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Saturday, May 05, 2018

映画『となりの怪物くん』

【5月5日 記】  映画『となりの怪物くん』を観てきた。

土屋太鳳は好きではないので少し迷ったのだが、月川翔監督は前作の“キミスイ”がとても良かったし、まあ観ておくか、という感じで行った。

またしてもベストセラー漫画を原作とする学園恋愛ものである。しかし、客層は女の子2人組を中心としながら、カップル、男子高校生4人組、おっさん2人組など非常に多様である。これは何なんだろう?

で、冒頭で主人公の吉田春(菅田将暉)が虐められていた生徒を助けようとして乱闘になるシーンの特撮からも明らかなように、これはかなり誇張してデフォルメして描こうとしている映画である。

その誇張された主人公が春で、頭は良いけれど単純で一本気で、何をしでかすかわからないので周囲から“怪物”と呼ばれている。

この役を菅田将暉が本当に好演している。上手いとか下手とかいう次元を超えて、彼がここまでオーバーに演じながら、恐らく誰もこの登場人物を嫌うことはできないくらいの人間的魅力を振りまいているところがすごいと思う。

監督のインタビューを読むと、感性で演じるのではなく、意外に頭の中でしっかりプランを立てて、それを消化しながら演じるタイプだとか。ともかく彼の独壇場の映画だった。

で、入学式で喧嘩をして出てこなくなった春にプリントを届けたのが雫(土屋太鳳)で、最初は春が彼女に一目惚れ、ではなく、初めて自分に声をかけてくれたことに好意を持って、翌日から登校したのは良いが雫にべったりつきまとう。

そしてその何日か後には彼女のことを「性的に」好きになってしまう(この辺りの台詞回しは面白かった。脚本は金子ありさ)。

ロケ地の選択が素晴らしかった。

高校の校舎と、そこからグラウンドに降りて行く、何段もある広い広い階段。これは富山にある寮制の中高一貫校だとか。そして2人が何度も通って立ち止まって話をする(キスもした)螺旋形の陸橋。これは神戸の諏訪山公園だそうだ。

いいなあ、と思ったら、『ママレード・ボーイ』に続いてこれも鍋島淳裕撮影監督だった。良い画撮るよね、この人。

そのきれいなきれいな景色をバックに、如何にも高校生らしい恋や友情や勉強の悩みが展開される。時には背景の深いところから春がスーパーマンみたいに超人的な跳躍力で画面の前面に現れる(笑) 非常に面白い。

池田エライザや浜辺美波、速水もこみちら共演者も良かった(ただ、山田裕貴と佐野岳が高校生を演じるのはそろそろ無理があるw)。音楽に西野カナを使ったのも良い選択だった。

月川監督の次作は『センセイ君主』。うむ、たとえ周りは中高生ばかりであっても、これも観に行かざるを得ないだろう(笑)

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