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Saturday, November 09, 2019

負の相関、負のスパイラル

【11月9日 記】 妻が時々統計学について僕に質問をする。

それは僕が以前、仕事上の関係から少し統計学をかじったからということもあるし、彼女が今あることのために少しそういうことを勉強しているということもある。

で、僕なりに彼女に分かりやすいようにいろいろ考えて言うのだが、ちょっと予想外のところで彼女が引っ掛かったりするので、驚く、と言うか、これは却々難しいな、と思う。

例えば「負の相関」という言葉を見ると、彼女は「なんか悪いことが起こる」というような印象を持つらしい。これは「負の遺産を相続する」とか「負のスパイラルに陥る」みたいな表現に引っ張られてしまっているのだろうと思う。日本語って難しい。

いやいや、負とかマイナスというのは悪いという意味じゃなくて、散布図を直線回帰した時にその直線の傾きがマイナスになるという意味で…みたいな説明は彼女にしてはいけない、ということは、長いつきあいなのでよく分かっているのだが、はて、どう説明すれば良いのだろう?

2つ前の記事で取り上げた『難しいことはわかりませんが、統計学について教えてください!』という本の記述に従うのであれば、右上がりのサツマイモか右下がりのサツマイモかということになるが、彼女はまだこの本を読んでいない(余裕があったら読んでみれば?と勧めているところである)。

ならばとりあえず「一方が上がれば他方も上がる」みたいなのを「正の相関」と呼んでいて、「一方が増えたら他方は減る」みたいなのは「負の相関」と呼ぶのだと、シンプルに名前として憶えてもらったほうが良いのかもしれない。

で、そういう風に説明すると、「どっちが一方でどっちが他方なの?」と来た。うーむ、打つ手、打つ手に予想外の反応がある。一方も他方も何も、これでは八方塞がりである。

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