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Friday, December 28, 2018

引用

【12月28日 記】 十何年にもわたって自分のブログに書評を書いたり外のサイトに投稿したりしてきた中で、最近書き方でちょっと戸惑うことがある。それは本文を引用したときのことだ。

以前だったら、読んだ紙の本のページ数を書いていた。ところが、電子書籍で読むようになって、ページ数というものがないのだ。引用箇所はどうやって明記すれば良いのだろう?

例えば Kindle なら、読んでいるところに番号は振ってある。ただし、これは元々紙の本だったときのページ数なのか何なのか、スワイプすると+1や-1になるのではなくかなり大きく増減するので、読んでいる感覚と一致せず気持ちが悪い。そんな具合だから、それが何行目なのかということになると、なおさら分からない。

この似而非ページ数は使っている端末やアプリによって違うようであり、例えば Bluefire Reader の場合スワイプすると数字は1つだけ増減するが、そこには「34の356」などと書いてあって、これが何なのか判らなくてやっぱり気持ち悪い。

まあ、気持ち良いか悪いかはともかくとして、こんな風に読書環境によってページ数や行数が違うとなると、「この本のこの箇所から引きました」と明示するのが難しくなるのである。

僕は大学院に言ったわけではないので論文というほどのものを物した経験はないが、それでも大学時代に何かを書いて提出する時には、文中の全ての引用箇所に、何年にどこの出版社から出版された何という著者による何という本の第何版第何刷の何ページから引いたのかを明記していた。

それが今はできない、あるいは、やっても意味がないのである。

これからは紙の本に変わってどんどん電子書籍が増えると僕は思うのだが、学問の世界の人たちはどのようにして引用を明記しているのだろう?

僕のインチキ書評ごときであれば大した問題にはならないだろうが、一つひとつを検証して行く学問の世界では、どの本の何ページの何行目から引用したかというのは大事な情報ではないだろうか?

学問の世界の人たちは一体どのようにして引用を明記しているのだろう? それとも彼らは値段が高くて重くて嵩張る紙の本しか読まない(読んではいけない)のだろうか?

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