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Friday, August 03, 2018

『覚悟はいいかそこの女子。』マスコミ試写会

【8月3日 記】 映画『覚悟はいいかそこの女子。』のマスコミ試写会に行ってきた(以下、何箇所かネタバレがあります)。

原作は大ヒットした少女漫画。同じキャストで撮られた5回シリーズのテレビ版では、一見脇役の律(伊藤健太郎)が実は進行上の主役となり、彼の恋のエピソードを中心に話が運められてきた。で、映画版で初めて主役の斗和(中川大志)の話になる。

テレビ版の時から「ヘタレ男子」というキャッチフレーズがつきながら、全くそんな印象もない、ただのモテ男子だった斗和が、漸くヘタレ男子の本領発揮となるわけだ(笑)

映画版でも冒頭からモテモテではあるのだが、同級生から「観賞用男子」と言われ、「だって、お前今まで一度も彼女いたことないじゃん」ととどめを刺されて、それをきっかけに学年一番のクール・ビューティである美苑(唐田えりか)への猛アタックを開始するが、敢えなく撃沈の繰り返し。

序盤はそういうコメディである。で、恋の密度が高まるに連れて、話は少しシリアスな方向に振られる。

映画を通して観た感じでは、もう少し大きな事件を持ってこないとやや感動に欠ける気はする。しかし、無理に大きく仕掛けようとすると白々しくなる危険性もあって、ここは難しいところである。井口昇監督は今回は日常的なエピソードに抑えて、序盤は少し笑いを取りながら、終盤は少しキュンキュン路線に振るという方法を選んだようだ。

男子同士のじゃれあいといざというときの団結、という側面はテレビ版に引き続いて描いている。

まあ、どうなんだろう。中川大志や伊藤健太郎のファンの女の子たちがこれでキャーキャー喜んでくれるのであれば、それで良いかという気もする。

紅一点の唐田えりかがとても良い。どこにでもありそうな顔立ちなのに、瞬間瞬間がとても可愛い。次は『寝ても覚めても』の主演だ。とても楽しみな女優。今どき貧困家庭の娘という設定も秀逸だった。キスされても目を瞑らないというのも意表を突いた演出。

あと、テレビ版にも出ていた小池徹平が演じた美術教師が斗和に向かって言う台詞がなかなか染みた。これから観る人はここでやめてこの先を読まないでほしいのだが、斗和に「僕も大人になったらできるだろうか?」と訊かれて、彼はこう答える:

「大人は何もできないよ。ただひとりで決められるだけだ」

良い台詞だった。映画版で初めて登場した荒川良々も含めて、高校生たちを取り囲む大人たちがとても優しい。こういう世の中になれば良いな、と、変なことを考えてしまった。10/12公開。

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