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Monday, February 05, 2018

「キネマ旬報」2月下旬号(1)

【2月5日記】 『キネマ旬報』2月下旬号が発売されました。その全ランキングを見ながら、今年も僕のブログの記事「『キネマ旬報ベストテン』の20位以内に入ってほしい邦画10本」との突き合わせて行きます。

1位から10位については 1/15 の記事に書いたとおりで、僕が入ってほしいと希求した10本のうち、ここに入ったのは第1位に輝いた『夜空はいつでも最高密度の青色だ』と第9位の『彼女がその名を知らない鳥たち』のみでした。

今年はまず、僕の応援した10本のうち何本が20位位内に入ったかを見ましょう。第11位から20位までには、僕が見ていない映画ばかりが並んでおり、かろうじて第20位に『勝手にふるえてろ』が入っています。

年末の公開で、上映期間が短かったのにこれは大変立派だと思うし、大変嬉しいです。

でも、20位以内はこの3本だけ。自ら宣言したとおり、今年は最低です(笑)

2006年以降、7本、6本、6本、6本、7本、7本、4本、6本、5本、5本、6本と、大体6本前後は入って来たのですが、2012年の4本という最低記録を更新してしまいました。

さて、ここからは例年通り、僕が見た映画に絞ってランキングを追って行きます。

第16位は大森立嗣監督のほうの『光』。これは良い映画でしたね。順当な順位だと思います。

第17位『愚行録』。これは僕としてはそれほどではなかったのですが、でも、間違いなく入ってくるだろうなとは思っていました。

第18位『夜は短し歩けよ乙女』。これは良い位置に入ってきましたね。うん、構図と言い動きと言い、非常にレベルの高い作品でした。

第21位『美しい星』。これは僕が迷った末に外した作品。このくらいの位置に入ってくるのは順当だと思います。

で、驚いたのが第22位『予兆 散歩する侵略者 劇場版』。これは同じ黒沢清監督の『散歩する侵略者』の言わばスピンオフ企画として、WOWOW で連続ドラマとして放送されたものを劇場用に再編集したものです。

じゃあ、本家の『散歩する侵略者』は第何位?と思って必死で探してみたのですが、どこにもありません。でも、よく見たらこれは第5位に入っていたのでした(笑)

ちなみに『予兆』のほうは、僕は WOWOW で何回かに分けて観たので劇場版は見ていません。こちらのほうが遥かに黒沢清監督らしい禍々しい作品だとは思いましが、いずれにしても劇場版は見ていないので対象外です。

第24位は河瀨直美監督のほうの『光』。ま、良い映画ではありました。

第27位に僕が推した『火花』。僕はものすごく好きだったのですが、まあ、30位以内なら良しとすべきでしょうか。

第30位『牝猫たち』。はあ、意外なもん入ってきましたね。いや、全然悪い映画じゃなかったけど、こんなところに入ってくるとは思いませんでした。

第31位『武曲 MUKOKU』。おりょりょ、こんなとこに入ってきましたか。いや、確かにみっちり作られた映画でした。テーマが僕好みじゃなかっただけです。

第40位『帝一の國』。はあ、確かに僕は「永井聡監督の現在までの最高傑作」と書きましたが、あまり想定はしていませんでした。でも、この辺りが順当なんでしょうね、多分。

第42位『DESTINY 鎌倉ものがたり』。この映画は僕は今年になってから観たので10本を選ぶ対象には入っていませんでした。「これはこれで良いではないか。結構楽しかった」と僕は書いています。ならば、まあ、こんな順位でしょうか。

第47位『追憶』。これは僕がどうも乗り切れなかった映画です。良かったと思う人もいたのか、という感じ。

第49位タイで『銀魂』『チア☆ダン』『ナミヤ雑貨店の奇蹟』。3つとも思ったよりも少し評価が高い気がします。

第54位『破門 ふたりのヤクビョーガミ』。これは驚きました。いや、面白い部分もあるにはあったのですが、僕には少し物足りない映画でした。

ずっと飛んで第65位に漸く出てきた『3月のライオン』。これも僕が20位以内に入ってほしいと思った10本のうちの一作。ものすごくよくできた映画だと思ったんですけどねえ。前後編にした影響もあったんでしょうか。

第71位『おじいちゃん、死んじゃったって。』。これは僕が悩んだ挙句外した作品。いずれにしても、これに投票してくれた審査員に感謝したいぐらいの気持ちです。

第78位『先生!…好きになってもいいですか?』。ああ良かった! 誰も投票してくれないかと思いました。ちなみにこの映画は僕が昨年見た映画の中でぶっちぎりの第1位です(笑)

同じく第78位に『22年目の告白』。まあ、こんなもんすかね。

第85位に『ブルーハーツが聴こえる』。10本の中に選んでこそいませんが、これは僕の推した映画のひとつ。なにしろ僅かながらクラウドファンディングに出資したくらいですから。

第91位『ナラタージュ』。一昨年の『ピンクとグレー』に引き続いて、行定勲監督の復活をしっかりと感じさせてくれた作品で、僕が選んだ10本のうちのひとつでした。

前の記事で「逆に『3月のライオン』や『ナラタージュ』、『君の膵臓をたべたい』あたりが入ってこないのも如何にもキネ旬らしい」と書きはしましたが、それにしても意外です。

同じく第91位タイに『BLAME!』。うん、これはこの辺に入ってきて然るべきでしょう。同じく『ユリゴコロ』。なにしろ佐津川愛美が凄かったですね。これもまあ、こんな位置でしょうか。

第101位に『ミックス。』。おお、これにも投票してくれた審査員がいました。10本のうちに選んだ僕としても嬉しいです。

第109位『咲 -Saki-』。これもびっくり。いや、女子高生麻雀ドラマというぶっ飛んだ発想と展開は相当面白かったんですよ。でも賞を獲るような映画じゃない(笑)

同じく第109位『8年越しの花嫁』。ま、こういうの好きな人いますからね。

最下位の第127位に『君の膵臓をたべたい』。これはひどいですね。これも僕の選んだ映画ですが、20位以内は無理でも確実に50位以内には入ると信じていました。何がダメだったんですかね。理解できません。

同じく第127位に『ラストレシピ ~麒麟の舌の記憶~』。これには別に異存はありません。

ところで、以上を振り返って、今回は僕が20位以内に入ってほしいと思った10本全部に票が入っています。これはこれでとても珍しいことです。

僕の観た映画、推した映画ともに今回は全般に成績が悪いようですが、それでも僕の選んだ10本に66名の審査員のうちの最低でも誰かひとりが投票してくれたことは大変嬉しく感じています。

さて、毎年この記事の続編として載せている採点表の分解/分析についても、近日中に書いてアップするつもりです。今回は随分票が割れている感じがするので、自分でも楽しみです。

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