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Friday, March 15, 2019

『賭ケグルイ』マスコミ試写会

【3月15日 記】 映画『賭ケグルイ』のマスコミ試写会に行ってきた。原作の漫画があって、それがテレビアニメになって、その後実写版のテレビドラマになって、それが映画化された。

僕が知ってるのはテレビドラマ以降。最初の3話か4話を楽しく見て、実はちょっと飽きてしまった部分もあり(笑)、忙しくなって見る暇がなくなったこともあってそこで脱落してしまったが、それは別にこの映画を観る上での支障にはならない。

しかし、独特の世界観ではあるので、原作もアニメもドラマも知らずにいきなり観るとちょっとしんどいかもしれない。

ドラマと同じく浜辺美波の主演で、英勉の演出。高杉真宙、森川葵、三戸なつめ、松田るか、岡本夏美、矢本悠馬ら、ドラマ版と同じ出演者も数多い。

全く知らない人のために書いておくと、学校ぐるみでギャンブルに狂っている高校の話である。生徒会がすべてのギャンブルを公式に仕切っており、生徒の評価は勉強の成績でもスポーツの成果でもなく、ギャンブルの勝ち負けで決まる。

金持ちの子女が多いこともあって、高校生のくせに掛け金は何千万、何億という桁になる。負けると単に莫大な借金を背負うだけではなく、男子はポチ、女子はミケと呼ばれる「家畜」になってしまう。

その絶大な権力を持つ生徒会にギャンブルの能力で真っ向から勝負に出るのが転校生の蛇喰夢子(じゃばみゆめこ、浜辺美波)。で、その周りにいるのが(それぞれのエピソードはテレビドラマのほうで充分に描かれた後なのだが)、鈴井涼太(高杉真宙)や早乙女芽亜里(森川葵)、皇伊月(松田るか)、木渡潤(矢本悠馬)らである。

今回は生徒会会長の桃喰綺羅莉(ももばみきらり)役で池田エライザが起用され、ギャンブルをやらない主義の第3勢力“ヴィレッジ”のメンバーとして宮沢氷魚や福原遥がキャスティングされている。

浜辺や高杉、矢本などは若手の俳優としてはかなり巧いと僕は思っているのだが、そんな彼らが、普段の演技力が台無しになるくらい(笑)ウルトラハイテンションで、血管切れそうなぐらいの大仰な演技をしている、いや、させられている。

まず、これに慣れないと観るのはしんどいのだが、しかし、これが賭ケグルイの世界なのである。

出てくる役者がみんな大見得を切っている感じ。そして、なによりもみんなが待っているのが浜辺美波の「さあ、賭ケグルイましょ」という、気の触れたような怒涛の決め台詞である。これは大見得と言うか六方と言うか、あるいは、水戸黄門の印籠かもしれない。

そう、このドラマはある意味時代劇なのだ。うん、印籠を出して治めると言うよりもむしろ悪代官がバサッと斬られる感じ。

それだけではなく、そこに至るまでのギャンブルのテクニックとトリックの種明かしを観るのが楽しい。そして、蛇喰夢子が賭ケグルウさまに心が踊る。みんなそれを見たくて一新にそれを待っていて、それを見るとやっぱりまさに賭ケグルイらしいとしか言いようのない大きなカタルシスがあるのである。

今回は原作者の河本ほむらが加わってオリジナル・ストーリーを組み立て、さらにオインクゲームズというゲーム開発会社がこの映画のために「票争奪ジャンケン」と「支持率争奪ゲーム=デュアル・クラッシュ・ポーカー」という2つのギャンブルを考案してきており、この辺りのロジックが面白いのである。

いや、まあ、馬鹿馬鹿しいと言えば馬鹿馬鹿しい。そうなんだけど、これはこれで楽しめる。最後に「ギャンブルは法律で禁じられています」という文字が出るのがおかしい。

しかし、それにしてもこの高校には山田とか田中とか高橋とか、そういうフツーの苗字の生徒はおらんのか!(笑) 5月3日公開。

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