Play Log File on my Walkman #140
【12月12日 記】 多分今年最後のプレイログ披露。今回も5曲。いずれもさっき聴いたばかり。
- sayonara sayonara (KICK THE CAN CREW)
- CDJ(小泉今日子)
- Love Letter(酒井法子)
- もらい泣き(一青窈)
- 陽気な綱渡り(東京キッドブラザース)
1)僕が聴くラップはほぼスチャダラパーと KICK THE CAN CREW だけだ。別に他のラッパーが嫌いなわけではない。ただ、もうこの2グループでお腹いっぱいになってしまったのだ。20世紀末に出てきたスチャダラと21世紀初頭にメジャー・デビューしたキックと。
この曲は 2003年のアルバム『magic number』所収。シンプルなリフに載せて3人の言葉がどんどん紡がれる。こういうミニマルなリフは、多分僕の妻などは耐えられないと言うのだろうが、僕は結構好きだ。進み行くにつれて盛り上がり、進み行くにつれてノッてくる。
ま、それは単純なリフのおかげではなく、まさにキックのラップの力量なんだけれど。
2)1989年のアルバム『KOIZUMI IN THE HOUSE』の5曲目。タイトルそのもののハウスっぽいアルバムで、ピコピコ言う電子音に載せてキョンキョンが歌う。近田春夫が大半の曲を書いているのだが、この曲は小西康陽。で、小西康陽の詞曲だけあって、これはもう小泉今日子ではなく野宮真貴に聞こえる。
派手な曲じゃないのに、これも聴いていると次第にノッてくる。アレンジで飽きさせない。
3)この曲も 1989年。オリコンで最高第5位まで上がった。詞曲とも尾崎亜美の作品である。
酒井法子って、今となっては何となく時代の徒花っぽいイメージなんだけれど、改めて聞き返してみると、分かりやすい良いポップスを歌っている。あまりに分かりやすくて、しばらく経ってから歌おうと思ってもちっとも思い出せないのだけれど(笑)
酒井法子のシングルって、全部そんな気がしませんか?
4)こちらは2002年。一青窈のデビュー・シングル。大ヒットしていろんな新人賞ももらった。3人の作曲者のうちのひとりに武部聡志の名前があり、彼が編曲も手掛け、プロデューサーも務めている。
冒頭のエスニックなパーカーションに続いて、♪ええ、いいいやあ、君からもらい泣き のサビから入る巧い構成。で、あんまりそういう印象はなかったのだけれど、聴き直してみると、終始結構明確な 16ビートなんですよね。ギターのフィルインとか、ともかくこれも編曲が巧いね。
5)は1977年にリリースされた東京キッドブラザースのミュージカル『彼が殺した騾馬』のレコードに収められている。
東京キッドブラザースって知ってる? 柴田恭兵や三浦浩一らが所属していた劇団。で、このアルバムは全曲吉田拓郎の作曲だ(恐らくミュージカルの楽曲全部を拓郎が請け負ったのではないかな)。詞を書いたのは『伽草子』の白石ありす。そして歌っているのは金井美稚子だ。
多分全然売れなかったアルバムだと思うが、僕は捨てたもんじゃないと思っている。全曲見事な拓郎節で、拓郎ファンにとってはコレクターズ・アイテムだろう。特に白石ありすと組んだ3曲(この曲と、同じく金井美稚子の『素敵なのは夜』、テレサ野田の『ソファーのくぼみ』)が素敵だ。
今回はこんなとこ。
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