やられた!──続・ハンドジェル
【4月10日 記】 日経ビジネスでたまたま見つけた記事を読んで、「あいたっ、やられた!」と思った。日経の有料会員向けの記事だと読めないかもしれないが一応 URL を貼っておこう:
何にやられたかと言えば、4/4 にここに書いた、僕が買ったハンドジェルに、である。
日経ビジネスの記事を読むと、ウィルスや細菌の除去に効果があるのは一定のアルコール濃度のあるものだけらしい。
アルコール濃度は高すぎるとウィルスを除去しないうちに蒸発してしまって意味がないらしい。しかし、低すぎてももちろん効き目はない。丁度良いのは 70~80%。
我が家で長年愛用してきた手ピカジェルのエタノール濃度は 76.9~81.4vol%(体積比率)。しかもパッケージにその数値が(小さくではあるが)明記してある。
ところが、濃度の低い商品にはにはその記載がない。記者がそういう商品の業者に問い合わせたら 58% だと答えたのだそうだ。
で、読んでいるうちに気がついた。
ここで取り上げられている(社名、商品名は書いていないが)ハンドジェルは僕が 4/4 に買って帰った商品そのものではないか!
まず、よく見ると、パッケージのどこにも「消毒」の文字はない。「汚れから守る」としか書いていない。
「アルコール洗浄タイプ」とは書いてあるが、その「アルコール」の文字の脇に小さく「※1」が添えてあり、下の行の、読めないくらい小さなフォントで書かれた「※1」の説明文を読むと「清涼剤・溶剤として」と書かれている。
つまりは、消毒用に入れたアルコールではなく、手がすっとするように、他の成分を溶かすために入れたに過ぎない──ということを、あまり気がつかないように書いてある。
やられた!
ちなみに黄色い手ピカジェルには大きな字で「広範囲のウィルス細菌に効く」と明記されている。並べて撮った写真を上げておく。
ただ、幸いなことに、昨日ある人の伝手で別のハンドジェルをネットで買った。工場直売である。
こちらはしっかり「手指消毒剤」と書いてある。1リットルの大瓶だ。多分明日か明後日には届くと思う。さっき調べたらもう売り切れになっていただけに、こちらはラッキーだったと思う。
みなさんもしっかりとアルコール濃度を確認して、くれぐれも騙されないように。
【4月11日 追記】と思ったのである。
──しかし、またしてもどうやらそれほどラッキーでもなかったようなのだ。
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