マツキヨとマルイ
【7月29日 記】 突然思い出した昔の話:
選挙に立候補するときに、自分の氏名の漢字の一部や全部をかな書きにする人っているじゃないですか。
最初の転勤で初めて上京したとき、僕はマツモトキヨシってその類だと思ったんですよね。はい、昭和の末期ですから、あのころは関西ではまだマツモトキヨシなんて見たことも聞いたこともなかったですから。
薬局の店頭にマツモトキヨシと書いた幟が置いてあったりしたので、「ははあ、この人は薬局のおやじさんなのか。区会議員選挙か何かに立つのかな」なんて思ってたんです。
ところが、さすがに当時は今ほどの店舗数はなかったとは思いますが、それでもあっちの駅、こっちの街でマツモトキヨシのお店があるんですよね。
しかし、それでも僕は「大きな薬局チェーンのオーナーなのか」ぐらいに思っていて、それがドラッグストア自体の名前であると知ったのはもうちょっと後でした。
もうひとつ、同じころの同じような話。当時マルイも関西にはありませんでした。で、渋谷とか吉祥寺とか、当時の若者たちが集まる場所に行くと ○|○| みたいな看板があちこちに見えるんですよね。
僕は、あれは何だろう? おーい、おーい、かな?などと思っていましたが、しばらくして、どうやらあれはマルイという店のマークだと知りました。
で、誰かにこれは若者のブランドなのだと教わって、ならばそこで買わなきゃという気になって、一括でも買えるのにわざわざ割高の分割払いにして、主に洋服かな、いろんなものを買ったりもしたもんです。
そんなころ、ある日街を歩いていると、若い女性2人組の会話が聞こえてきました。
「私、マルイマルイで買おうかなと思ったんだけど」
「え、何? マルイでしょ?」
「あ、私、何故だかマルイマルイって言っちゃうんだよね」
…って、それウソやろ。僕とおんなじで ○|○| やからマルイマルイやと思ったんやろ?
と思ったのを思い出しました(笑)
今ではマツキヨもマルイも関西に店舗があります。日本は、と言うと言い過ぎでしょうが、少なくとも関東と関西は確実に平準化しているようです。
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