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Saturday, September 07, 2019

中西勝記念館

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【9月7日 記】もう随分前に退職した会社の大先輩が中西勝という画家の遺志を継いで、旧中西邸に棲み着くような形で「中西勝記念館」の開館準備を進めている。

そんな話は前から聞いていて、僕は「僕には到底理解できない日本画家かなんかなんだろう」と勝手に思っていた。なんで勝手に日本画家だと思ったのかは定かでない。

しかし、今日伺って見せてもらうと、洋画だ。

結構僕にも理解できる、と言うか、僕が共感を覚える、僕好みの絵画だったので、なんか嬉しくなった。

履歴を見ると、大阪市生まれ、武蔵野美術大学卒。アメリカ、メキシコ、ヨーロッパなど各国に旅している。

中南米の香りのする力強い画風だ。中にはちょっとキュビズムっぽい絵もあった(時代的にはぴったり符合する)。

2015年に亡くなっている。享年92。

そして、何よりも良いのは、ここはほんの何年か前まで画家本人が住み、暮らしていたスペースだということ。こんなに生活臭の感じられる展示は、町の美術館ではありえない。

まだ開館前で整理がついていないから散らかっているというのも確かなのだが、しかし、この雑然とした見せ方の中にこそ、作家の息吹が感じられるような気さえする(だからあんまり片付けないほうが良いかもしれない)。

いつ開館なのかは、多分今訊いても定かでない。ただ入場無料ということは決まっているらしい。

1 僕らは開館前の片付けの最中にお邪魔して見せてもらったわけだが、営利目的の施設でもないので、ふらっと行っても運が良ければ中に入れてくれるかもしれない(もちろん入れてもらえなくても僕は責任を取らないがw)。

阪急御影駅からバスでちょこっと山登りしたとこ。降りたバス停(「鴨子ケ原3丁目」 )からはとても近い。

開館したらもういっかい行ってみたい。

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