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Sunday, July 28, 2019

上から目線

【7月28日 記】 自分のホームページを読み返すと、2012年頃から同じようなことを書いているのですが、今の若い人たちはとにかく「上から目線」というのを嫌うみたいですね(このブログには2015年にこんなことも書いていました)。

彼らが使う「上から目線」という表現は今や相手の全人格を否定できるほどのモンスター・ワードになったような気がします。

我々の世代からしたら、上の人が上から目線でものを言うのは当然と言うか、良いとか悪いとか言う以前に当たり前のところがあり、単に上から目線であるということがそれだけでそこまで嫌われることのほうがが解せないのです。

「上の人」というのは、学年や年齢や社歴が上の人、経験が自分より長い人、地位や職位が上の人、あるいは仕事をする上でお金を払うほうがもらうほうより上、というようなこともあるかもしれません。

中には勝手に自分のほうが上だと思い込んでいる人も当然いるわけで、そういう人たちからとても的外れかつ攻撃的なことを言われて嫌な思いをしたこともあるし、先生や上司からあまりにズバリと指摘されて気分が落ち込んだことなどももちろんあります。

ただ、問題になるのは言い方が上から目線かそうでないかではなく、あくまで言っている内容であって、上から目線の発言でもありがたく神妙に拝聴することもあったし、逆に下から頭突き食らわして猛烈に反発したこともあるし、あるいはもっと無難に適当に流して終わったこともあります。

それじゃダメなんですかね?

いや、「我々のようにもっと上から目線に慣れろ!」なんて言っても、それこそ上から目線で嫌われて聞いてもらえないだろうから、そんなことを言う気はないんです。

ただ、先日の参院選がらみで若い人が「投票に行けと言われるのは上から目線で嫌!」と書いているのを読んで、じゃあ、どういう言い方をしたら良いのだろう?と途方に暮れてしまったわけです。

彼らの世代はみんなそれほど(上から目線にならないように)言い方に気をつけて暮らしているのでしょうか? 私なんぞはそんなに気を使うのもしんどいし、気を使われるのもめんどくさい気がします。なにしろ学生時代から長い会社員生活を通じて、ずっと上から目線にまみれた生活に慣れてしまっていますからね(笑)

ちなみにこの文章は、上から目線にならないように、私なりに一生懸命書いているのですが、まだこれでも全然ダメでしょうか?

しかし、もし相手の言っている内容が正しいかどうかではなく、その言い方が上から目線だからと言って攻撃するのであれば、それはまさに昨今問題となっている“トーン・ポリシング”ですしね。

できるだけ話してる中身だけに耳を傾けることはできないですかね? そうすると人生が少し楽になると思うんですけど…。

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