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Friday, January 03, 2020

Play Log File on my Walkman #132

【1月3日 記】 今年最初のプレイログ。今回も10曲:

  1. さよなら(オフコース)
  2. サインはV(冨田智子, ウィンドーズ)
  3. 全部だきしめて(吉田拓郎)
  4. へんな女(水原弘)
  5. 見上げてごらん夜の星を(坂本九)
  6. 悲しい気持ち(桑田佳祐)
  7. You’re My Special(鈴木さえ子)
  8. ここは六日町あたり(斉藤哲夫)
  9. 渡良瀬橋(森高千里)
  10. innocent world(Mr. Children)

1)久しぶりに聴いてみると小田和正のなんという高い澄み切った声! で、このアレンジと録音。一つひとつの楽器の音が明瞭に聴き分けられる。

オフコースって、下手したら聞いていられないほどの恨みつらみになってしまいそうな失恋の歌を、非常にうまく作っていた。今聴くとサビの「さよなら さよなら さよなら」がヤケクソっぽく叫んでいるように聞こえる。それも良いと思う。1979年、オフコース17枚目のシングル。

2)は 1969~1970年に TBS系で放送されていたスポ根ドラマの主題歌。1964年の東京オリンピックでの“東洋の魔女”の活躍を受けて始まったバレーボール・ブームの流れである。

岡田可愛が扮する立木大和の朝岡ユミ、椿麻理(中山麻理)、ジュン・サンダース(范文雀)、そして牧コーチ(中山仁)──なんと懐かしい! 「トス・パス・トス・パス…」という印象的な詞は岩谷時子、曲は三沢郷。僕が聴いているのはオリジナルではなくリメイク版。

1973年には主演・坂口良子で再ドラマ化されている。

3)はフジテレビのバラエティ番組『LOVE LOVE あいしてる』の主題歌。出演していた吉田拓郎が作って Kinki Kids が 1998年に大ヒットさせた。

詞も拓郎だと思っていたが、康珍化だった(この組合せは珍しい!)。しかし、いずれにしても、前半では譜割りもへったくれもなくめちゃくちゃに言葉を詰め込んで行って、サビでゆったりとメロディに載せ変えてくる曲作りは拓郎ならではのもの。

僕が聴いているのは、拓郎自身の 2014年のライブ・バージョン。

4)は 1970年に水原弘がスマッシュ・ヒットさせた絶妙に変な歌である。浜口庫之助が詞も曲も手掛けた、今までの水原弘とは180度異なるポップでコミカルな作品。コーラスの ♪ウバウバジン、ウバウバジンが脳内で鳴り続ける(笑)

5)は今では完全にスタンダード。所謂「六八九」ではなく、永六輔作詞、いずみたく作曲、坂本九歌唱。1963年だから、前回の東京オリンピックの前年に大ヒットした。もともとはミュージカルの楽曲だったらしい。ライン・クリシェが美しい。

6)は「悲しい気持ち」よりも副題の JUST A MAN IN LOVE のほうが通りが良いかもしれない。サビの歌詞にもなっているし。

サザンオールスターズ、KUWATA BAND を経た後の桑田佳祐 のソロ・デビュー曲ということになる。1987年。桑田らしい歌詞とメロディだと思っていたら、詞のほうはゴダイゴのトミー・スナイダーとの共作だった。で、編曲は小林武史。これはモータウン・ビートですね。軽快。

7)鈴木さえ子は、そして、この曲は特に、調があっち行ったりこっち行ったり定まらない不思議な魅力。大貫妙子や、鈴木さえ子とも交流の深い福原まりと通じるところがある。

僕は 1983年のソロ・デビュー・アルバム I wish it could be Christmas everyday からずっと買ってきたが、この曲は 1987年の4枚目のアルバム STUDIO ROMANTIC に収められている。

ヒットに恵まれない存在だが、すごい才能だと思うので、ご存じない方は一度聴いてみてほしい。

8)は僕が愛してやまない斉藤哲夫の2枚目のアルバム『バイバイグッドバイサラバイ』(1973年)に収められたもの。その次の『グッド・タイム・ミュージック』ともども、日本ポップス史に残る名作アルバムだと思う。

アルバムの中では、この歌はあまり仕掛けのない、地味な存在だが、じんわり心に染み込んでくる。

9)1993年の森高千里 17枚目のシングルで、最高位は9位だったが、これが彼女にとって初の 30万枚突破作品となった。

森高千里はほんとうに良い詞を書く。これは響きが気に入って「渡良瀬橋」というタイトルを先に決めたそうだが、その後、足利市に同名の橋があると知って現地に赴き、完成させた。「八雲神社」「床屋の角にポツンとある公衆電話」は足利市内の実在の場所とのことである。

曲は森高千里と馴染みの斉藤英夫。素直な良い曲である。

10)ミスチルの歌は憶えにくいと思っているのは僕だけだろうか。サビの部分はすぐに頭に入るのだが、そこに至るまでのメロディがくねくねとうねっていてとても憶えにくい。でも、これこそが桜井和寿なのだ(この曲は憶えやすいほうだ)。

1994年の5枚目のシングルにして初の第1位獲得作品だが、なんとこの曲から30作品連続で第1位を獲得するとは本人たちも思っていなかったのではないだろうか。この曲も編曲は小林武史。桑田佳祐が後に2回もカバーしたことで知られる名作である。

今回はそんなとこ。20世紀の曲ばっかりでしたね(笑)

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