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Tuesday, August 20, 2019

終身雇用時代のやり方

【8月20日 記】 サラリーマンも晩年になってくると、後の人たちに何かを伝えたいという気になる。

自分の成功体験を押しつけて若い芽を摘んでしまうようなことはしたくないが、自分が長いこと働いて掴んだいろんなこと(成功談も失敗談も)を伝えることは、彼らが仕事を進める上でのヒントぐらいにはなるのではないかと思うのだ。

でも、今となってはそれも無理があると諦めた。

何故なら僕らの世代のやり方は終身雇用時代のやり方だからだ。

僕らは長いことかかっていろんなことを実現してきた。

長きにわたってパワハラに耐え、理不尽をはねのけ、資料を揃え理論を構築し、何度ダメだと言われても何度も何度も提案し、物事の進め方を変え、時間をかけてひとりずつ味方につけ、平社員のときには動かせなかった人を自分が部長以上になってからは動かせるようになった。

そう、僕らの世代は時間がかかることに対する拒否感が希薄なのだ。むしろ時間をかけてでも実現にこぎつけることに快感を覚えたりする。

でも、終身雇用的な働き方をしないのであれば、このやり方はあまりに非効率だ。

今ウチの会社には入社して数年で辞めて行く社員も珍しくないし、逆に中途入社の社員も相当数いる。

つまり、僕らは十何年かけて順番にいろんなことを実現してきたわけだが、今会社にいる君たちは十何年前にはいなかったのであり、十何年後にはやはりいないかもしれないのだ。

僕はもうそんなに長く働かないが、これだけははっきりしている。──仕事の進め方を根本的に変えなければならない。上層部も現場も。

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