« キネ旬的な評価軸 | Main | 『[映]アムリタ』野崎まど(書評) »

Thursday, January 16, 2020

賢そうな馬鹿

【1月16日 記】 最近のガスのシステムは賢くなっていて、我が家の場合はお風呂のモニターに表示が出て、今日までのところガス代は目標値に対してどれくらいになっているかを教えてくれる。

これが月が変わるごとにチャラになって、月末が来るまで毎日毎日注意喚起してくるのである。

目標値というのが何なのか、入居1年目は分からなかったのだが、2年目からは明確に前年同月比が目標値になっている(ま、自分で数値を触って、目標値を例えば前年同月比95%とかに変更することもできるようだが、デフォルトは前年同月のガス代が目標値だ)。

数字が出るとやっぱり見てしまうし、見てしまうとやっぱり「あれっ、なんでこんな超えちゃったのかな?」などと気になる。

でも、考えてみたら余計なお世話である。勝手に前年同月の値を僕の目標値にしないでほしい。

我が家の場合、ガスコンロはもちろん使うが、ガスの主な消費源はお風呂と床暖房である。

ということは、気温の影響がかなり大きい。去年が暖冬で今年が厳冬なら、今年のほうがガス代は高くて当然である。

誰かが泊まりに来て何泊かしただけでお風呂のガス代は上がるだろう。

自分たちが日中家にどれくらいいるかにもよる。特に妻の勤務体系は不規則なので、家にいることが多い月もあるし、そうでない月もある。昼に出かけることもあれば、夜に出かけることもある。そういうのが結構効いてくるはずだ。

さらに、何日間か旅行にでも行ったら、ガス代は大きく節約になるだろう。

そういうことを取っ払って今月は今日時点で去年より 224円多く使っているなどと無神経なことを言わないでほしい。下手すると、寒いのに暖房を控えて風邪を引くような羽目になる。教えてくれなくても、月1回ガス代をチェックして自分で振り返ってみる。それで充分だ。

これって、会社の売上目標と同じだなと思った。何の根拠もなく対前年 100%+α という目標を立てさせられる。個々のいろんな状況や変化は無視だ。そして、しょっちゅう途中経過を知らせて煽り立てる。

賢そうな馬鹿の言うことはあまり本気で取り合わないほうが健康である。

|

« キネ旬的な評価軸 | Main | 『[映]アムリタ』野崎まど(書評) »

Comments

Post a comment



(Not displayed with comment.)


Comments are moderated, and will not appear on this weblog until the author has approved them.



« キネ旬的な評価軸 | Main | 『[映]アムリタ』野崎まど(書評) »