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Sunday, May 19, 2019

映画『コンフィデンスマンJP』

【5月19日 記】 映画『コンフィデンスマンJP』を観てきた。テレビドラマのときは初回だけ観た。面白かったのだが、「あー、大体分かった。別に毎週見るほどのものではないわ」という感じもあって、それ以降は1回も見ていない。

そもそも古沢良太という人は僕とはかなり相性の悪い脚本家で、作品からして見る気が起こらない『三丁目の夕日』シリーズを書いていたこともあるし、初めて見た映画『キサラギ』(2007年)に嫌悪感を覚えて、それ以後暫く近づかないようにしていた。

ただ、その後『探偵はBARにいる』シリーズ(2011年、2013年、2017年)や『寄生獣』シリーズ(2014年、2015年)、『ミックス。』(2017年)などではそれほど拒否感を覚えなくなったこともあって、今回はあまり抵抗なく観に行った。

ま、基本的に筋作りの人だから、こういうのが向いているのではないだろうか。

で、ダー子(長澤まさみ)、ボクちゃん(東出昌大)、リチャード(小日向文世)の3人を中心とした信用詐欺チームの話である。そのぐらいのことは僕も憶えている。で、テレビ版の初回で20億円騙し取られたのが赤星(江口洋介)なのだが、残念ながらそれは憶えていない。

この映画にも赤星は敵役で出ており、ダー子たちに合流する新米詐欺師モナコ(織田梨沙)、詐欺のターゲットである香港の大富豪ラン・リウ(竹内結子)、そしてダー子の元恋人(?)で恋愛詐欺師のジェシー(三浦春馬)などがそこに加わる。

ストーリーの基本はコン・ゲームだから、騙し騙されの構造が幾層にも重なり、観客は何度も騙されることになる。途中、展開が読めてしまう部分もあるし、進行上無理を感じさせる部分もあるが、まあ良いだろう。よくここまでややこしい話を考えたなと感心するのも確か。

テレビ版の続編であるメリットもあって、それはテレビ版で何度も詐欺を成功させてきたので、彼ら詐欺師のチームにとんでもない資金力があるとという設定に説得力があること。

香港を舞台に選んだのは大正解で、もう単に街を映しただけで見事に絵になっている。そして、同じ香港の中でも(と言いながら実は日本でのロケも結構挟まっているらしいが)、場所によって印象が見事に変わるのが楽しい。

そして、何よりも良いのは後味が良いこと。騙したり騙されたりというのは下手すると後味の悪いものになってしまうものだ。ここでは騙されたほうも笑うしかない結末に落とし込んでおり、それは大変偉いと言える。

テレビドラマのときからそうだったらしいが、『ゴースト』や『ローマ休日』などのパロディがあったり、ジャッキー・チェン(実はものまねのジャッキーちゃんらしいがw)や小栗旬がカメオ出演していたり、結構洒落が効いている。残念ながら僕には分からなかったが、テレビドラマ出演時の役柄を踏まえて出てくるいろんなゲスト出演者も楽しめたようだ。

エンドロールで出演者名を見て、あれ、生瀬勝久なんて出てたっけ?と思ったら、全部終わってからもう1シーンあって、そこに出てきた。ここも却々笑える場面なのでお見落としなきように。

この企画はテレビドラマより映画のほうが良いんじゃないかな。2時間かけてたっぷりいろんな仕掛けを仕込めるし、毎週楽しみにして待つという感じじゃなくて(今後続編も作って)1年か2年に1回ぐらい楽しみに観に行くって感じで良いのではないか。

不思議だったのは、近年演技力でめざましい進化を遂げた東出昌大が、この作品では心なしかデビュー当時の下手くそな演技に戻っていたような気がしたこと。これって演出なのかな?

監督は田中亮。テレビドラマ10話のうち4話を演出したフジテレビの社員である。

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