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Thursday, May 23, 2019

『光のお父さん 劇場版』完成披露試写会

【5月23日 記】 『FINAL FANTASY XIV 光のお父さん 劇場版』の完成披露試写会に行ってきた。

有名なタイトルだ。FINAL FANTASY XIV を通した父子の交流を綴ったブログがソーシャル・メディアでバズり、書籍化、テレビドラマ化を経て今回の映画化となった。

テレビドラマではお父さんを大杉漣が演じたが、ドラマの放送の翌年に亡くなってしまった。大杉が生きていれば映画も同じ配役で撮られるはずであったが、それを機会にキャストは一新されることになった。

今回の映画ではその役を吉田鋼太郎が、そして、テレビでは千葉雄大が演じていた息子を坂口健太郎が演じている。坂口の妹役の山本舞香はテレビドラマにはなかった役だそうで、監督はテレビのときと同じ野口照夫と、ゲーム部分の監督として山本清史がクレジットされている。

専務昇格を直前に突然会社を辞めてしまい、毎日家で鬱々と暮らしているアキラ(吉田鋼太郎)を、息子のアキオ(坂口健太郎)がオンラインゲームの世界に誘う。そして、アキオは息子であることを隠して、ゲームの中でアキラと同じ時間を過ごす。

僕はゲーム機の類とはほとんど接点を持たずに育ってきたので、テレビドラマのときも第1話だけ観て、「これは自分向きの話ではないな」とやめてしまったし、果たして映画のほうも楽しめるのかなと少し不安だったが、全くそんなことはなかった。

そもそもがゲームについては全く素人のお父さん《インディー》が、実は自分の息子だとは知らずに《マイディー》の指南を受けるという設定なのでゲーム素人の観客でもついて行けるし、その場合はお父さんの目線でドラマを眺めることになって、それはそれで感情移入もしやすくなる。

そして一旦ゲームの中に入ると、スクウェア・エニックスの全面協力を得た仮想世界がとても鮮やかなのである。これが映画の中にも出てきたような初期の FF であったらこの映画化は失敗しただろうと思う。この何十年のゲーム世界の CG の進歩はものすごいものがある。

今回は新たに CG で描画したのではなく、実際に人間がプレイした画面を録画したのだそうだ。

この美しく華々しいゲーム画面と、アキラやアキオらの幾分冴えない現実社会が裏表に縫い合わされて、実に見事な構成ができ上がっている。

ストーリーは、あまり僕向きではない素直な良い話であるが、吉田鋼太郎が巧いこともあって、ま、泣きはしないが結構胸が熱くなった。笑えるところもたくさんあるし、山本舞香は可愛いし、何よりも後味が良い。

脚本はテレビ版と同じく吹原幸太が書いているのだが、無駄なく手際よく整理させれて良い本だったと思う。吉田鋼太郎は舞台挨拶で大杉漣の後を引き継ぐのはプレッシャーだったと語っていたが、今は亡き大杉にも顔向けできる上質の映画になったのではないだろうか。6/21公開。

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