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Wednesday, November 20, 2019

専用車両の見分け方

【11月20日 記】 久しぶりにやってしまった。先週、InterBEE 開催中の幕張メッセに向かう車中で、なんかこちらを睨んでいる女性がいるなあと思ったら、女性専用車両だったのである。

大変申し訳ないが、これは毎日その同じ電車に乗っている人でなければ却々気がつかない。

確かに「女性専用」の表示はあるのだが、電車のない国からやってきて初めて乗車するわけではないので、あちこち眺め回したりはしないし、電車に乗るのは全然難しいことではないので、大抵は何か考えごとをしながら無意識にやっており、そういうことに注意が向かないのである。

「今の世の中、女性専用車両があるのは常識なんだから注意を払えよ!」と怒られるかもしれないが、電鉄会社や路線、そして時間帯によっても運用の仕方が異なるので、どの時間帯にどの車両がそうなのかは俄に認識できない、と言うか、そもそも自分が何両目にいるかさえ分かっていないのである。

逆に「しまった! ここは女性専用車両だった」と慌てたのだが周りに少なからぬ男性が乗っていて、「これは多分今の時間帯はそうじゃないんだな」と思い直して安心するような、でも、やっぱり依然として少し不安が残っているようなこともある。

ほんとに申し訳ないが、ことほどさように判りにくいのである。

で、今回も睨まれたから気づいたわけではなくて、なんか周りに女の人が多いなと、ふと気づいたのである。僕は電車が満員のときはスマホを取り出さないが、どんな電車でもずっとスマホを見ているような人であったら、多分ずっと気づいていないと思う。

なんであれ、悪いのは僕なので睨まれても仕方がないのかもしれないが、僕を睨んだ人にとってはそれが単なる怒りの発露だったのか、あるいは僕に対するメッセージのつもりだったのかは分からない。

ただ、メッセージだったとしたら、それがメッセージになり得るのは、僕が罪悪感と後ろめたさに苛まれながら、「それでも女性専用車両に乗り込みたい気持ちを抑えられないんです」と思っているような場合に限られるだろう。

全くそんな意識なく乗っているわけだから(そうだからこそ余計腹が立つのかもしれないが)、睨まれたって「なに睨んどんねん」と思うだけでなのである。

できれば睨まずに「女性専用車両ですよ」と言ってくれるとありがたい。最悪睨みながらでも良いので、口に出してくれるとありがたい。

こういう事故(そう、申し訳ないが僕にとっても皆さんにとってもやっぱりこれは事故であると思う)を防ぐためには、「一年365日、一日24時間、どの会社のどの路線のどの電車であれ、日本中の電車の一番前と一番後ろの車両は女性専用」みたいに画一的かつ杓子定規に決めてもらうしかないと思う。

何両目と言われると、朝の急いでいる時などは識別が困難なので、一番前と後ろの車両という設定が良いと思う。

そんな思いを twitter でつぶやいていたら、同じ思いの男性がやっぱり少なからずいるみたいで、ある人からこんなリプが来た:

「ドアに暖簾でもつけてくれませんかねえ」

の、のれん! それは名案である! 少なくとも僕が上に書いた杓子定規なルールよりよほど良いアイデアだ。

まずはどこか1社だけでも良いから、女性専用車両の全ドアに暖簾をかけてくれんかな。心の底からそんなことを願っている。

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