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Saturday, July 21, 2018

【7月21日 記】 色で憶えているってこと、ありますよね?

例えば街なかで銀行を探している時、遠くて文字はよく見えないけど、看板の色が赤いと、「あ、三菱UFJ があった」みたいな。これが緑だと三井住友になります。

緑と言えば昔は三和銀行の色でした。今の三井住友の緑ほど深い色ではなく(もっとも三井住友ももう1色、薄い緑を使ってはいるのだが)、もっと薄い黄緑。三和銀行なんて今では記憶の外かもしれませんね。でも、私はこれも色で憶えていて、当時の三和銀行の緑色と、吸収合併されて今に至る三菱UFJ の赤がどうも結びつきません。

それ以外でもみずほなら紺、新生銀行はもう少し明るいブルーなどと、やっぱり色で憶えています。あんまり入ったことがないところだと、「えっと、りそな銀行って何色だっけ?」というようなことにもなるのですが。

あとはコンビニ。

店名の入った看板が見えなくても、店の外壁がオレンジと赤と緑で彩られていればセブンイレブン、白地に緑と青ならファミリーマート、青地に赤ライン+白文字ならローソンと、これまた色で区別がつきます。

それ以外でも自分の使っているさまざまなお店や施設の色を憶えているのではないでしょうか。

そう、あくまで自分の使っているところだけであって、例えば私は横浜銀行や千葉銀行の色は思い出せませんし、かつて一回も入ったことがなかった富士銀行についても色の記憶はありません。

パチンコをされる方ならダイナムのカラーリングを憶えておられるかもしれませんし、パチンコをする方でも、自分の生活圏にダイナムのパチンコ屋がなければ色の記憶もないでしょう。

それ以外でも、いろんなスポーツのチーム・カラーとか、アプリのアイコンとか、いろんなものを色で憶えています。

色って不思議だなと思いません? 色を説明するには色の名前を使うしかないのです。青ってどんな色?と言われても説明のしようがありません。空の色とか海の色とか、他の同色のものを持ってくることはできても、青という色そのものを形容することはできないのです。

我々の記憶の多くは言葉と結びついている中で、そういう風に、他に言い表しようのない視覚的な情報が独立した形で脳に収まっていることが不思議に思え始めた今日このごろです。

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