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Tuesday, December 04, 2018

『音楽理論がおもしろくなる方法と音勘を増やすコツ』いちむらまさき(書評)

【12月2日 記】 久しぶりに入ったリアル書店でふと目に留まって、立ち読みしたら面白いので買ってしまった。家に帰るまで全く気づいていなかったのだが、著者はいちむらまさき。ギターやウクレレのたくさんの教則本を書いている人で、僕はこの人の本を持っている:

『ウクレレ上達100の裏ワザ』──このウクレレ教則本は却々実戦的な名著である。

この人が書いた別の音楽理論めいた本を以前手に取ったことがあるのだが、それはどっちかと言うとちょっと何だかなあという感じだったのだが、この本はよくできている。

我流で楽器を始めてしばらくすると、まあ人にもよるが、理論的にはどういうことになっているのかをもう少し学びたくなる。まずはコード理論だろう。

そんな時にまかり間違ってジャズ系の本を買ってしまうと、最初の数ページは良いのだが、だんだん難しくなって訳が分からなくなるような経験をした人は多いのではないだろうか。

この本はジャズ的な記述をきっぱり避けて、鍵盤図やタブを多用してとてもわかり易く書いてある。レベルはかなり低いところから始まっているので、「そんなこと知ってるよ」という説明もかなりあるが、でも、中級者であっても「なるほど上手にまとめてあるなあ」と思える本だと思う。

彼が他の本でもやっている語呂合わせ的な覚え方は、僕はこういうのはあまり好きではなく、茶番の感じもするが、でも、まあ、世の中にはとにかく理論が苦手みたいな人もいるわけだし、そういう人にとっては救いになるのかもしれない。

ともかく分かりやすい。ともかく親しみやすい。そして、そこそこ実戦的である。ギターを弾き始めた中学生には自信を持ってオススメする。昔引いていたギターを何十年ぶりかで再開しようかというシニアのおウチにも1冊あって良いのではないだろうか(笑)

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