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Monday, November 30, 2020

映画、本、テレビ

【11月30日 記】 今年はコロナのせいで映画館で映画を見る回数が減った。仕方がない。一時期はほとんどの映画館が閉まっていたのだから。

しかし、今年は読んだ本の冊数が増えている。これは不思議。

僕は従来、仕事で読む本を除いては、会社の行き帰りの電車の中でしか読書をしなかった。いや、行きは新聞の電子版を読んでいることが多いから、ほとんど帰りだけだ。

コロナ禍によって、出勤は週に1回、多いときでも2回になり、つまり、電車に乗る回数と時間が圧倒的に減った。なのに読んだ本が増えているのである。

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Saturday, November 28, 2020

Play Log File on my Walkman #139

【11月28日 記】 前回は随分間が空いてしまったので、今回はあまり空けずにプレイログ披露。いつもどおり5曲。

  1. 男の子女の子(郷ひろみ)
  2. サマータイムブルースが聴こえる(吉田拓郎)
  3. 池にゃ鯉(和幸)
  4. 接吻KISS(Fried Pride)
  5. 恋のダウン・タウン(平山みき)

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Thursday, November 26, 2020

新コロ宣言

【11月26日 記】 新型コロナウィルスの猛威がいつごろ収まるのか見通しが立たず、みんな不安な日々を過ごしている。旅行や会食がままならなくなり、娯楽が細り窮屈になった。

それを、僕もそうだが、多くの人は「コロナで」「コロナのせいで」などと言っている。

でも、考えてみればコロナって、元々はそんな印象の悪い言葉じゃなかったはずだ。

僕が人生で最初に出会ったコロナは多分自動車の名前だった──トヨタのコロナ・マークⅡ。

自分が車を運転できるようになる遥か前、まだ小さかったときに、大人たちが名車だと言っていたその車種名が僕ら子どもたちの脳裏にも定着した。

その次のコロナは義務教育の理科の時間に習った──太陽のコロナ。

太陽の外大気層の最も外側にあるガスの層で、普段は目に見えないが、皆既日食のときにはきれいな輪っかに見える。生きているうちに見てみたいなあと思った。

それからその後、お酒を飲める年齢になってから知ったのがコロナ・ビールかな。南米のエキゾチックな銘柄だった。

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Tuesday, November 24, 2020

『少年と犬』馳星周(書評)

【11月24日 記】 芥川賞/直木賞は元々は新人の登竜門であったはずだが、ここ何十年も「え?そんな人が今ごろ?」という人が受賞する賞になってしまった。馳星周もデビューは1996年、『不夜城』ですでにその年の直木賞候補になり、ベストセラーになったので名前は知っていた。

それからいくつか他の文学賞ももらって、今回漸くこの作品で7度目のノミネートを経て直木賞を受賞した。

僕は多分読むのは初めてなのだが、もっとハードボイルドっぽい、暗黒社会を書く作家だと思い込んでいたので、あまりの素直な作品に拍子抜けしてしまった。

タイトルの通り、犬と少年の話である。1匹の犬を経糸にしたオムニバス形式の、ロードムービー的な作品である。

どうやら東日本大震災で飼い主を失ったらしいシェパードと日本犬の雑種犬が、いろいろな人間と関わりながら、東北から九州まで旅をする話である。

面白いのは、犬の名前が一定していないこと。

首輪に本来の名前が書いてあり、情報を記したチップも埋められているので、この犬の本名が「多聞」であることは明らかなのだが、素直にその名で呼ぶ人は少なく、皆自分勝手に名前を付けて呼ぶのだ。

いかにも人間がやりそうなことではないか。そういうところが、この小説の数少ない技っぽい部分である。

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Monday, November 23, 2020

基礎代謝量の不思議

【11月23日 記】 僕は記録をつけるのが好きで、実際いろんな記録をつけているのですが、その中には自身の健康に関するものもあります。そういうデータを記録し始めたきっかけのひとつは、体重だけではなくていろいろなものを測れる体重計の出現でした。

