『嫌われモノの<広告>は再生するか?』境治(書評)
【7月29日 記】 境治氏の本は何冊か読んでいて、その都度書評を書いているが、その際にいつも書き添えているように、僕は境氏とは直接の知り合いである。最近はもっぱらリモートだが、以前は月に何度かはリアルで顔を合わせていた。
僕はまさにこの本で扱われるような領域で仕事をしており、境氏が主催するミライテレビ推進会議の、今となってはやや古株のメンバーでもあり、そういうわけで最低でも月に1回は境氏と接点がある。
会って直接雑談することもあれば、境氏が登壇するセミナーを聴きに行くこともあるし、逆に講演/登壇の依頼をしたこともある。
そういうわけで、僕がこの本を読んで、「へえ、そうなのか。知らなかった」ということは全くない、とまでは言わないが、ほとんど、多分全体の5%もない。
それは業務を通じて基礎知識があるというだけではなく、普段から境氏の話を聴き、境氏がネット上に発表した文章も読み、その上 twitter でも facebook でも繋がっているので、彼の考え方の基礎的な部分はこの本を読む前から知っていたからである。
ただ、これを読んで思ったのは、「へえ、境さん、そんな人のところまで取材に行ったのか」ということ。
やっぱり本を書くとなると、何となく解っているつもりのことでも改めてしっかりと取材をする必要があり、そういう意味で、この本はしっかりとやるべきことをやって書かれたものだということが分かる。
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