Play Log File on my Walkman #127
【3月21日 記】 まだ今年は1回も書いてなかった僕のプレイログ披露。ランダム再生してる中からテキトーに10曲:
- さよならを過ぎて(酒井法子)
- おんじょろ節(野坂昭如)
- ニコラ(小西康陽リミックス)(バニラビーンズ)
- インディビジュアリスト(佐野元春)
- アーモンド(オレスカバンド)
- 廃虚の鳩(ザ・タイガース)
- これが私の生きる道(PUFFY)
- かえり船(田端義夫)
- AMBITIOUS JAPAN!(TOKIO)
- Give Me Up(BaBe)
1)流行ったときの記憶はまるでないのだけれど、酒井法子の 11th シングルで、最高位は8位だったらしい。詞は来生えつこ、曲は前田克樹。この作曲家の名前も記憶になかったのだが、調べてみたら割合いろんな歌手に曲を提供している。
1989年、ま、あの頃こんな感じの曲多かったよね。当時は下手な歌手だと思っていたけど今聴くとそんなに悪くない。
2)僕は別に歌手としての野坂昭如のファンではないのだが、しかし、能吉利人(作詞)/桜井順(作曲)コンビの作品には名曲が多い。『黒の舟唄』をはじめとする野坂の歌の多く(全部かもしれない)はこのコンビ(と言っても実は同一人物なのだが)によるものだ。
これは1974年の『終末のタンゴ』のB面。ベースとしては演歌っぽいメロディなのだが、狭い日本に留まらない感じがある。そして、この詞だ。作詞をしている若い人に読んでもらいたい。「トンビがくるりと輪をかいた」という一見唐突なフレーズにどれだけの破壊力があるか感じてほしい。
3)『ニコラ』が何万枚売れたかは知らないが、少なくともバニビの代表曲の1つであろうと思う。2008年リリース。
で、僕が聴いているのは小西康陽が選曲・監修した『夜のミノルフォン・アワー』(2015年)という渋いコンピレーションに入っているバージョン。これはほんとに良いアルバムだ。良質のポップス満載である。
4)は佐野元春の1986年のアルバム『Café Bohemia』の9曲目で、翌年12インチ・シングルになった。佐野元春には何度も驚かされた。詞の斬れ味もさることながら、ラップ的なものに取り組んだのも早かったし、日本になかったものを次々と導入してきた。
この曲では冒頭からのこのスカのリズムである。日本でまだスカをやっている人は多くなかったはずだ。
5)スカといえばこのバンド。ブラスのスカのガールズバンド。これは彼女たちのデビュー・シングル。2006年。なんか、コーラスがかぶってくるサビから闇雲な迫力がある。歌も演奏も非常にメッセージ性の強いバンドだ。
6)グループサウンズって当時は下手だ下手だと言われたものだが、今聴くと全然下手じゃないし、すごく良い。これは1968年の7枚目のシングル。ジュリーこと沢田研二ではなくトッポこと加橋かつみがリード・ボーカルを執った曲で30万枚のヒットになった。
詞:山上路夫、曲:村井邦彦による昭和の名曲である。トッポの高音がほんとうに気持ち良い。
7)はデビュー以来4曲連続のミリオンセラーとなった PUFFY の 2ndシングル。1996年。彼女たちのレパートリーの多くに奥田民生が絡んでいるが、この歌も詞・曲とも彼の手によるもの。
PUFFY の類まれなる個性も見事だが、奥田民生のセンスと言うか音楽性と言うかにともかく驚かされる。この歌の中にビートルズからの引用が一体何箇所あるだろう。唐突にコード進行だけ借りてきたりフィルインだけ突っ込んでみたりするのだが、でもちゃんとあの曲だと判る。
これこそコラージュでありオマージュである。
8)はバタやんの1946年の大ヒット。戦争が終わって大陸からの引き上げ船を歌った歌。もちろん僕は生まれていない。ド演歌。でも名曲は名曲。僕は田端義夫はかなり好き。あのボロボロのギターで弾き語るスタイルも好き。
9)2003年の TOKIO の 28thシングル。チャート首位獲得楽曲。
ジャニーズ・アイドルについては僕は少年隊ぐらいまでちゃんとフォローできていたが、その後は SMAP の一部の大ヒット曲を除くとあまりまともに聴いた記憶がない。だから、TOKIO であれ嵐であれ、彼らの曲を歌えと言われるとほとんど歌えない。
でも、まあ、第1位を獲得するぐらいだから、そんなに悪い曲ではないのだ。これはJR東海とのタイアップ曲で、詞がなかにし礼、曲が筒美京平。僕が持っている音源は『筒美京平 Ultimate Collection』である。この曲で筒美京平は歌手・プロデュースを含めてオリコン史上初となる“1960年代から2000年代の5年代に渡ってのシングルチャート1位”を達成したのだそうだ。
10)は BaBe のデビュー曲。1986年のマイケル・フォーチュナティのカバーだが、非常によく売れた。
日本語の詞は森雪之丞、編曲は大村雅朗。まあ、この当時全盛のユーロビートである。この2年後にデビューして同じように大ヒットを飛ばしたのが Wink だが、女性アイドル・デュオである点、ユーロビートである点、全てがこの BaBe の路線を継承していると思う。
さて、今回はこんなとこで。
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