しかし、この体重計で計測する基礎代謝量の変化を日々眺めていますと、果たしてこれで合っているのかなと疑問に思うことが少なくありません。

たとえば、体重が増えると基礎代謝量が増えるからです。

同じ身長の人どうしで比較すると、一般的に体重の重い人のほうが安静にしている時のエネルギー消費量が大きい、ということは何となく感覚的に分かるのですが、同じひとりの人間が、肥満が進んでくると消費するエネルギーも増えるというのは、どうもよく分かりません。

それだけではありません。

僕はあるときにこの基礎代謝量がガクッと落ちたのです。それまでは一定水準で遷移してきたのに、ある日突然ガクッと落ちて、以来その低い水準で安定して全く元に戻らないのです。

それはいつ、どのタイミングだったかと言えば、体重計を買い替えたタイミングだったのです。

なーんだ、と思いません? 体重計によってこんなに差が出るなんて、どんだけいい加減なんだ!と呆れていたのですが、いろいろ調べてみて、いろいろ解って来ました。

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Sunday, November 22, 2020

映画『さくら』

【11月22日 記】 映画『さくら』を観てきた。

なんという切ない映画だ。そして、なんという愛おしい映画だ。

僕は長らく矢崎仁司監督の名前を失念していた。この映画を見る前も、なんとなく名前に記憶はあるのだが、作品を見たことがあったかな?とぼんやり思っていた。それが、この映画を観ている途中で電撃的に思い出した。

そうだ、このテイストはあれだ! 『ストロベリーショートケイクス』を撮った人だ。

あの映画も同じように、飛びっきり切なくて、飛びっきり愛おしい映画だった。僕にとっては14年ぶりの矢崎仁司だ(いや、ちゃんと調べてみると違った。2014年の『太陽の坐る場所』も観ていたのだが、これは若干期待外れで、僕としては珍しくはっきりと残念だと書いている)。

予告編を観たのか役者の顔ぶれだけで決めたのかは憶えていないが、僕は早くからこの映画をマークしていた。そして、映画通の知人が褒めているのを知り、今日観に行った。観て良かった。圧倒的な作品だった。

なんという切ない映画だ。そして、なんという愛おしい映画だ。

どんな筋なのか全く知らずに行ったので、最初はこのストーリーがどっちを向いて転がって行くのか探りながら見ており、従ってやや入り込めない感じもあったのだが、途中からは完全に引き込まれた。

出てくる家族は普遍的な設定ではない。しかし、普遍的でないからこそ逆にものすごいリアリティを以て、生きる苦しみや仄かな希望をそれぞれの観客の胸に、それぞれの形で伝えることができるのだ。

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Saturday, November 21, 2020

映画『おらおらでひとりいぐも』

【11月21日 記】 映画『おらおらでひとりいぐも』を観てきた。

そう言えば沖田修一監督は前作『モリのいる場所』も老人の話だったなあと思い出したのだが、今回についてはオファーを受けて起用されたとのことなので、必ずしも彼の問題意識がそういうところに向かっているということでもなさそうだ。

冒頭にいきなり地球の歴史みたいなCGアニメが出てきて、なんじゃこれは!と思ったのだが、これは主人公の日高桃子(田中裕子)が日々図書館に通って我流で研究しているテーマであり、言わば桃子の脳内の話でもあるのだが、もっと言えば、この映画全体が桃子の脳内の話であるとも言える。

原作は若竹千佐子による一昨年の芥川賞受賞作だ。

桃子(75歳)は夫とは死別、2人の子どもたちも独立して、今は一人暮らし。彼女がやることは、寝て起きて食べる以外では、腰に湿布を貼るのと、図書館に行くのと、医者に通うことぐらいである。

