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Monday, July 27, 2020

『コンフィデンスマンJP プリンセス編』

【7月27日 記】 映画『コンフィデンスマンJP プリンセス編』を観てきた。

テレビドラマの時は初回だけ観て、決してつまらないと思ったわけではないが、「あー、大体毎回こんな感じね」と思ってそれ以降は観なかった。それが去年の映画第1作はなんとなく観て、そこそこ面白かった。だから今回も観ようと思っていた。

第一印象は、「あー、金かかってるなあ」ということ。これでもかという豪華キャスト。大々的なロケセット(しかも海外ロケ)。豪華な衣装やら数多くの小道具やら、ドローンやら CG やら含めると大変な額だろう。

ただ、ストーリーとしては前作のほうがよくできていたのではないかな。今回は特に筋運びが雑な感じがした。と言うか、ひねりにひねった筋なので、観客は何度も騙されて、それなりに楽しめはするのだが、全体的に巧く運びすぎるし、いい話になりすぎている。

自分が書いた前作の評を読み返すと後味が良かったと書いているが、今回は後味を良くしようとしすぎている感がある。

でも、よくまあここまでこねくり回して複雑な筋を考えたなあというのは確かにあって、でも、それは僕が『キサラギ』(2007年)で初めて古沢良太脚本のドラマを観たときから好きになれない「知が勝ちすぎている」感じなのである。

そっち方面に走った作品を知的ゲームみたいに思って好む人もいるみたいだが、僕は御免だ。

とは言え、娯楽作品だし、あんまり考えずにボーッと見ていたら面白いのは面白い。

できることなら、今回田舎臭く小汚い娘からプリンセスに成り上がる役を見事に演じた関水渚を準レギュラーに加えてさらなる続編を撮ったらどうかな。

よく分からないのは、今回の配役で言うと、北大路欣也と柴田恭兵の役は中国人でも良かったのではないだろうか。日本語を喋らせる必要があるというかもしれないが、日本人の俳優にもたくさん下手くそな英語や中国語を喋らせていたことを考えると、どっちでも同じではないか。

中国語の市場を狙ったりはしていないのかな? 北大路欣也の2人の息子役にチャイニーズのイケメンを使ったら、ひょっとしたら中国語市場でも稼げるかも、みたいな発想はなかったのかな?(まあ、それをやって本当に成功するかどうかは別の話だが)。

さて、エンドロールに生瀬勝久の名前を見て、「あれ、出てたっけ?」と思ったら、その後エピローグがあってそこに出てきた。なるほど、面白いやり方だ、と思ったのだが、自分が書いた前作の評を読むと、前作でも全く同じことをやっていたのだ! いつものことながら、僕の記憶は頼りにならない(笑)

最後にもうひとつ書いておこう。今作にもレギュラー・メンバーのひとりとして三浦春馬が出演し、長澤まさみとの踊りながらの掛け合いなどで大変良い味を出していた。まことに残念である。

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