月6日 加筆修正】映画『老後の資金がありません!』のマスコミ試写に行った日、帰宅して身の周りのことにふと気がついた。

そう、今や目先のコロナが気になって老後のことまで意識が及ばないのだが、僕が気づいたのもものすごく卑近なこと:

我が家にはポケット・ティッシュがありません!

正確に言うと、在庫は1つだけあったのだが、それが最後。自分のデスクに置いているポケット・ティッシュ・ケースも空になったままだ。

昔はポケット・ティッシュのストックなんて山のようにあった。街を歩いているだけでいっぱいもらえたからだ。あんまり家の中に溢れてくるものだから、むやみにもらわないようにした時期もあったぐらいなのに。

何故こんなにもらえなくなったのだろう?

ひとつには僕が年を取って、悲しいかな、いろんな商売のターゲットから外れてきたので、チラシの配布対象からも外れてきたということがある。

あつかましく手を出して「ください」と言うこともできなくはないが、以前聞いた話が怖くてそんなことをする勇気がない。それはこんな話だ:

ある中年男性が歩いていると、ティッシュか何かを配っている女性がいる。自分ももらえるかと思って前を通ったが見事にスルーされてしまった。立ち止まって振り返って見てみると、若い女性にばかり配っている。なんだか不愉快ではないか。

それで彼は配っている女性のところに戻って、手を差し出して「俺にもくれ」と言った。言われた女性は目を見開いて驚いた表情をしたが、黙って彼に小さなパッケージをくれた。それは生理用品のサンプルだった。

ね? 怖いでしょ。そういうわけで、何かをサンプリングしている人が自分だけをスルーしても下手に動かないほうが身のためなのである。それでたとえ僕のもらえるポケット・ティッシュの数が減ったとしても。

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Tuesday, August 03, 2021

『老後の資金がありません!』マスコミ試写

【8月3日 記】 映画『老後の資金がありません!』のマスコミ試写会に行ってきた。

この映画もコロナの影響で何度となく公開が延期になった不幸な作品である。

老後の資金がないというかなり切実な問題をハートフルなコメディで描くという意欲作ではあるのだが、老後の心配よりも明日コロナにかからないかのほうが不安な事態になってしまったのは甚だ気の毒である。

だが、なかなか良くできた映画だと思った。斉藤ひろしの脚本も、前田哲の演出も、さじ加減が良いと思う。

そもそも老後の資金が足りないと心配しているときに、次から次へとお金が必要なシチュエーションが現れて…というネタ作りはある程度誰にでもできる。問題はそのネタ集をどうやってストーリーという箱に収めるかである。

僕は途中からこの映画がどうやって終わるのか、そればかり気にして観ていた。

最初に「老後の資金は4000万円必要!」と煽っておきながら、最後に「お金なんかなくても幸せになりました」では観ていた客が納得しないし、「たまたま宝くじに当たって難を逃れました」では共感が得られない。

そういう意味では手綱さばきが難しいところだが、なかなか塩梅の良い締め方になっていたように思う。

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Sunday, August 01, 2021

『読みたいことを、書けばいい』田中泰延(書評)

【7月31日 記】 あー、すっきりした。

僕は、どう書けばみんなに読んでもらえて共感してもらえる文章が書けるのかを学ぼうとしてこの本を読んだのではない。

最近そういう文章術指南書の類があまりに多くて辟易していたのである。まあ、読めばそれなりになるほどとは思うのだが、しかし、その通りにやってみようという気にはならないのだ。

そういう本や記事にちょっと嫌気が差してきて、それで note にこんな文章を書いたりもした:

文章の長く苦しい旅

僕が田中泰延のこの本を長らく手に取らなかったのも、多分そういう類の本だろうと勝手に想像していたからである。でも、読んだ人の感想や、本人が別のところに書いたりしていることを読むと、どうやらそんな本ではなさそうだ──そう思ったから読んだ次第である。

実際読んでみると、この本には「まあ、とりあえず、自分が読みたいことを書いてみたらええんちゃう?」みたいなことが書いてあって、それ以外のことはほとんど書かれていない。

まことに関西人らしく、読書のリズムを狂わせるようなおちゃらけやバッド・ジョークがいっぱい挿入されているので、かなり安心して読める(笑)

中にはこの戯言を楽しみに読むひろのぶファンもいるのだろうが、僕はそういう部分は華麗にスルーして読み進んだ(何箇所かで不覚にも笑ってしまったが)。

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