彼女が夜、ひとりで座っていると突然自分と同じチョッキを着た3人の男たち(濱田岳、青木崇高、宮藤官九郎)が現れる。3人とも口を揃えて「おらだばおめだ」と言う。つまり、この3人は桃子の分身なのである。

桃子の分身なのに全員男だし、しかも3人もいる。3人もいるのはきっと寂しいからだ。

原作ではこの分身は“柔毛突起”として描かれていたらしい(僕は読んでいないので詳細は分からない)が、それを擬人化して、さらに分割したのは監督のアイデアらしい。

このアイデアが映画全編を通じて見事に効いている。

この3人と口を利くときの桃子は田中裕子ではなく、彼女の若い時を演じた蒼井優の声である。そして、回想シーンで桃子の夫を演じているのが東出昌大だ。

さして大事件が起こるストーリーではない。ただ、人が老いて振り返ったときに現れるのは決して「概ね幸せな人生だった」というような単純なものではなく、そこにはものすごく細かい単位で後悔も羞恥も怒りもある。

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Thursday, November 19, 2020

消毒液とマスク

【11月19日 記】 前にアルコール消毒液による手指の荒れについて書いたので、その後の経過も書いておくことにする。

一番品薄だったときに探し回って買った安物の手指の消毒液のストックが漸く尽きて、先日から資生堂の手指の消毒液を使い始めた。

手指の荒れ対策も講じてあるというのが宣伝文句のひとつだったが、そのコピーにそぐわず、これを使い始めたら一気に荒れが引いたので驚いた。そもそも液体の手触り感が全然違うのである。

さすがに世界の資生堂だ。伊達に長年人間の肌で商売をしてきたわけではないのだ。

今は消毒液の品不足も収まったし、別にこんな高い商品を買う必要もないのかもしれない。でも、高いには理由があるし、意味もあるのだ。

この消毒液は見つけたときにボトル1本とリフィル2本を買ってある。しばらくはこれで行けるし、こんなに差があるなら、今後もこれを買い続けたいと思う。

もっとも、昔から気に入って使っていた黄色いラベルの手ピカジェルが市場に戻ってきたら話は別だが(この消毒液でも手指が荒れたことは一度もなかった)。

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Tuesday, November 17, 2020

CX『世にも奇妙な物語 ‘20秋の特別編』

【11月17日 記】 録画しておいた CX『世にも奇妙な物語 '20秋の特別編』を観た。このところやや停滞感のあったこのシリーズだが、今回はべらぼうに面白かった。

特に2本目の大竹しのぶの「タテモトマサコ」。

大竹が扮する館本雅子は言霊が異常に強くて、彼女が口に出したことは全て実際に起きてしまう。だから彼女は普段からほとんど喋らないのだが、自分が不利な立場になると相手に呪いをかけるようにして自分のやった悪行を忘れさせたり、引いては自殺させてしまったりする。

物語は、雅子に婚約者を殺された志倉楓(成海璃子)と雅子の対決を軸に展開するのだが、とにかく大竹しのぶが怖いのなんの。相手と視線を合わせず、あらぬ方を見つめて、猛烈に早口でまくし立てたり、丸暗記みたいに抑揚のない喋り方をするかと思うと、天を向いて高らかに笑ったり。どこからどう見てもこれは異常者である。

改めて大竹しのぶの怪優ぶりを見せつけられた。

で、最後のどんでん返しがまた圧巻で、これは全く予想がつかなかった。見事な企画だった。

原案は荒木哉仁、脚本は山岡潤平。これは是非とも膨らませて大竹しのぶ主演の映画にしてほしい。めちゃくちゃ面白かった。

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Sunday, November 15, 2020

『JR上野公園口』柳美里(書評)

【11月14日 記】 柳美里の小説は随分昔に1冊だけ読んだように思うのだが、それが何だったか思い出せない。あるいは読んだような気がしているだけで実際は読まなかったのかもしれない。

