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Saturday, December 07, 2019

映画『ルパン三世 THE FIRST』

【12月7日 記】 映画『ルパン三世 THE FIRST』を観てきた。山崎貴監督による 3DCG ということで、どういう映画になっているかは想像がつくのだが、ま、観ておこうか、という感じで。

2014年に北村龍平監督が小栗旬のルパン三世で撮った実写版があまり盛り上がらず、興行的に失敗に終わったのは、あのテーマ曲の使用許可が得られず他の BGM にしたということも多少はあると思う。

今回は「音楽 大野雄二」としっかりクレジットされており、冒頭からノリノリである。

で、まあ、言うまでもないが、よくできた 3DCG である。実写と見紛うほどのリアルさ、いや、器物は実写と見紛うほどなのだが、人物は造形はもちろん動きもしっかりデフォルメしてあって、まるでフィギュアが動いているみたいである。多分それは狙い通りなんだろうなと思う。

リップ・シンクも正確で、フィギュアのくせにほんとうに喋っている、みたいな感じがする。それも狙い通りなんだろうなと思う。

フィギュア、フィギュアと書くと、あまりリアルでないのかと思う人もいるかもしれないが、どう言えばいいんだろう、2次元を3次元に起こすという点ではめちゃくちゃリアルなのである。

ものの素材感などはその最たるもので、1本1本が少しずつ束になって動いているのがよく分かる頭髪、ルパンの革のジャケットとパンツ、五エ門の着物などの質感やなびき方など、惚れ惚れするほど鮮やかに描いていある。海面などは実写だと言われても信じてしまうぐらいだ。

構図的な面白さもあれば圧倒的なスピードでの描写もあって、結構楽しめる。

広瀬すず、吉田鋼太郎、藤原竜也を声優に起用していて、アニメ・ファンは怒るかもしれないが、僕は一般に売れっ子声優よりも一流俳優のほうがはるかに演技の引き出しが多くて表情豊かであると思っているので、これは歓迎である。

ただ、(栗田貫一は「後付け」だから別に良いのだが)これだけ売れている役者を持ってくると、どうしても絵の向こうに役者の顔が見えてしまうことがある。吉田鋼太郎や藤原竜也のような特徴のある役者を使うとなおさらだ。そこが時々気になったのは事実。でも、割合抑え気味にやっていたのではないかな。

で、肝心のストーリーのことをお前は書いていないじゃないかと言われそうだが、ま、こういう映画は基本的に画や音を楽しむものだから、と僕は感じていて、それで良いのではないかなと思う次第。

最後になんとなく2014年実写版のキャスト(小栗旬=ルパン、黒木メイサ=不二子、玉山鉄二=次元、綾野剛=五エ門)を思い出して、あれはあれで良かったと改めて感じた。特に浅野忠信の銭形のとっつぁんは秀逸だった。

ルパンには誰がどう撮っても変わらないテイストがある。それが楽しめればいいんじゃないかな。ストーリーはいつも峰不二子だけが実利を得て、ルパンの不二子への思いは空振りという同工異曲のような気もするが。

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