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Sunday, November 01, 2020

Play Log File on my Walkman #138

【11月1日 記】 最近は筒美京平さんのこと以外であまり音楽について書いていなかった。なんと7月以来のプレイログ披露。今回はごく最近聴いたものから5曲:

  1. ブルー(渡辺真知子)
  2. my graduation(SPEED)
  3. 絶体絶命(東京事変)
  4. 花 ~すべての人の心に花を~(泉谷しげる&手嶌葵)
  5. キュン(日向坂46)

1)渡辺真知子3枚目のシングル(1978年)。詞曲とも渡辺真知子。前にも書いたと思うけど、「あなたは」で弱拍部からそおっと始まる地味な出だしがしっとりとしてとても素敵で、これが一気にサビの強いメロディに繋がって行くところがすごい。

渡辺真知子自身の超絶歌唱力によるところも大きいが、これは名作だと思う。

2)SPEED の 6th シングルにしてミリオンセラー(1998年)。詞曲とも伊秩弘将の歴史的名作。爽やかな前半から後半のマイナーへの転調がものすごくドラマティック。その辺りからの島袋寛子の声の強さが半端じゃない。聴いていて涙が出そうになる。

今井絵理子の声もくっきりとして、微妙に声質の違う島袋寛子との組合せも絶妙。とにかく若さと強さを感じさせる奇跡のグループだった。

3)2010 年の東京事変のアルバム『スポーツ』所収。伊澤一葉と椎名林檎の共作で、伊澤の作品に椎名が手を入れて、椎名がBメロを書き足したと言われている。冒頭からイケてる曲だが、このBメロが効いている。

デビュー当時の、パワフルだがちょっと“いなたい”感じのした椎名林檎が、思いっきりソフィスティケートな感じに変わってきたころの、円熟した作品。

4)喜納昌吉とチャンプルーズのオリジナルでも、ヒットしたおおたか静流のバージョンでもなく、意表をついて 2013年に泉谷しげるが出した“カバー&コラボレーション・デュエットアルバム”(本当にそういうキャッチフレーズだったw)『昭和の歌よ、ありがとう』というアルバムから。

泉谷しげるが八代亜紀や夏木マリ、森高千里ら10人の女性歌手とデュエットしている。で、この曲はスタジオジブリの映画によく使われてきた手嶌葵とのデュエット。僕はソングライターとしてもシンガーとしても泉谷しげるをとても高く評価しているが、このアルバムも悪くない。

曲の最後に泉谷の「ん、いいんじゃないかな」という声が入るのだが、これは泉谷らしい照れである。そういうところまで良いと思う(笑)

5)そもそも坂道系のグループは数が多い上にメンバー数もやたら多いし、それぞれが卒業などによる入れ替わりがあるので、僕にはとてもフォローしきれない(このグループはなんとひとりも知らんぞw)。でも、この歌は聞いた瞬間に、あ、これは良いと思った。

この歌は 2019年にけやき坂46が日向坂46にグループ名を変更した「デビュー・シングル」である。作詞は当然秋元康。作曲は野村陽一郎──僕には全く馴染みのない人だが、調べてみると結構いろんな人に曲を提供しつつ、編曲だけを引き受けているケースも多い。

冒頭はカッコいい(ちょっとつんく♂を思い出させるような)短調の曲だが、それがなし崩し的に長調に変わって行く感じがなんとも不思議。「キュン」という歌詞を活かして、ポップである一方で面白い曲だと思う。

今回はこんなとこ。いつものこのシリーズと比べると今回は新しい曲が異常に多い(笑)

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