しかし、それにしてもしんどい小説だった。

上野恩賜公園で暮らしているホームレスの話で、どこまで読んでもこれは呪詛だった。

主人公は東北の生まれで、結婚してすぐに出稼ぎで東京に出て、以来、家には年に数回しか帰らない生活を続けていた。それでもそれは家族を養うための労働であって、決して辛いものではなかった。

ところが、息子が突然死んでしまい、妻も死んでしまい、彼は抜け殻のようになってしまい、再び東京に出て、いつの間にかホームレスになっていた。

そんな彼の生涯が、上で僕が書いたような整理された形ではなく、断片的に描かれている。話はあちこちに飛び、関心は次々に移り、今の話と昔の想い出が混濁する。

これを読んでいると、まるで小説ではなく、ホームレス本人が語った話をドキュメンタリとして読んでいるような気になってくる。

実際柳美里は彼らに何度も密着して取材したとのことで、だからまるでドキュメンタリみたいによく書けているということなのだが、それだけに彼らの饐えた匂いや、ちょっと酸っぱい残飯の味や、雨に濡れて体にまとわりつくボロ着の感覚まで伝わってくるような感じがある。

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Saturday, November 14, 2020

映画『ホテルローヤル』

【11月14日 記】 映画『ホテルローヤル』を観てきた。

武正晴は好きな監督ではないのだが、脚本を書いている清水友佳子さんは twitter と facebook で僕とは長年の交流があり、僕の好きな脚本家のひとりである。

これまで僕が観てきたのは『夜行観覧車』、『リバース』、『わたし、定時で帰ります』(いずれも TBS)などで、この3作はいずれも奥寺佐渡子がメイン、清水さんがサブという位置づけで、斬れる台詞回しでキツイところを突いてくる奥寺+肌理細かいことば運びで温かみのある清水さんという組合せが絶妙だった。

6話のうちの3話を書いた WOWOW『ポイズンドーター・ホーリーマザー』も良かった。

そして、今年はついに NHK朝の連続テレビ小説『エール』を任された。予定されていた前任者の突然の降板を受けてのことではあったが、清水さんも抜擢された期待に応え、評判も良いみたいだ(僕はもう長らくこの枠のドラマは観ていないので知らないが)。

冒頭は山道を1台の車で走るカップル(丞威、冨手麻妙)(ここが北海道の釧路であることは筋が進むにつれて分かってくる)。車が止まったのはきれいな川の近く、閉鎖されて「立入禁止」の規制線が貼られたラブホテルの前。

どうやら男はカメラマン、女はモデルの卵で、廃墟となったラブホでヌード写真を撮ろうということらしい。

撮影しているうちに催してきて、途中から2人は裸で絡み合う。悶えた指が壁に引っかかり、何年も使われていない建物なのでずるっと壁紙が剥がれる。そこに何年か前の、壁紙を貼り直しているホテル従業員の映像がオーバーラップされる。巧い転換だ。

そして、もう少しいろんなシーンがあった後、ホテルの入口付近にある、「ホテルローヤル」と書いた大きな看板が映る。そこからそのロゴだけが抜け出してタイトルテロップとなるのだが、これが後のシーンに非常にうまく繋がって効いてくる。ネタバレになるから書かないけれど。

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Thursday, November 12, 2020

アルコールで手が割れる

【11月12日 記】 アルコールかぶれで手の皮膚がぱっくり割れる。最初は角質化するみたいになって、そこからぱっくり割れる。液体が沁みるとかなり痛い。

皮膚科にも行って薬ももらっていて、その薬もかなり効くが、それ以上にアルコール消毒する頻度が高いので、手が荒れるほうが勝つ。手が割れるほうが勝つ。

しかし、どうしてこうなるのだろう? なぜアルコールに触れると荒れ、そして割れるのか? そのメカニズムを知りたい。そんなこと知ったって何の解決にもならないけれど、やはり知りたい。

