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Monday, July 20, 2020

追記:映画『ステップ』

【7月20日 追記】 一昨日の映画『ステップ』の記事で書き残したこと。

この映画では、山田孝之が演ずる武田健一のひとり娘・美紀を、年代に分けて3人の子役が演じていた。その3人の真ん中、6~8歳を演じたのが、昨今売れまくっている白鳥玉季である。

ともに TBSだが、『凪のお暇』、『テセウスの船』で、非常に重要な役を見事にこなしていた。映画では『mellow』での主人公・田中圭の不登校気味の姪や、『酔うと化け物になる父がつらい』の主人公・松本穂香の幼少期など、こちらも印象に強く残る演じっぷりだった。

実年齢は、今年10歳だから役柄より少し上だ。6歳の役は、身長からしてもさすがに無理があると思ったが、でも、やっぱりこの子は巧い。

で、パンフレットで読んだのだが、彼女が完成試写を見たときに、自分のあとに美紀を演じた田中里念について、こんなことを言ったのだそうだ:

同じ人間なのに、私が大きくなった時、あんなに静かなキャラに変わっちゃって大丈夫なの?

すごいと思いません? 10歳ですよ。

確かに彼女の言う通り、白鳥玉季と田中里念は(二重まぶたであるところは共通であるにしても)顔立ちも違うし、タイプも印象も違う。

よく観察して、それにちゃんと気づいているのである。

ただ、そのことをどう表現し、どう指摘するか? あるいは人によっては、

同じ人間なのに、あんなに静かなキャラの子の何年か前が私で大丈夫だったの?

と言うかもしれない。

でも、そういう表現を採らずに、「私の後が彼女で大丈夫なの?」と訊くあたりが、もちろん幼さゆえに自分本位な、他者への配慮を欠いた表現なのかもしれないが、でも、こういう表現を採るところが、(良いか悪いかは別にして)すでにして大女優の風格があるようにも思える(笑)

飯塚健監督はさすがに大人で、「成長ってそういうもんだよ」という、結構深い答えを返したらしい。

監督は3人の子役についてこんなことを言っている:

最終的に3人の美紀が一人につながってくれて、彼女たち全員に感謝しています。(中略)それぞれの美紀の瞬間は、演出を超えて本物だったんです。

と。なんとなく分かる気がする。そして、成長ってそういうもんだよ、ということも。

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