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Wednesday, August 22, 2018

1つの原理と多様な世界

【8月22日 記】 『カメラを止めるな!』の盗作疑惑(と言っても、「原作」を主張している人物は「盗作」という言葉を使っておらず、これは FLASH の「煽り」であり「釣り」であるのだが)に関して、知人が上田監督を養護するような文章を書いた。

少なからぬ人が同じような論調で書いている。いろんな人の証言などから経緯を追うと、僕もほぼ同じような印象だ(つまり、上田監督の側にも不用意な点はあったようだが、訴えた人物も一旦「原案」で OK を出してしまっているということもあって、今からあくまで原作であると主張するのは無理があるのではないか、と思う)

そしたらそこに「大手の配給会社がついた途端に大企業の肩を持つ提灯持ちみたいな野郎ばかり出てきた」と絡んできた人がいた。

僕はちょっと驚いた。よくもまあそんな単純な発想をするなあ、と。

世間に不思議にはびこっている「電通は日本のマスコミと政財界を支配する黒幕である」説と同じくらい単純な世界観ではないか? いや、ちょっと、よく考えてほしい。世界はもっと複雑なのである。

例えば自分が大企業に勤めているからと言って、それだけの理由で大企業の全社員が大企業の肩を持ったりはしない。

仮にウチの社長が号令一下、何か特別なことを全社員に命じても、全社員がホイホイ従うかと言うと決してそんなことにはならない。それは資本主義企業としては失敗だが、民主主義社会としては健全なことなのである。

もしも上から下まで一つの原理で動いてしまうと、それが日大アメリカンフットボール部や日本ボクシング協会みたいなことになってしまうのだ。でも、そこでまた反発する人がいたからこそ、いずれの団体も告発されたのではないか。

人間は1つの原理では動かない──これは社会を形作る大きな要素である。だからこそ、1つの原理で他人の行動を決めつけるのは早計である。

僕の会社も時々見知らぬ人から随分と決めつけられ非難を浴びることがある。僕はそんなときにこんな風に言うことがある──いや、申し訳ないけど、ウチの会社はそんな一枚岩じゃないんですよ、と。

少なくとも今回の件で大企業(ここではアスミックのことを言っているのかな?)と一枚岩になったって、別に何の得るものもない。大体、アスミックの肩を持つと、それは FLASH を発行している光文社という大企業に反目することになってしまう。

よく考えてほしい。世界は複雑なのである。

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