皮膚科の先生は言う。「でも、今の時期、アルコール消毒を控えるわけに行きませんからね」と。そうなのだ。今の時期アルコール消毒を控えるわけには行かない。

そういうわけで手の皮膚がぱっくり割れる。割れた手にさらにアルコールを刷り込むとかなり痛い。

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Monday, November 09, 2020

『パンとバスと2度目のハツコイ』

【11月9日 記】 WOWOW から録画した『パンとバスと2度目のハツコイ』を観た。

今泉力哉監督の映画が何故面白いかと言えば、当然そこにはいろいろあるわけで、で、そのいろいろは当然映画の撮り方の話なのだが、しかし、それは万人向けの話である。

僕が何故こんなに今泉力哉が面白いのかと言うと、それは僕と発想や感性が似ているからだと気づいた。

美大をやめて今はベーカリーで働いているふみ(深川麻衣)は、2年間つきあった彼氏にプロポーズされて断った。それは自分がずっと愛され続ける自信も愛し続ける自信もなかったから。

ふみは彼氏に「あなたが今までつきあった女の子と私はどこが違うの?」と問う。その裏には、今までも好きだった彼女と別れてきたじゃないの、という含みがある。彼氏は当惑して言う。「そんなこと言ってたら誰とも結婚できないじゃないか」と。ふみは返す。「でしょ?」って。

それは僕が独身のころ、と言うより、まだ学生時代、結婚がまだ遠い現実、いや、まるっきりの非現実であったころに時々不思議に思っていたことと全く一緒だ。

ふみは中学時代の初恋の相手で、今はバス会社に務めるたもつ(山下健二郎)と思いがけなく再会する。たもつが務めていたのは、ふみがいつも仕事帰り(と言っても毎日3時半に起きてベーカリーに行くのでまだ朝だ)にバスが機械で洗車されるのを眺めていた会社だった。

ふみは後にたもつに洗車中のバスに乗せてほしいと頼む。その感じも僕はすごくよく分かる。そして、それを撮りたいという気持ちも。そう、今泉力哉は洗車中のバスの中から外を見ている女性を、外から、洗車用のブラシの間から、水の滴るガラス越しに撮りたかったのだ。

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Sunday, November 08, 2020

鬼滅の刃に思う──漢文事始

【11月8日 記】 これだけ話題になっても私が映画『鬼滅の刃』を見ないのは、何も『鬼滅の刃』に反感を抱いているからではありません。

ただ単に他に見たい映画が山ほどあって追いつかないということ(これはコロナの影響でいろんな作品の公開スケジュールが変わってしまい、その結果10月、11月に集中してしまった結果です)。

それと、どうせ見るのであればコミックスの第1巻かTVアニメの第1話から見たいという、言わばある種の贅沢心が邪魔をしているだけです。

だから、『鬼滅の刃』を貶すことなんて何もありません。そもそも見てもいない映画を貶すようなことは今までもやっていませんし。

ただ、ひとつだけ、どうも気に入らない、と言うか、引っかかっていることがあるにはあります。

それは、「鬼を滅ぼす刃」なのだから、『鬼滅の刃』ではなく『滅鬼の刃』ではないのかな、ということ。同じように、作中に出てくる「鬼殺隊」も「殺鬼隊」であるべきではないのかな、ということです。

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Saturday, November 07, 2020

映画『罪の声』

【11月7日 記】 映画『罪の声』を観てきた。

前に僕は大体監督で映画を選んでいるがたまに脚本家で選ぶこともあると書いた。正確に言うと、この脚本家であれば観るぞと決めている脚本がが何人かいるということで、例えばそれは奥寺佐渡子であったり、あるいはこの映画の脚本を担当した野木亜紀子であったりする。

主にテレビでずっと追っかけてきた脚本家で、最初にこれはすごいと思ったのは2016年の『重版出来!』だった。

その後『逃げるは恥だが役に立つ』、『アンナチュラル』、『獣になれない私たち』、『フェイクニュース』、『MIU404』と、『コタキ兄弟と四苦八苦』(これは初回だけ観た)以外は全部観てきた。いや、単に観てきたというだけではなく、毎回瞠目して、嘆息しながら観てきた。

