イヤフォン入れ
【8月7日 記】 僕は煙草をやめてもう 10年以上になるのだが、皆さん、ご記憶だろうか? あるいは今でも使っている人はいるんだろうか?
路上で吸い放題だった時代が、次第に喫煙に厳しい世の中になってきて、昔みたいに吸い殻をそこら辺にポイ捨てできなくなってきたときに携帯用の吸い殻入れというのが出てきた。
四角くて、平べったくて、口の部分に鋼が入れてあって、両脇を押したらパカッと開くあれである。
なんで今頃そんな話かと言うと、いろいろ試してみた中で、イヤホン入れにはあれがぴったりだということに気がついたのである。
平べったくて嵩張らない。構造としては袋なのに、ぱちんと閉まるので、普通の袋に入れるより内容物の固定性が高い。中でコードが動かないからもつれない(もちろんコードがもつれない巻き方にはコツがあるが)。
いざ使おうと思って鞄から出そうとすると、耳に入れる部分が鞄の中のどこかに引っ掛かって出てこないとか、コードがこんがらがってほどけないとか、そういうイライラする状況を事前に防ぐにはこれが一番なのだと気がついたのである。
しかし、それにしても、煙草をやめて10年以上経つのに、よくこんなものが残っていたものだ。
そう思ってよく見てみると、あれ?これは内側に耐火性のシールドがされていないではないか。つまり、これは吸い殻入れではなかったということだ。では、何だったのか?
目を凝らしてよく見ると、横についているタグに SONY の文字がある。
は? これ、元からイヤフォン入れだったのか?
僕が今頃になってようやく気づいたことに、SONY は多分、何十年も前から気づいていたのだろう。ま、これが元からイヤフォン入れだったという証拠はないのだが(笑)
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