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Wednesday, February 05, 2020

「キネマ旬報」2月下旬号(1)

【2月5日 記】 「キネマ旬報」2月下旬号が今日発売になった。例年通り、年末に書いた「『キネマ旬報ベストテン』の20位以内に入ってほしい邦画10本」と突き合わせて行こう。

第1位と個人賞については昨日の記事に僕の思いを少し書いたので、まずは第1位から10位までのデータをずらっと並べてみよう:

  1. 火口のふたり
  2. 半世界
  3. 宮本から君へ
  4. よこがお
  5. 蜜蜂と遠雷
  6. さよならくちびる
  7. ひとよ
  8. 愛がなんだ
  9. 嵐電
  10. 旅のおわり世界のはじまり

なんと、ここまでに僕が「20位以内に入ってほしい」と思ったうちの5本が入っている(5、6、7、8、10)。こんなにたくさん僕の応援した作品がベストテンに入るのはここのところなかったことである。

残りの5本(僕が推してなかった作品)のうち、第1位の『火口のふたり』は、昨日も書いたように、僕が最初にリストアップした14本の中に含まれていたもので、それ以外の4本については僕が観ていない作品なので、今年はかなり確率が高い、と言うか、(予想ではなく応援なので)コスパが良いとでも言うべきか(笑)

続いて第11位から20位を見てみよう:

  1. 新聞記者
  2. 岬の兄弟
  3. 長いお別れ
  4. 楽園
  5. 町田くんの世界
  6. タロウのバカ
  7. 凪待ち
  8. カツベン!
  9. 月夜釜合戦
  10. 多十郎殉愛記

逆にこちらはゼロである。ただ、この中で僕が観たのは 12、13、14、15、17、18 で、いずれも良い映画だと思ったので、これらが選ばれたことについては意外にも不満にも思っていない。第15位の『町田くんの世界』『火口のふたり』同様最初にリストアップした 14本に入っていた作品である。

以上の結果、今回は僕が「20位以内に入ってほしい」と思った 10本のうち5本が圏内に入った。まあ、平均的な数字じゃないかな?

では、僕が「20位以内に入ってほしい」と思ったけど入らなかった残り5本の順位はどうなっているのだろう?

まずは『惡の華』が第31位。うむ。応援はしておきながら 20位以内は微妙かなとは思っていた。でも、31位というのは僕としては大いに不満である。

続いて『決算!忠臣蔵』が第45位。うむ、これもちょっと低いな。

次に『チワワちゃん』が第60位。これなんか、ひょっとしたら 10位以内に入るかも、と思っていただけに大変残念。

そして、『いちごの唄』『空母いぶき』は圏外、122位以下、0点。つまり1点から10点までの持ち点のある 58人の審査員のうち誰一人として1点たりとも投じなかったということ。うーん、世間がそれほど高く評価するだろうとは思っていなかったのも確かだが、他に点の入っている作品と見比べるとやっぱり納得が行かなくなる。

さて、あとは僕が観た映画のうち、この採点表を見て意外感のあったものだけ取り上げてみる。

まず、驚いたのは僕が「これは間違いなくベストテンに入ってくる作品だから」という理由で除外した『天気の子』が第25位だったということ。まさか 11位以下になるとは夢にも思わなかった。

そう言えば、新海誠監督の前作『君の名は。』も 2017年の投票では13位だった。あのときはその順位も解せなかったが、それよりも『この世界の片隅に』のほうが遥かに高い評価を得ていた(第1位)ことが、僕にとっては全く理解不能だった。

そして、今回の『天気の子』はその『君の名は。』よりも順位が低いとは! 他の作品との相対評価であるとは言え、ちょっと信じられない。僕は『君の名は。』よりも『天気の子』のほうが圧倒的に素晴らしいと思った。

ま、残念ながら、キネ旬の審査員の中には新海誠の世界を面白がり、楽しみ、心酔できるような人が少ないということなのだろう。

第20位以内の作品で言うと、『岬の兄妹』が光っている。これがここに入ってくる辺りが如何にもキネ旬らしくて好感を覚えた。

それから、『カツベン!』が第18位。この映画は僕は(もちろん面白かったけど)それほど高い評価はしていなかったのだが、周りには「今年のベストだ」と推す人もいて、なるほどそうなのか、と思ったが、まさにそうなのだった(笑)

第23位の『アルキメデスの大戦』、24位の『閉鎖病棟』は僕の感覚よりは高い評価。何よりも、その次が『天気の子』だなんて、ありえない感じもする(笑)

第29位タイに『ある船頭の話』『洗骨』(これも僕の最初の 14本には入っていた作品だ)が入ってきている。これまた、如何にもキネ旬らしいチョイスだ。

第35位に大ヒットした『翔んで埼玉』がいるのは、キネ旬としては意外に高いと思う。第55位の『HELLO WORLD』も結構高評価。こんな風にアニメーションをちゃんと観ている審査員もいるというのに、なんで『天気の子』が25位なんだろう? またそこに戻るか(笑)

あとはそれほどの驚きはなかった。

さて、このあと、例年通り採点表を分解して分析した記事を書くつもりである。

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