価値観、味覚、体感温度
【7月20日 記】 夫婦生活がうまく行くかどうかの基本は同じ価値観を共有できるかどうかだと僕は思っている。もちろん、それぞれの夫婦にそれぞれのあり方があるだろうから、それが普遍的だとか万人共通だとか言うつもりもないのだが。
で、ま、なんであれ、ウチの場合は価値観の共有が根源的なポイントであるとして、それが全てかと言うと、その周りに付随的なものはいろいろあると思う。
例えば味覚の共有、と言うか、共感かな。
結婚が決まっていて、初めて妻の手料理を食べる時に、僕はかなり緊張した。もし不味かったら素直に不味いと言うべきなんだろうか、それとも、笑って美味しいよと返すべきなんだろうか、とかなり悩んだ。
で、一口食べてみて、「ああ、良かった」と思ったことをよく憶えている。我々の味覚は近い(2人とも薄味好みだ)。これなら、何も悩まずに感じた通りのことを言えば良いだろうと、ほっと胸をなでおろした。
それから、例えば、体感温度なんかも付随的ながら大きな要素であると思う。
僕のかつての仕事仲間で、他社の人だが、肥満体で、ものすごい暑がりの人がいる。彼は真夏には冷房の温度を 20℃に設定して、朝までそのままつけっぱなしで、しかも素っ裸で寝ると言う。
これは同室で寝る奥さんは大変だろうなと思う。
ウチは2人揃って暑さに強く、寒いのが苦手で、ともにエアコンが好きではない。だから、冷房を巡る無用な対立を生まないのである。
ただ、ここ何日間かの猛暑襲来で、さすがの僕でも少し長めにエアコンを入れたくなる時がある。でも、妻に訊くと、入れるとやっぱりちょっと寒いぐらいだと言っている。
つまり、気温が極端に上がることによって、僕らの体感温度の差が如実に顕在化してきたわけである。
うむ、これはひょっとすると夫婦の危機なのかもしれない。たかが暑さとなめてはいけない(笑)
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