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Sunday, October 28, 2018

ハードディスクレコーダーの中の木苺

【10月28日 記】 どこの家庭にも、多かれ少なかれ、録画したまま観ていないテレビ番組や映画があるはずだ。

僕は、録画してから暫く観ないままになっているものは、「これはいつまで置いておいても結局見ない」と判断して削除してしまうので、それほど数は多くないとは思う。

でも、それでも「これはいつか観る」と思って消さないものもあるし、そもそも妻に頼まれて録画したものは勝手には消さない。

で、残った作品は暇がある時に夫婦で観ては消すという作業をしている。

この土日は珍しく妻に全く仕事が入っていなかったので、昨夜は久しぶりに「じゃあ、今日はどれにする?」ということになったのだが、溜まっている作品の中にはそもそも誰がどう思って録画することにしたのかさえ憶えていないものがある。

そんな中で選んだのが WOWOW で録画しておいた映画『エアベンダー』である。2010年のアメリカ映画。

何かが気に入って録画したはずだが例によってどんな映画なのか全く記憶がない。でも、ネットで検索して調べてみると、TVアニメを原作とする冒険もので、あらすじを読んだら面白そうだったし、製作・監督・脚本は『シックス・センス』の M・ナイト・シャマランだったこともあり、よし、これにしようということになった。

ところが、これが今イチ面白くない。

「火」「水」「土」「気」の4つのエレメントを自由に操れる“アバター”が世界を救う話で、主人公のアン(ノア・リンガー)はアバターではあるのだが修行の途中で逃げ出したのでまだ「気」しか操れないという設定。

特撮/CG は頑張って作ってあるのだが、『ネバーエンディング・ストーリー』やら『スターウォーズ』やら『ロード・オブ・ザ・リング』やら『ナルニア国物語』やら『ハリー・ポッター』やら、いろんな話からつまみ食いしたみたいな、どっかで見たような心ときめかない展開なのである。

おまけに、アンが「気」に加えてやっと「水」を操れるようになって火の国の軍隊を追い返したところで話は終わっている。

妻は「つまらない」と言いながらも、こんな中途半端なところで終わったので「これの続きは?」と不満そう。「きっと続編も放送したのに録画してないんだよ」と言う。

10/2 に WOWOW から録画した記録が残っていたので、番組表を調べたら、しかし、どこにもそんな番組は載っていない。どうやらこれは今年の 10/2 ではなく、昨年、あるいは一昨年かその前の年か、ともかく随分前に録画したままになっていたのだろう。

しかし、それにしても、続編も放送したのであれば、それをノーチェックで録画していないというのもどうも変だ。

そう思ってもう一回 Wiki の記事を読んだら、なんとこの映画はアメリカで最低の映画に毎年贈られる“ゴールデンラズベリー賞”で8部門にノミネートされ、見事に5部門(最低映画賞、最低脚本賞、最低監督賞、最低助演男優賞、最も3Dの使い方が間違っている映画賞)を受賞した作品だった。

そう、だから、多分当初は続編の製作予定があったにもかかわらず、クランクインするには至らなかったのだろう。これはもう笑うしかない。

あーあ、無駄な時間を過ごしてしまった(笑)

ちなみに raspberry には “(軽蔑の気持ちを表すための)舌を出すしぐさ、(一般に)軽蔑の念” との意味がある。Golden Raspberry Award は Razzie Award と略されている。

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Comments

昔送ったメールを再び送ります。読んでみるとなかなか当を得た感想文のような気がします。

エアベンダー The Last Airbender 7/21 109シネマズMM横浜

アメリカで2005年に放送された“Avatar: The Last Airbender”(日本のCSでのタイトル「アバター 伝説の少年アン」)をもとに、M・ナイト・シャマランが脚本化、監督した映画。冒頭に「第1章」としてサブタイトル(憶えられなかった)がスーパーされるが、公式ホームページその他を調べても、今のところ第2章が製作されるという記事はない。

4つの種族で形成されている世界があって、その4つは人種ではなく、土、水、火、そして気を操ることのできる操縦者、ベンダーの存在によって分けられている。この世界にひとりだけ、4つのエレメントをすべて操れるアバター(神の化身)がいて、その存在によってこの世界の均衡が保たれていたのだが、なぜか10年前に忽然と姿を消した。アバターの不在をいいことに、最も邪悪なリーダーに率いられている「火の国」がほかの国々を征服しようと企んだ。そんなファンタジーであり、アクション映画。

「気」とは空気のこと。英語ではEarth、Water、FireとならんでAirなのだが、日本語でどうしても一文字で表現したかったがために、よく分からない言葉を使った。もっとも、映画では土、水、火の国は説明されているが、空気の国は出てこないので、もともとが分かりにくい。簡単に書けば、風を操る。

水の国はグリーンランド、土の国はベトナムでのロケを行うなど、高額の製作費をかけている。ただ、設定が複雑すぎる。何十回と放送したテレビシリーズをそのまま映画に持ち込んだための失敗。終わり方はシャマラン独特の大どんでん返しなのだが、それも続編が前提なだけに、もし製作されないとなるととんだ茶番。第1作が当たらなければ、用意を始めていたとしても続編を中止するのはよくある。最近では07年の「ライラの冒険」など。今、配給会社と製作会社は息を詰めて全世界の興行成績をにらんでいることだろう。

当初テレビシリーズでの「アバター」をタイトルに入れる予定が、ジェームス・キャメロンの大作が発表されその用語が使えなかったというの気の毒。主人公の少年、アンの設定はチベット仏教のラマの真似。ラマは仏陀の化身だから、本来の意味のアバターでもある。そうなると、この映画が中国で上映されているかどうか、ちょっと気になる。

上映時間の関係で、また3Dで見てしまった。シャマラン監督、もともと暗い色調、ナイトシーンが多いだけにつらかった。そのシネコンは夕方以降からでも2Dの上映があるだけいい。有楽町、丸の内ルーブルでは3Dだけしかかけていない。

シャマラン、オリジナルの脚本で勝負してこその監督。膨大なる無駄を見た。

Posted by: hikomal | Sunday, October 28, 2018 at 19:21

> hikomal さん

ありがとうございます(ブログへのコメントの形でいただいたので全文掲載しちゃいましたけど、良かったのかな?)。

『ライラの冒険』は面白かったんですけどね。ウチはいまだに夫婦揃って続編の製作を待っていますよ(笑)

Posted by: yama_eigh | Sunday, October 28, 2018 at 19:34

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