『プリンシパル』完成披露試写会
【1月24日記】 映画『プリンシパル』の完成披露試写会に行ってきた。
学園恋愛ものなんだけれど、はっきり言ってこれは僕らが観る映画ではない(笑) 僕らからすると筋運びに難があって、却々すんなりと共感できない。それは多分僕らの世代特性なんだろう。
僕らを納得させるためには、ひとつのシーンから別のシーンに行く間にもうひとつ別のシーンが必要になるのだ。その大事なシーンが飛ばされているという感じはすごくあった。
ただ、周りにいた若い女性たちは、映画が終わった瞬間に、「ちょっとやばいよ、この映画」「ほんとやばいやばい」「大ヒットしないわけがない」「ああ、私この映画何回観ることになるんだろう」などとかなりの興奮状態だった。
確かに小瀧望はどこまでも凛々しく、黒島結菜はひたすら素朴に可愛く、高杉真宙はふんわりと温かく優しく、川栄李奈は限りなくいじらしい。──それぞれのファンにとってはたまらないと思う。
アイドルやスターを可能な限りカッコよく可愛く撮るというのはとても大事なことだと僕は思っていて、そういう意味では非常によく撮れていたことは僕も認める。
そして、そこかしこに良いシーン、良い画があったのも事実。
弦(小瀧望)と和央(高杉真宙)が弦の家で語るシーンの長回し。
体育館で晴歌(川栄李奈)が弦の元を離れ手前に歩いてきて、画面の奥の弦がどんどん小さくなるシーン。
学校の廊下を走って逃げる晴歌を糸真(黒島結菜)がどこまでも追いかける奥行きの深い画。
真っ白な積雪の画面の右と左に糸真と弦がぽつんといる構図。
男女2人ずつが主人公となると、当たり前に考えると最初から2組のカップルを作ってしまうか、あるいは四角関係にしてしまうかというところだが、そこはかなり意表を突いた設定になっていたところが面白かった。
4人とも良い役者だ。舞台挨拶もあったのだけれど、小瀧望の関西人らしい当意即妙の受け答えを聞いて、なるほどこういうところも人気の秘密なんだろうなと思った。
僕はとりわけ川栄李奈が好き。その川栄李奈を満喫できただけで、まあ良いとしようではないか(笑)
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