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Monday, July 30, 2018

誰にでもある

【7月30日 記】  最近テレビなどで発達障害が取り上げられることが多いように思う。また、自分の身の周りでも、この人は発達障害ではなかろうかと思われる人が増えている気がする。

発達障害については、僕は主に妻からいろいろ教わった。彼女は仕事で多少そういうことに通じているのである。

そして、妻によると、発達障害なんて誰にでもある程度当てはまるのだそうで、彼女自身にもその気があるし、僕にもそういうところがあると言う。

彼女が自分にもその気があると言うのは、例えば空間認識が苦手なところなのだそうである。空間認識というのは例えばサイコロの展開図を見て、組み立て完成時のサイコロの形状を思い浮かべられるか、ということで、発達障害の人はそういうのを苦手としているのだそうだ。

では、僕のどこが発達障害だと言うのか、その点については妻からちゃんと聞いていないのだが、妻からいろいろ聞いた発達障害の特徴に照らせば、言葉を文字通りに受け取ってしまうことかなあ、と自分では思う。

先日見たテレビ番組では、デパートで父親が発達障害の娘に「お父さんはあっちに行ってくるから暫くここで待ってて」と言ったら、娘は「お父さん、ブラジャー買うの?」と訊いてきた。確かにお父さんの指した方向には女性の下着売り場があった。そんな感じである(あるいは、これはむしろ空間認識の苦手さに起因するものかもしれないが)。

僕にもそういう面がある。厳密な表現をしてくれない人は苦手だ。

ゴルフのスイングを教わった時に「両腕と肩の線でできた三角形を最後まで崩すな」と言われて訳が分からなくなった。振りかぶったピークと打ち終えた最後には必ず肘は曲がっており、三角形が維持されているはずがないからである。

そんな感じだから、僕は何かにつけてものを教わるのが苦手だ。

初めて行く会社への道先を先輩に描いてもらったことがあるのだが、彼は曲がりくねった道を1本の直線で表現していたものだから、僕は現地で(ほんとに冗談でも何でもなく)立ち尽くしたことがある。

僕なら曲がっている道は曲がっている通りに書く。あるいは記憶が明瞭でないのであれば、「今は適当に描いてるけど、本当はもっとグニャグニャ曲がった道だから」などと言い添える。少なくとも、明らかに曲線状の道を直線で表現することはやらない。

僕は「北の方へ向かって歩け」と言われれば凡そ北の方に伸びている道なりに歩くが、「まっすぐ北へ歩け」と言われると、方位磁石を取り出して、まっすぐに北を指して、塀を乗り越え建物を突ききって進んでしまうようなところがある。

それが発達障害だと言われると、はあ、障害だったのか、という、なんか力が抜けたような状態になってしまう。

そして、逆に発達ってなんだろうという気にもなってしまう。そりゃあ、誰にだってあるだろうさ。誰もが発達し、誰もが発達しないのさ──と、そんな気がする。

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