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Monday, July 16, 2018

Play Log File on my Walkman #125

【7月16日 記】 気まぐれに公開している僕の Network Walkman のプレイログ。前回は半年ほど間が空いてしまったが、1ヶ月か2ヶ月に1回ぐらいは掲載したいと思う。今回も10曲

  1. 彼女(佐野元春)
  2. 声に出して歌いたい日本文学(桑田佳祐)
  3. 小樽のひとよ(鶴岡雅義と東京ロマンチカ)
  4. Lonely Hearts(加藤ミリヤ Feat. 仲宗根泉)
  5. さよならいとしの BABY BLUES(安藤秀樹)
  6. 嫁に来ないか(新沼謙治)
  7. 夜は静か 通り静か(はちみつぱい)
  8. ほんきかしら(島倉千代子)
  9. パパのベイビー(JiLL-Decoy association)
  10. NAMInoYUKUSAKI for SPEC[丙](THE RICECOOKERS)

1)は佐野元春の『Heart Beat』の確かA面最後の曲(この言い方、既に何の意味か分からない人が結構いると思うがw)。1981年。6分を超える大作である。切なく狂おしいラブソング。ピアノの三連符が気持ち良い。長い長い間奏が心にしみる。

2)は桑田佳祐の『I LOVE YOU -now & forever-』に入っていた曲。このアルバムについてはこのブログでも書いた通り、2012年に出た完全限定生産盤である。この曲はなんと18分以上に及ぶ。

中原中也とか太宰治とか宮沢賢治とか石川啄木とか芥川龍之介などの、日本文学の名作の文言をそのまま歌詞にしたすごい組曲である。全然飽きない、どころかかなりノッてくる。

♪ わがはいーはー 猫であーるー 名前は まだなーい、というメロディがいつまでも頭から離れない。

3)はムード歌謡の第一人者、鶴岡雅義と東京ロマンチカの 1968年の大ヒット。昭和の名曲である。小学生だった僕は演歌の良さなんか分からなかったが、鶴岡雅義のレキント・ギターはめちゃくちゃ格好良いと思った。ちなみに作編曲も鶴岡雅義である。

この鶴岡雅義、最近 JRの車内動画広告でよく見るのだが、なんと1933年生まれでまだ音楽活動も続けている、と言うか、東京ロマンチカというバンドはデュオになってまだ残っていると知って大いに驚いた。

4)僕は加藤ミリヤという歌手はよく知らないのだが、結構良い曲がある。この曲は2013年のヒット曲。こういうアップテンポなものもバラードもともに良い。HY の仲宗根泉や銀杏BOYZ の峯田和伸ら、いろんな人とコラボしており、それらもそれぞれに素晴らしい。

5)安藤秀樹という人は溢れんばかりの才能がありながら不運にしてそれほど売れなかった人だ(まだ音楽活動はやっているのだろうか?)。この曲は1991年。僕は『802 Heavy Rotations~J-Hits Complete 89-92』から採った。

そう、大阪の FM802 ではこの曲とか『青空に会いたい』とか、結構ヘビー・ローテーションしてもらっていた。詞も書けるし、曲のほうもソウルっぽいものからフォークっぽいものまで、ものすごく自然で美しいメロディを書く人。忘れ去られてしまうには惜しすぎる。

6)はNTV『スター誕生』出身の新沼謙治のデビュー曲(かと思っていたのだが、今調べたら2曲目だった)。1976年。岩手出身の朴訥とした少年がオーディションに通って、この曲でブレイクしたのをよく憶えている。

なんと、今年に至るまで毎年何枚かのシングルを出し続けているではないか! 僕はこの人にはベタベタの演歌ではなく、こういう長調の、例えばこの曲のようなペンタトニック・スケールを使ったりした作品が一番似合っていると思う。

7)ははちみつぱいの名盤『センチメンタル通り』のラストの曲である。1973年。ロックと言いながらカントリーっぽい曲も得意としており、こういう三拍子の曲も行ける。

渡辺勝と鈴木慶一のダブル・リード・ボーカルで、最初如何にもフォークっぽく、優しく囁くように、抒情的に歌いだした渡辺勝のあとを受けて、鈴木慶一がカントリーっぽく粘り気たっぷりに引っ張る対照に魅了される。

8)はぐっと時代が下って、島倉千代子がコーラスの岡田みのるとヤング・トーンズと組んで放った1966年の大ヒット。

島倉千代子の声質には誰にも真似のできない魅力がある。あのかすれそうに裏返る、細くて、でもしっかり主張のある声。『東京だョおっ母さん』や『からたち日記』のような純粋“和モノ”も良いが、『愛のさざなみ』やこの曲のような、ややポップス寄りの作品も素晴らしい。

9)は、自分でダウンロードしておきながら、「ああ、そう言えば、ジル・デコイなんとかいうグループあったなあ」と思い出していたバンド。確かスリー・ピースのコンパクトなバンドだった。通称「ジルデコ」。

ジャズっぽい楽曲を得意としており、女性ボーカルも良い声だった。これは『ジルデコ5』というアルバムに入っていたもの。2013年。詳細は知らないのだが、うん、悪くないよ。

10)は2010年のTBSドラマ『SPEC』の主題歌。どういうバンドなのか全然知らなかったが、バークリー音楽大学に通っていた日本人3人が中心になって作ったグループなのだそうだ。ちなみに現在はグループ名の I が小文字になって THE RiCECOOKERS になっている。

リズムのメリハリがくっきりついた、このドラマのイメージにぴったりの曲だった。聴いた途端に「これは誰だ?」と思ったのをよく憶えている。まさにこういうのをオルタナ(オルタナティブ・ロック)って言うんだな、と。

今回はそんなとこ。

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