ゆうパックの謎
【7月21日 記】 このブログにも書いたが、何年か前、宅配ボックスに入れずに荷物を持ち帰った配達人を雪隠詰めにしたことがある。
彼が再配達に来た折に、「なんであなたは宅配ボックスに入れなかったのか?」と訊いてみた。すると彼は「郵便受けに名前がなかったので間違っていたら大変だと思って入れなかった」と言う。上等じゃないか。
「それじゃあ、あなたが不在配達表を入れた郵便受けが間違っていたらどうしようとは思わなかったのか? 荷物は『間違って入れたら大変だ』と思うのに、不在連絡票は間違った家に入れても平気なのか? こんな紙切れ1枚、間違って入ってても捨てられるかもしれないとは思わないのか?」と反撃したら、彼は絶句してしまった。
僕は宅配業者とは何度となく揉めているが、僕の経験では宅配ボックスに入れてくれないのは圧倒的にゆうパックが多いと思っている。
そんなことを思い出して twitter でつらつら呟いていたら、リツイートされたりリプがあったりで、タイムライン上にも結構ゆうパックに対して同じ不満を抱いている人が多いことが分かった。
で、驚いたのは、ゆうパックは持ち帰ることが多いというのは単なる僕の印象だと思っていたのだが、そうではなくてそれが郵便局のポリシーらしいということだ。なんじゃ、それは!!!!!
そして、配達郵便局に「指定場所配達に関する依頼書」を提出すれば、ちゃんと宅配ボックスに入れてくれるということも、あるフォロワーさんから教わった。
そんなものがあったとは!──僕は速攻で依頼書を書いて投函した。
独身&単身赴任時代の僕は、家を探す時の第1条件に「宅配ボックスのあるマンション」を挙げていた。家賃よりも立地よりも、まずは宅配ボックスの有無のチェックである。
「どんなに素晴らしい物件でも宅配ボックスのない所には決して入らない」と言っているのに、不動産屋に「宅配ボックスはないですけど、これなんかどうすか?」て言われて怒って即刻店を出たこともある。
それくらい宅配ボックスに入れてほしいのである。そりゃあ、世の中には宅配ボックスに入れてほしくない人もいるのかもしれない。「安易に宅配ボックスに入れずに手渡しするのが本物のサービス」なんて考えもあるのかもしれない。
しかし、僕の場合は、ウチの宅配ボックスには、必ず入れてほしいのである。直接渡すのが良いサービスだなんて考えは、僕には馬鹿げた冗談としか思えない。
もちろん、独りでは自室まで運べないかもしれない重い荷物や、クール便などは持ち帰ってもらって構わない。
でも、それ以外は必ず宅配ボックスに入れてほしい。もしも宅配ボックスの中で荷物の中身が腐っても、それは配送屋さんの責任ではなく、送った人の責任なのだから(あるいは、何らかの事情で何日もボックスから取り出せなかっら僕の責任なのだから)。
しかし、それにしてもゆうパックは「宅配ボックスには入れない」がデフォルトだったとは驚きである。まるで、玄関にベルやチャイムが付いているのに、それを押さないことに決めているみたいな理解不能の対応である。
入れてほしいから、入れてもらうために宅配ボックスを作っているのではないか。しかも、宅配ボックス付きのマンションはどんどん増えているのではないか? そこのところをどう考えるのか?
宅配ボックスに入れてほしかったら「指定場所配達に関する依頼書」を出せと言うのは、インターホンを押してほしかったら「インターホンに関する依頼書」を出せと言うに等しい、呆れ返るような客対応である。
会社にメールが初めて導入されたときに、「電子メールなんか送ってきても俺は読まないからな。話があるんなら堂々と話しに来い」などと言っていたおっさんと一緒である。
僕には頭がおかしいとしか思えない。
今日はいつにもまして腹が立ったが、それでも郵便局の定めたルールに従って書類を出した。これでこの手のストレスからは解放されるのだろう。もう配達人を雪隠詰めにすることはない。
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