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Sunday, June 23, 2019

映画『アベンジャーズ/エンドゲーム』

【6月23日 記】 映画『アベンジャーズ/エンドゲーム』を観てきた。つい先日、WOWOW で『アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー』を観て(しかも、これがアベンジャー・シリーズ初見で)、続きはまた WOWOW で観れば良いかな、と書いたが、結局映画館で観た。

売店でパンフレットを求めようとしたのだが、「前作のも含めて売り切れ」と言われた。そして、客席は満員である。しかも、若い女性客が多いので驚く。

僕の右隣は若い女性のおひとり様、左隣は若い女性の2人連れ。僕が全く笑わないところで両隣とも失笑する。多分昔のエピソードを踏まえているのだろう。帰り際には後ろから「このあいだ4回目に観たときには」などと言っているのが聞こえてきた。

この思い入れ度と言うか熱気はすごい。客席に座っているだけでひしひしと伝わって来る。

今でこそそんな人は減ったが、昔は「そんなもん、これだけ大金かけたら何だって作れるよ」みたいなことを言う人がいた。僕は昔からそうは思わない。とんでもない大金を注ぎ込んで優秀な人材をかき集めて完成された労作に対する敬意を忘れずにいたい。

できあがったものは結果的にお金をかけただけのことはあるものになっているが、そもそもそうなるかどうなるか分からないのにお金をかけた勇気に拍手を送りたいのだ。

で、僕はこのシリーズの過去作を全部観ている人と比べると、多分その 100分の1も楽しめていない。でも、それなりに楽しんだし、好感を憶えた。

何故なら、僕は元々(毎回同工異曲なのではなく)どんどん展開して行くシリーズ物が好きだし、「いろんな個性の持ち主が大集合して、それぞれの個性を活かしながら、みんなが力を合わせて何ごとかを成し遂げる」という設定が大好きなのだ。

そして、分かる人にしか分からない過去のエピソードやマニア向けのトリビアを踏まえたシーンも大好きだ。自分が理解できないからと言って反感を覚えることはない。そういう手法に対して強く賛意を覚えるからである。

今回は、前回あんなに強かったサノスと、半分死んで半分残ったアベンジャーズが死闘を繰り広げるものだと思っていたら、サノスは意外にコテッと負けてしまう。なんじゃそりゃ?と思ったら、彼が奪った6つの石はもう彼の手袋に嵌っていないではないか。

で、その後アントマンが現れてみんなに「量子世界に入る」提案をして、受け入れられる。

ま、分かりやすく言ってしまうとタイムマシンみたいな話になってきて、そこから先は過去作を知らない人間にとってはまるで『バック・トゥ・ザ・フューチャー』と『バック・トゥ・ザ・フューチャー PART2』を観ないでいきなり『バック・トゥ・ザ・フューチャー PART3』を観たようなもので(僕の姉は実際それをやって、さっぱり分からなかったと言う)、よく分からないところがある(でも、両隣は笑っている)。

そして、最後の30~40分間(時計を見たわけではないので、あくまで僕の腹時計だが)、両隣の女性たちは泣きっぱなしである。こういうの好きだなあ。つまりはマニア!

これがアベンジャーズ・シリーズ2作目の僕はこれ以上語ることは何もない。みんなが楽しんでくれたことを、まるで自分が製作者であるみたいに嬉しく思いながら映画館を後にした。

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Comments

Nice revue! 褒めることができるのが名画です。私もなんとかもう一度見たいと思います。

Posted by: Hikomal | Sunday, June 23, 2019 22:40

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