An emoji hugging a heart
【12月30日 記】 昨日書いた病気の記事と同じ文章を facebook にも掲載したら、いろんな人が暖かいコメントをつけてくれた。
中でも驚いたのは、良性発作性頭位目眩症というややこしい名前の病気の経験者が少なからずいるということだった。
ところで、もうひとつ気になったのは、みんながつけてくれたエモーティコンのひとつであるハートを抱いているマーク。あ、最近では emorticon ではなく emoji と言うべきなのか。マウスオーバーすると「大切だね」と出る。
大切だね、って、何が?
うむ、こういうのは原語に当たってみないとニュアンスが分からない。そもそも最初に「いいね!」が Like! だと知って、なるほどと膝を打ったものだ。
で、誰か原語を知りませんか?と twitter で訊いたところ、ひとりの人からそれは care だとの回答があった。
care か! 「大事なもの」「大切なもの」は確かに辞書に載っていない訳語ではない。しかし、care を「大切だね」と訳す、そのセンスは何なんだろう?
本当のところ、恐らくこれは、「あなたのことを気にかけていますよ」という意思表示なんじゃないだろうか? 言うならば I care you anytime みたいな感じ?
別の twitter 友だちは「“お大事に”みたいな感じでみんな付けてくれるので、私はそういう意味に理解しています」と言う。なるほど、Take care みたいな感じか。そっちのほうが近いかも。と言うか、「大切だね」よりは遥かに良訳だ。
それ以外にも米国での記事を引いていろいろ教えてくれる人もいて、いろいろ調べていると、どうやらこのマークはコロナ禍に合わせて新設されたマークで、ひょっとしたら元からあった care マークをアレンジしたのかもしれないが、直接表しているのは care と言うよりも hug のようだ。
以下の USA TODAY 2000/4/17付の特ダネ記事が一番分かりやすい。
Need a hug during the coronavirus pandemic? Facebook is giving you one to share
When even the smallest physical gesture to convey support isn’t possible, Facebook and its messaging app Messenger are rolling out new reactions to express caring and compassion, the company told USA TODAY exclusively.
つまり、caring and compassion を表現するために、オンラインでハグしてくれているということだ。ハグしたい気持ちを表してくれているということだ。
嬉しい emoji ではないか。
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