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Friday, April 27, 2018

『蚤とり侍』マスコミ試写会

【4月27日 記】  映画『蚤とり侍』のマスコミ試写会に行ってきた。鶴橋康夫監督。この監督にはこういう題材の時代劇というのが却々的を射ていたような気がする。僕が苦手とする監督だが、台詞回しも良く、今回は珍しく面白かった。

十代将軍家治の治世。悪名高い老中・田沼意次(この役を桂文枝が演じているのが、なんか時宜を得た感がありおかしい。しかも、ギャグなしの大真面目な演技である)が牛耳っていた時代である。

越後長岡藩の勘定方・小林寛之進(阿部寛)はひょんなことから藩主・牧野備前守忠精(松重豊)の逆鱗に触れ、「明日から猫の蚤取りになって暮らせ!」と藩邸から放逐される。

猫の蚤取りという職業は江戸時代に本当にあったようだが、ここで描かれているのは原作小説の著者による創作で、表の仕事は猫の蚤取り/裏の仕事は女性に身体を売る、ということになっている。

てっきり単なる猫の蚤取りだと思っていた寛之進は、蚤取り屋の親方夫婦(風間杜夫、大竹しのぶ)の説明を受けて愕然とするが、これも御下命と割り切って出かける。そして、初めて彼が取った客がおみねという、寛之進の亡妻に瓜二つな妾(寺島しのぶ)だった。

他にも、大店に婿養子に入った元旗本(豊川悦司)と妻(前田敦子)の話や、金も取らずに長屋の子供たちに学問を教える貧乏な浪人(斎藤工)の話などがサイドのエピソードとなっている。

なんだか展開が腑に落ちないところもあるのだが、まあ、あまり堅いこと考えずにぼうっと見ている分には面白かった。

しかし、まあ、なんで今この題材なんだろうと思うところもあり、全体に大時代的な匂いのする作品でもあったけど、先日見た『娼年』と比べるととても大らかで優しいセックス感に好感を覚えたのも事実。

やたらと目をむく大げさな演技の阿部寛が嫌味なく面白く、ずっと仇討ちだと誤解している風間杜夫と大竹しのぶの夫婦がさすがにベテランらしいボケの味を出し、そして、ヒステリックな前田敦子が良いアクセントになっていた。

在阪民放5社共同出資作品。5/18(金)公開。

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