めちゃくちゃ巧い脚本家だ。映画は『図書館戦争』シリーズ2本と『アイアムアヒーロー』の合計3本を観ていて、当時の記事を読み返すと『図書館戦争』の際にはまだ意識していたなかったのか言及がないが、『アイアムアヒーロー』では名指して褒めている。

さて、この映画を見終わって最初に思ったのは「ようまあ、こんな話考えたな」ということ。てっきり野木亜紀子のオリジナルだと思いこんでいたのであるが、原作の小説があって、しかもそれがいくつか賞を獲った有名な作品だったとは知らなかった。

グリコ森永事件を基にしたフィクションだが、名前だけグリコ・森永をギンガ・萬堂に、「かい人二十面相」を「くら魔てんぐ」に変えて、あとは全部そのままではないかと思うくらいである(事実「キツネ目の男」はそのままである。戎橋の前の看板がグリコからギンガに変わっているのは笑った)。

実際には細部はかなり違うのだろうけれど、こちらの記憶も薄れているので、映画が進むに従って「ああ、そうだった、そうだった」という気になる。ひょっとしたら当時の資料映像をそのまま映画の中に使っているのではないかとまで思ってしまう(そんなはずないけど)。

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Thursday, November 05, 2020

布の寿命(完結編)

【11月5日 記】 60日経った。コーヒーの布フィルタの話である。

7/13 の記事に書いたのだが、コーヒーの布フィルタがかなり黒ずんできて、心なしか目詰まりしてきたような感じも出てきて、一体これはいつまで使えるものなのか、行きつけの新宿ヤマモトコーヒーの店主(だと思う)に訊いてみたら、とても親切に教えてくれた。

で、最後に彼はこんなようなことを言った。「大体60日かな。僕の感覚では」

それで僕は新しい布フィルタをおろした日から「正」の字を書いて使用回数を数え始めた。それが一昨日で60回である。

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Tuesday, November 03, 2020

『青春の門 漂流編』五木寛之(書評)

【11月3日 記】 映画『スターウォーズ』が全9部作であると知ったときに、果たして自分は最後の作品が完成するまで生きていてそれらを全部見届けることができるのだろうかと大いに心配した。

幸いにしてそれは達成した。しかし、奇しくも同じ第9部である『青春の門 漂流編』は、今回も終わらなかった。

終わらないだろうということは今作を読み始めてすぐに分かった。こんな壮大な話がおいそれと終われるはずがない。しかし、ここから先一体どうするのだろう?

果たして僕は『青春の門』を読破できるのか?

いや、五木寛之だって不老不死の仙人ではない。年齢を考えれば、彼のほうが僕より先に死ぬのが順当だ。第9部をこんな収拾のつかない形で終えて、果たして彼はこの物語を完結できるのか? そもそも完結する気があるのか?

読み始めていきなり唖然としたのは、第8部で伊吹信介とともにヨーロッパを目指したはずのアニョータが冒頭から物語の中にいないことだった。ある意味で、なんか五木寛之らしい話の進め方だと思った。

そう、信介はここまで何度もいろんな人と別れ、そして何度となく追憶し、時には再会してきたのだ。そういう別れはこれまでにもいくつもあった。アニョータとはどうなるのか? 彼女は第10部以降にまた現れるのか?

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Sunday, November 01, 2020

Play Log File on my Walkman #138

【11月1日 記】 最近は筒美京平さんのこと以外であまり音楽について書いていなかった。なんと7月以来のプレイログ披露。今回はごく最近聴いたものから5曲:

  1. ブルー(渡辺真知子)
  2. my graduation(SPEED)
  3. 絶体絶命(東京事変)
  4. 花 ~すべての人の心に花を~(泉谷しげる&手嶌葵)
  5. キュン(日向坂46)

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