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Friday, April 02, 2021

天気

【4月2日 記】  所謂「10年日記」の類(僕が今使っているのは「100年日記」だが)をつけるようになって、毎日の天気を記録するようになった。

人生で最初に天気を記録したのは、多分小学生時代の夏休みの宿題の絵日記か何かだったと思う。当時は天気予報の表記に倣って「晴れのち曇り」とか「曇り時々雨」とか書いていたように思うが、大人になっていざ天気を記録しようとすると、それほど生易しいものではないことに気づいた。

何しろ一日24時間もあるのだ。その間中天気は決して一定ではないのだ。もちろん一日中快晴とか朝から晩までずっと雨の日もあるにはあるが、そんな日は明らかに少数派である。

「晴れのち曇りのち晴れのち曇りのち晴れ」であれば「晴れ時々曇り」と言い換えることもできるかもしれないが、実際には「曇りのち晴れのち曇り一時雨で夜には少し晴れ間も出てきた」だったりするわけで、天気予報のように2要素以内で述べ切ることは至難の業だ。

そう考えると、天気を予報している人たちは何といい加減な仕事をしてるんだろう、という気にもなってくる(まあ、もちろん、そんなに細かく天気を言い当てることは無理なのではあるが)。

日記に天気と気温を記録するに当たって、僕が頼りにしているのは「WeatherEye - お天気ポータルサイト -」である。

このサイトには地方ごとに1日ごとの最高/最低気温とその日の天気が記録されている。で、天気のほうは良くできていて、「曇のち雨」みたいないい加減なまとめ方はせずに、9:00時点での天気と 15:00時点での天気が書かれている。

だから、逆に言うと、ほとんど一日雨だった日でも、9時ごろと3時ごろだけ一瞬晴れていればそこには晴れマークが2つ並んでしまい、実際の印象とは随分異なってしまうのだが、でも、自分で毎日記録しているうちに、まあ、実際所詮そんなもんだろうなと思うようになった。

じゃあ本当のところこの日の天気はどうだったかと問われると、僕らは一日中空を見ているわけではないので、定かでないのである。

一日中ずっと雨だったら、時々外を見て「ああまだ降ってるか」と思うだろうし、一日中ずっと屋外で何かをしていたらなら「ああ、今日はずっと天気が良かった」などと思うかもしれないが、そんな日はそうそう多くない。

雷が鳴ったり突風が吹いたりしたら、耳からの情報で天気を認識することもあるが、ずっと屋内にいて何かをしていると、今窓の外が快晴なのか薄曇りなのかということには神経が及ばないのである。

それぞれの人にとって天気なんてそんなものなのではないかという気がしてきた。

そういう思考を経て、結局僕は日々の天気を「晴れ/曇り」みたいな省略され単純化された形で記録するようになった。

ところで、昔はなかった天気予報の文言で今時々目にするものに「雨ときどき止む」というのがある。そりゃあ雨はときどき止むだろうよ。

でも、まあ、所詮天気ってそんなもんじゃないかと思うのである。僕もだんだん良い意味で脳天気になってきた(笑)

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