ガスの電気
【2月15日記】 今月から電気を東京ガスから買うことにした。
昔では考えられなかったことだが、今では電気をガス会社から買ったり、ガスを電力会社から買ったりすることができるようになった。昨今では関東在住でも関西電力と契約することもできると聞く。
僕も最初は大丈夫かなと思っていた。でも、ガス屋が急に電気を売ることになって、社員を集めて付け焼き刃で研修会を開き、「電圧とは何か?」などと勉強を始めた──というようなことではないことが分かった。
どこと契約していても、電気系統が故障したらやってくるのは電力会社で、ガスが止まったらやってくるのはガス会社なのだ。電気やガスに名前は書けないので、そもそもウチで使っている電気がどこのものだとは言えないのだ。
ただ、ガス会社も発電し、電力会社もガスを供給する時代になり、ユーザはどこと契約するかという選択肢ができただけのことであり、両社の間でどんな取り決めや金の取り払いがあったって知ったことではない。
ただ、ひとつだけ言えることは、どちらかに寄せると多分前より割安になる(あくまで多分だけど)。その大きな要因は、寄せることによる割引が用意されているからである。
で、実は僕が最初に考えたのは東京電力からガスを買うことでも東京ガスから電気を買うことでもなく、東京電力を「SoftBankでんき」に切り替えることだった。
ところがシミュレーションしてみると、今の電気代とそれほど変わらない。月によっては SoftBank のほうが僅かに高い場合もあり、年間にするとほんの少しだけ節約になる感じ。
こういうのはあくまでシミュレーションなので、大差がないということは場合によっては逆に高くなることもあると理解すべきなのだろうと思う。
どうしようかなと迷っていたら、ある人に「そういうエネルギー界の MVNO みたいな会社(巧い言い方だ!)もそのうちに淘汰されて、ごく一部の会社しか残らなくなるよ」と言われ、それならガスの電気を買うか電力のガスを買うほうが安心なのかなと思ったのだ。
(だって、なんか SoftBank って逃げ足早そうじゃないですか。あ、ちなみに僕は長年の SoftBankユーザですがw)
それで、東京ガスのサイトと東京電力のサイトで並行してシミュレーションをしてみた。そうすると我が家の場合は東京ガスに固めたほうが得だという結論になったわけである。
おそらくこれは住んでいる土地の気候や家屋の構造、家族構成、家族それぞれの生活時間、家電やガス器具の所有/使用状況などによって、家庭ごとに違った計算結果が出るのだと思う。
ともかくウチの場合はガスに固めたほうが安いという、優位な差があった。
それで今月からガスの電気を使うことにしたのだが、いまだに心のどこかに、夜中に東京電力の職員に電線を切られたりしないのかなという不安があるのも否めない(笑)
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