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Saturday, February 06, 2021

「キネマ旬報」2月下旬号(1)

【2月6日 記】 注文しておいた 「キネマ旬報」2月下旬号が昨日届いたので、例年通り、年末に書いた「『キネマ旬報ベストテン』の20位以内に入ってほしい邦画10本」と突き合わせてみる。

第1位については昨日の記事にも少し書いたが、あらためて第1位から10位までの作品を並べてみる:

  1. スパイの妻(劇場版)
  2. 海辺の映画館──キネマの玉手箱
  3. 朝が来る
  4. アンダードッグ
  5. 本気のしるし 劇場版
  6. 37セカンズ
  7. 罪の声
  8. 喜劇 愛妻物語
  9. 空に住む
  10. アルプススタンドのはしの方

昨日も書いた通り、去年はコロナのせいで本数を絞るしかなかったこともあって、見ていない作品が非常に多い。なんと第1位から第6位まで未見ではないか!

1)をパスした理由は昨日書いた通り。2)は、名匠・大林宣彦監督の遺作なのだが、僕はどうも近年の大林作品を観る気が起こらず、この映画も随分迷った挙げ句に観なかった。

3)は僕とは非常に相性が悪い河瀨直美監督の作品。脚本が大好きな高橋泉だったので、観ようかどうしようか、ものすごく迷ったが、迷っている間に上映期間が終わってしまった。

4)も5)も、あまり監督が好きじゃないんだよなあ。そういう映画は、去年のような環境だと却々映画館に足を運ぶところまではたどり着かない。逆に、6)は全くのノーマークだった。

で、第7位にやっと観た映画が出てきたが、これは僕が「放っておいても賞に選ばれる」という理由で選ばなかったやつ。ちなみにこの映画で宇野祥平が助演男優賞をもらった。怪演。花開いた感じ。おめでとう。

8)もあまり好きな監督じゃないのでパスしたのだが、この作品で水川あさみは主演女優賞を獲っている。これは機会があれば観てみたい。

第9位と第10位にようやく僕が選んだ映画が出てきた。鬼才・青山真治監督の久々の長編作品と、マイナーな上映形式でスタートした全国高等学校会演劇大会最優秀賞受賞作の映画化がともにベストテン入りしたのは大変嬉しい。

ところで、第11位から第20位を見る前に、ちょっと訂正。

年末に「『キネマ旬報ベストテン』の20位以内に入ってほしい邦画10本」を選んだときに「ドキュメンタリ映画は別部門だから」という理由で3本のドキュメンタリを候補から外したのだが、これは僕の勘違いで、別部門なのは「文化映画」だった。

じゃあ、この3本を除外していなかったら10本のうちに選んでいたかどうかは怪しいが、この3本については『なぜ君は総理大臣になれないのか』が第33位、『三島由紀夫VS東大全共闘 50年目の真実』が第35位、『さよならテレビ』が第78位にランクされている。

さて、続いて第11位から第20位:

  1. れいこいるか
  2. MOTHER マザー
  3. セノーテ
  4. ミッドナイトスワン
  5. 初恋
  6. 一度も撃ってません
  7. 浅田家!
  8. 風の電話
  9. (同点2作品)おらおらひとりでいぐも窮鼠はチーズの夢を見る

ここもやっぱり観ていない映画だらけ。11)13)18)はこれまた全くのノーマーク。18)はモトーラ世理奈の新人女優賞受賞作となっており、これは観てみたい。

第12位は、あ、なるほど、これがここに来たか!という感じ。決して出来が悪いと思ったわけではないのだが、僕は外してしまった。好きな大森立嗣作品で、母親の長澤まさみもえげつない演技だったが、息子役で目を引いた奥平大兼がこの映画で新人男優賞をもらった。おめでとう。

第14位にやっと僕が選んだ3本目。ひょっとしたら草彅剛の主演男優も獲れるかなと思ったが、4)の森山未來に持って行かれた。

第15位は、え、これがこんな上位に来るのかと正直びっくりした。三池崇史監督は当たり外れの多い人だが、僕はこれは外れではなく当たりだとは思った。しかし、20位以内に入るとは思わなかった(笑)

16)はなんだかバカバカしそうで観なかった(笑) 阪本順治監督も長らく観ていない。機会があったら観てみたい。

第17位もそれほど上位に来るとは思わなかった。良い映画だとは思ったが、やっぱりこの監督(中野量太)も僕はそれほど好きではない(別に嫌いではないが)というところに尽きるのだろうなと思う。

で、18)は上で触れた通り。第19位タイに僕が選んだ4本目『おらおらひとりでいぐも』。もう1本の第19位は『窮鼠はチーズの夢を見る』──これはとても美しい映画だったが、当時僕は「共感できないのにこんなに心に残る作品は初めてである」と書いている。だから選ばなかったのかな。

ということで、今年は20位圏内に入ったのは4本のみ。やや少なめ。

じゃあ、僕が選んで20位以内に入らなかった他の作品はと言うと:

まず、第21位に『劇場』、第23位に『私をくいとめて』。ともに惜しかった。ちなみに同じ第23位タイに『ソワレ』が入っているのはちょっと驚いた。

続いて第35位に『さくら』、第41位に『ロマンスドール』、第44位に『mellow』、第49位に『ステップ』となっており、今年は納得が行かないくらい異常に評価の低い作品はなかったので、まずは良しとしよう。

ただし、『罪の声』と同じく、「放っておいても賞に選ばれる」という理由で選ばなかった『糸』は、豈に図らんや、「キネ旬でも選ばれるだろうとは言い切れないが」と僕が書いた通り、第60位に低迷した。この辺は逆にキネ旬らしいとも言える(読者選出部門では第10位だったが)。

あと、僕が最初にリストアップして結局外した作品で、上でまだ触れてなかったものをおさらいすると、第25位に『のぼる小寺さん』、第48位に『ばるぼら』、第78位に『ヲタクに恋は難しい』『酔うと化け物になる父がつらい』『青くて痛くて脆い』は選外だった。

もうひとつついでに書いておくと、僕は結局見ていないが、昨年一番の話題作『劇場版「鬼滅の刃」無限列車編』は第99位だった。

さて、今年は一昨年並みに映画を観られるのかな。今はそれが一番気がかり。

ちなみに、例年通り、この記事の続編も書く。これは明日アップかな。

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